日経MJの2月23日号に載っていた「第4回ソーシャル活用売り上げランキング」(日経BP)によると、スターバックスが1位になったとのこと。
以下はランキング。
- スターバックス
- 無印良品
- ユニクロ
- ミスタードーナツ
- オルビス
と続く。
スターバックスに関しては、昨年9位から今年は1位。
ツイッターとLINEを活用した効果が出ていて、
記事によると、昨年7月「ストロベリーディライトフラペチーノ」を発売した時に、
ツイッターで3万回以上のリツイートをされた。
また、こうなると予測の2、3倍売れるという事実もあるそうだ。
このランキングを見る限り、もちろん大企業がずらっと並んでいる。
中小企業の経営者は「大企業だからできるんだよね」
という方も多いと思う。
しかし、1位のスターバックスに関しては、私の覚えている限り、
TVCMを地上波では売っていないし、その他の大規模なマスメディアを活用するようなキャンペーンもやっていない。
中小企業も、スタバを見習い「仕組み」だけ真似すればいいのだ。
スタバのソーシャルメディアの活用での特徴は、
「有益な情報」を提供していること。
けして売り込みではない、ということである。
モノがあふれている今、生活者は99%のものは要らないのだ。
情報も同じことで、企業の売り込みだとわかった瞬間に見る気がなくなる。
まるで、郵便ポストに入っているピザ宅配や不動産のチラシを捨てるのと同じだ。
でもボクたちは友達からの手紙や、銀行からの残高証明は捨てない。
なぜか?
自分にとって、意味があるか、有益だから、である。
ソーシャルメディアは友達に手紙を送るような媒体である。
だからソーシャルとついている。
ソーシャル活用企業が増えている、ということはその点に気づいている企業が増えているということになる。
きめ細かい投稿などは、大企業よりも中小企業の方が向いているはず。
成果を出している企業をまずは参考にし、
自社だけの価値が出せるまで、継続すれば成果につなげることができるメディアなのだ。
⇒ SNS活用で売り上げ増、スタバ首位 日経BP調査
*参考図書
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関西学院大学大学の丸の内キャンパス「ビジネス&アカウンティング」コースで、
「見込み客からひも解く顧客獲得戦略~"成果につなげる"マーケティング実践講座」(全2回)をテーマに講義をします。
今回の命題は、「あなたの会社のお客様は誰ですか?」です。
明確なターゲット像を設定しなければ、お客様に適切なコミュニケーションを取ることはできません。したがって、顧客獲得にもひいては売り上げにもつながりません。
「新規顧客は狙いたいけど、既存のお客さんが逃げてしまうのではないか」
「ターゲットを絞ったら、売り上げが減るのではないか」
「うちの商品は全年齢がターゲットだから」
などの理由でターゲティングがあいまいになっている企業も多くみられます。
今回の講座は以下の3部構成で2回にわたりお話しをします。
□ 限られた予算でも確実に顧客獲得につながるターゲティング
□ 少ない予算でもできるメディア・ツールの使い方
□ リスクを最小限に抑えて新規顧客を獲得するためのノウハウ
日時は、5月23日と6月6日のそれぞれ土曜日、13時ー17時。
場所は東京駅直結の丸の内キャンパスです。
詳細はこちらから:
⇒ 丸の内キャンパス「ビジネス&アカウンティング」コース
東京の同窓生や社会人の皆さんに、MBAのエッセンスのマーケティングをお伝えできることがとても楽しみです。
(*参考になるマーケティングの書籍)
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名古屋市池下のスーパーマーケット「パレ・マルシェ」で見つけたこのPOP。
数多く並んでいるワインの中で、おススメのものなのか、一番いい場所に置いてあった。
ボクは,イタリアンを作るのも食べるのも大好きだ。
いつも自宅での夕食は、缶ビール1本飲んだ後に、赤ワイン、というのが決まり。
なので、1週間に1本くらいの割合でテーブルワインを買いにくる。
そんな時に意外と困るのが「どのワインにするか」ということ。
以前と違い、かなりの数のワインが店頭に並ぶ。
ボクが選ぶときの基準は、
- 重めか軽めか
- いくらなのか
- 産地はどこか
- 今日の料理に合うのか
といったところである。
ライトかフルボディなのか、とか、値段や産地は見ればすぐにわかるのだが、
料理に合うのか、とかどういうワインなのか、というのは目に見えないのでわかりづらい。
その点、このPOPには、「どっしりしているので肉料理に合う」と書かれているのがいい。
この段階で既に、値段やボディの重さかるさといった「機能的な価値」ではなく、
「今日の夕ご飯に合いそうだ」という「情緒的な価値」での判断になる。
つまり、価格で比べられないから値引きをする必要がなくなるのだ。
右側のコピーもいい。
ボクも愛読している「神の雫」で紹介されました、とある。
なかなか店頭では売っていないし、漫画を読んでいない人でも想像することができる。もう1点書かれているR・パーカー5つ星も同じことが言える。ブランド・マネジメント的に考えても、「有名な第3者」に紹介されているということで「信じてもらえる理由=Reason to Believe」になる。
いい意味でお客様はわがままである。
教えてあげるまで買ってはくれないのだ。
でも有益なことを教えてあげると買ってもらえる。
キーワードは「へ〜、知らなかった」と言わせること。
潜在的なニーズを探り出し、コミュニケーションすることが必要なのだ。
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連載の記事を寄稿している名古屋発の経済・政治誌「時局」
3月号のテーマは「お客様目線の価値づくり」
自社の特徴をお客様に伝えることで、売り込まずにも買ってもらえます。
アマゾンは「顧客体験を最大化する」つまり1秒でも早く買えるようにすることを、顧客価値だと定義していました。
大企業でも中小企業でも、考えるべきことは同じ。
売る、稼ぐよりも大事なことは、顧客が何を欲しがっているのか、を徹底的に考えることです。
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高一になる娘が「机が欲しい」というので、新聞折り込みのチラシを見て初めて来た昭和区滝子町にある家具屋「SUZUYA」さんに来てみた。
チラシには数多くの家具が並んでいたので、来店する前までの印象は、
ニトリのような「だだっ広い」場所にずらっと家具がおいてある店を思い浮かべていた。
ところが来てみるとまるで違う。
外から見ると、一見大規模インテリアショップには見えない。
入ってみると、こんな感じで、品のいい上級な家具がおいてある。
中には一枚板を使うテーブルなども置かれてあったりする。
面白いのは、店内の売り場が中2階とか階層が入り乱れていて、こんな感じの階段で行き来すること。階段の途中には鉢植えの花が置いてあったりと、店内を歩いているだけで楽しくなる。ホームページによると8フロアあるとのこと。
中を回って,家具を見ているだけでもとても楽しくなる。
そうなると不思議なもので、値段よりも「この家具を買うと家がどうなるのかな?」という楽しさが先に頭に浮かぶ。
ボクも、仕事の机を買おうかなと思っているところなので、
「この机を仕事部屋に入れたら、本棚の位置をずらしてテレビを置き換えよう」
と、なんとなくワクワクしてくるのだ。
価格ではなく「商品」で勝負する。
そのためには、顧客価値、つまりインテリアショップで言えば、自分の部屋や家にこの家具が入ったら生活がどう変わるのか?を、顧客が体験すれば、評価される軸も値段ではなくなる。
この鈴屋さんの店舗はまさにそのようになっていて素晴らしい。
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