AIとメタバースのビジネス活用:BtoBマーケティング編

◾️ 【法人営業リーダー必見!】メタバースのBtoBマーケティング活用とは?

AIが進化し浸透したおかげで、AI活用のバリアも低くなりました。AIと同様に、Web 3.0、メタバース、ブロックチェーンなどの新しいテクノロジーも進化し、これらを組み合わせてマーケティングに使うことも可能になりました。

中でも、メタバースはBtoBマーケティングに有効なツールです。

      目次
  1. ◾️ 【法人営業リーダー必見!】メタバースのBtoBマーケティング活用とは?
  2. ◾️ メタバースとは?
  3. ◾️ A Iとメタバースを掛け合わせたBtoBマーケティング活用事例
  4. ◾️ AI活用の注意点

◾️ メタバースとは?

メタバースとは、インターネット上の仮想空間を指します。ユーザーはアバターと呼ばれる自分の分身を作り、この空間を自由に移動できます。空間にいる、他のユーザーと交流したり、様々なサービスやコンテンツを体験できるのです。ユーザーは仮想空間内で商品やサービスを売買することができます。

自社のメタバース上で、バーチャルショールームを作ったり、工場見学やセミナーみたいなイベントを通じて、自社のサービスを体験してもらうことができます。

メタバースでのマーケティング活用によって、ユーザーに没入型ブランド体験を提供し、顧客エンゲージメントを高めることができるのです。

BtoBビジネスでメタバース活用のメリットは、双方向でのコミュニケーションできる点にあります。動画とかでも伝わりやすいんですけど、メタバース上だとができるから、商談なんかにも繋がりやすいのです。

◾️ AIとメタバースを掛け合わせたBtoBマーケティング活用事例

メタバースはもはや、オンラインゲーム上のものだけではありません。特に、AIやブルックチェーンなど新しいテクノロジーと組み合わせることで、多岐にわたる活用が可能になります。

以下に AIとメタバースを併用するマーケティング施策のアイディアを紹介します。

1 AI搭載バーチャルショールーム

メタバース上に、自社の製品やサービスを展示するバーチャルショールームを構築します。
そこに、AIチャットボットやAIアバターを配置することで、顧客からの質問に24時間365日対応することができるようになります。この空間で得た顧客の属性や行動履歴を AIで分析し、最適な製品やサービスを提案することができます。

もちろんこの顧客の行動データをAIに分析させ、製品開発やマーケティング戦略に活用することも可能です。

例えば、製造業では大型機械やプラント設備などを3Dモデルで展示し、顧客はアバターで自由に操作・体験できます。不動産業でも、オフィスや工場などの物件をバーチャル空間で内覧できるようにし、顧客は遠隔地からでも詳細を確認できます。

ポイントは、AIによるパーソナライズされた顧客体験を提供することで、顧客エンゲージメントを高めることにあります。また、顧客データを収集・分析することで、営業効率の向上や製品開発に役立てることも可能です。

2. AIを活用したバーチャル商談室

メタバース上に、取引先やパートナー企業と共同でプロジェクトを進めるためのバーチャル商談室を構築することができます。AIで会議の議事録作成やタスク管理を自動化し、業務効率を高めることはもちろん、過去のプロジェクトデータを分析し、リスク予測や課題解決の選択肢を出すなどの支援もできます。

これにより、例えば建設業では設計図や3Dモデルを共有し、関係者間でリアルタイムに意見交換や修正作業をすることが可能になります。

また、ソフトウェア開発業でいえば、アジャイル開発におけるスプリント計画やレビューを、バーチャル空間で効率的に行うこともできます。

ポイントとしては、場所や時間の制約を超えて、効率的なコラボレーションの実現が可能になります。また、AIによるデータ分析や自動化により、プロジェクトの成功率を高め流ことも可能です。

3. AIによるサプライチェーン最適化メタバース

サプライチェーン全体をメタバース上に可視化し、リアルタイムな情報共有やシミュレーションを行うこともできます。需要予測や在庫管理を AIで最適化し、サプライチェーンの効率化を図れるし、AIでリスク要因を検知し、サプライチェーンの混乱を未然に防具こともできます。

食品製造業でいえば、原材料の調達から製品の配送まで、サプライチェーン全体を可視化し、品質管理やトレーサビリティを強化することでブランドの信頼性を保てます。物流業においても、倉庫や配送ルートを最適化し、効率的な物流システムを構築できます。

サプライチェーン全体の可視化と最適化をすることで、コスト削減やリスク管理を強化できること、またAIとブロックチェーン技術の連携により、信頼性の高いサプライチェーンを構築できることがポイントです。

これらの事例は、あくまでも一例です。BtoBビジネスの特性や課題に合わせて、AIとメタバースを組み合わせることで、さまざまな革新的なソリューションを生み出すことができます。

メタバース空間をAIと組み合わせて、マーケティング活用するメリットは、そのリアルタイム性にあります。顧客行動データをAIがリアルタイムで分析し、製品開発や販売戦略の立案に活用できることです。例えば、バーチャルショールームでの顧客の滞在時間や関心を示した製品情報をAIが分析し、新製品開発や在庫管理、価格設定などの戦略立案に役立てることができるのです。

◾️ AI活用の注意点

最新のテクノロジーを導入するときの注意点をいくつか挙げておきます。

目的を明確にする

まず、なぜ導入するのか?という目的をはっきりさせます。
AIやメタバースを自社に導入するときは、単に「最新だから」という理由で飛びつくのではなく、自社のビジネスモデルや顧客ニーズにマッチするかどうか、を検討することが大切です。テクノロジーは手段であって、目的ではありません。

変化に対応する組織づくり

新しいテクノロジーを使うのは、人間、すなわちあなたの会社の社員です。変化し続ける環境に対応できる組織づくりが大事なのです。

組織内にイノベーションと実験の文化を育むことも大切です。失敗を恐れずに新しいアイデアを試す。そして、その結果から学び、迅速に改善していく。そんな文化があれば、常に進化し続けるマーケティング環境にも柔軟に対応できるはずです。

データ分析スキルやAIツールの活用法などのスキルアップをする前に
「なぜAIを導入するのか」という意味と
「導入することで何を目指すのか」っていう意義をはっきりさせて、
社内に浸透させる必要があります。

データを使って素早く正確な意思決定ができると、市場の変化にも素早く対応できるし効果的なマーケティング戦略も実行できます。

組織に横串を指す

もう1つ大事なのは、変化に対応するためには、組織の縦割りを取り払い、部門間の連携させる、部門と部門とか、事業部と事業部に横串を指すことが重要です。

マーケティング部門だけでなく、営業、カスタマーサポート、製品開発など、様々な部門が協力してカスタマージャーニー全体を最適化するという組織づくりするイメージです。

BtoBビジネスにおけるメタバースとAIの活用方法について探求してきました。これからの時代、企業は新しい技術を取り入れ、顧客との関係を深めるための革新的なアプローチが求められます。ぜひ、これらの知見を活かして、未来のビジネスを切り拓いていきましょう。

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執筆者

マーケティングアイズ株式会社 代表取締役 理央 周(りおう めぐる)
石油会社、家電メーカー、大型車両メーカーなどに、新規事業立ち上げ・ブランド構築のコンサルティングと、法人営業にマーケティングを注入する社員研修を提供。 2013年より2024年まで、関西学院大学 経営戦略研究科で教授を務める。
著書は「売れない問題 解決の公式」(日本経済新聞出版)など国内外で24冊。米国、台湾、香港など海外でも講演。テレビ、ラジオの出演や新聞・雑誌への寄稿も多数。YouTubeでも最新のマーケティング情報を発信中。 本名 児玉洋典 

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