名古屋市栄にある韓国料理店「ソウルキッチン」 サムギョプサルの美味しい、お店だった。
メニューも素晴らしく、それぞれのワインの横に、そのワインにあう料理が説明されている。こうなるとお客様は「自分がその料理を食べ、そのワインを飲んで、仲間と語り合っている様子」を容易に想像することができる。 これこそがコト消費なのであり、ひいては価格競争に陥らなくて済む。 さらに、もし万が一この日にそのメニューを頼まなくても、次ぎにきたくなる。 つまりリピートになるのだ。 顧客価値を考えるとたどり着くこのメニュー。素晴らしい試みだと思う。
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理央 周
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昨日で、マーケティング寺子屋名古屋本校第3期が修了。
今期も、4人の修了生が誕生した。
- ペットショップ・チェーン店の経営者、
- リハビリ・医療提供会社の社長、
- ヨガ道場の経営者、
- インテリアデザイン会社の社長、
という4名が、学んだということになった。 それぞれが、法人化や新しいメディア,新しいビジネスモデルを,この寺子屋でグループコンサルティングを受けて創造することができた。 そして中には、もう既に今期の売上目標を達成できた受講生もいる。 これは、提供側として嬉しいことである。
結果を出すことができる経営者には3つの特徴がある。
- まず、素早く実施する人。 「明日やろうはバカやろう」なのだ。
- 次に素直な方。 いいと思ったら、四の五の言わずに実践する。 「そんな話し聞いたことあるよ」とカッコつける人は間違いなく結果を出せない。
- 最後に、勉強熱心な方。 この厳しい世の中で、自社に必要なことをどん欲に取り入れようとする方は伸びる。
この4人はその要素を併せ持っている。 彼らの今後が今からとても楽しみなのだ。
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コメダの和風喫茶「おかげ庵」
曜日、時間帯に関わらず、いつも満席に近い。
ボクがよく利用するのは、モーニング。
といっても、名古屋によくある「トーストとゆで卵」ではない、「お茶の子セット」
ボクの場合、日課として朝ご飯を食べ、ペットのコーギーの散歩に行ってからひと仕事。
これでだいたい10時頃になるので、一息入れにカフェに行く。
その時、ランチまでの間に小腹が空いていたら、やはりこの和菓子を食べることもできるので、おかげ庵を選んでしまう。
和風喫茶という独自性も活かしつつ、モーニングとランチの合間の「スキマ」になる時間帯にもしっかりとメニューを用意しているのが、売れる理由。
この発想は、中小企業のビジネス拡大や商品・サービス開発の大きな参考になる。
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先日、セミナー後の懇親会で入った九州・沖縄料理の居酒屋、
九州男児のうまいもんOki Dokiさん。
店員さんの対応もいい感じだったけど、とてもよかったのがこのメニュー。
それぞれのお酒の隣に、「一緒に食べると美味しいメニュー」が書かれている。
まずはお客様にとって、食事と飲み物の組み合わせがわかりより美味しく食べられること、
また、今回頼まなくっても、次回は頼んでみようと覚えていたりできるので、リピートにもつながってくる。
単に「焼き鳥 280円」をやるのもいいが、金額よりも来たときの楽しさ、食べるときの幸せ感をいっそう増すことで、人に話したくなりクチコミにもつながる。
モノではなく、コトを売る、という意味でとてもいい事例だった。
■モノではなくことを売る■
1.お客様が何を欲しがっているかを探る
2.食べたり飲んだりしているシチュエーションを想像する
3.自分がお客様だったらして欲しいことを表現する
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「メジャーを生み出す」を読んでみた。
副題に、「マーケティングを超えるクリエイターたち」という、マーケターにとって非常に刺激的なタイトルがついているのも気になった。
内容は、11人のクリエイターたち、例えば漫画家や映画監督、ラノベ(=ライトノベル)の作家たちの活動と考え方、売れるまでの道のりなどが描かれている。
90年代くらいまでのメジャーヒットが多く出ていた時代と違い、2000年以降はなかなかモノやサービスで大ヒットが生まれにくい中で、ヒットを飛ばしてきた人たち、になる。
特徴的なのが、この時代の大多数はラノベの作家に代表されるように「自己承認・肯定されること」に対する欲求が強いこと。以前のように、「影響力のある人の意見に追随する」ということは少なくなってきている。オタクと呼ばれている層とはまた一つ違う層が出現していると見ていい。
そんな中で、普通の人に売るにはどうしたらいいのか、という品とが多くこの本に真美けられる。その意味で,この本はやはり「マーケティング」の本、なのである。
この本の冒頭に書かれている、
「この国では長く、マーケティングは特定の集団や世代を志向することととらえられてきた」
とある。
いわゆるSTPの考え方を指しているようだが、ここ最近はそういったフィリップ・コトラーが提唱しているモダン・マーケティングでは追いきれない層が出てきていることも事実である。その意味で、この本に書かれていることはモダン・マーケティングへの「アンチ・テーゼ」なのである。10年前の本だけどブラウン教授のポストモダンマーケティングにも通じるところがある。↓
私の考えはこうだ。
モダン・マーケティングの考え方は、とはいうものの、基礎として必要である。
その基盤を押さえた上で、どこまで柔軟にSTPから離れて「自社のプロダクトがヒットできる層」に見つけ適切に到達し購買を促せるかが「売れるかどうか」のカギになる。
選択肢が多くなると、人は選べなくなる。
モノやサービスがあふれている現代でメジャーを生み出すには困難がつきまとう。
「自己実現」の欲求から生まれうるメジャーということに関して、とても興味深い1冊だった。
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