安全・安心を売りにしてきたことのみでなく「美味しい」ことからぶれていない。
だから、値上げに関係なく食べたくなる。
価格競争から抜け出すための素晴らしい事例である。
先日も、モスバーガーに行ったら店頭にこんな手書きの看板が。
- 飲食店に一番大事な味、
- このおもてなしの心、
- 安心・安全
が揃っていると値下げしなくてもお客様は来る。別な言い方をすれば、価格ではないところで、お客様に選ばれている。
勝負する土俵を、値段でないところにすることが重要ということになる。
中小企業にも参考になる考え方だ。
マーケティング コンサルタント
理央 周
新規事業・ビジネスモデル開発を目指す経営者の方はこちら:→マーケティング アイズ
売れる理由を学ぶメルマガ⇒ 「なぜか売れる」の公式バックヤード」 では、ヒット商品に共通する「仕掛け」はマーケティングにあり!という記事を毎週発刊していきます。詳細はこちらから:
【顧客中心主義】~マーケティング白熱ライブ2015 マーケティングアイズ4周年記念イベント
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2週連続での福山での講座、テーマは「なぜか売れるの公式」で、マーケティング、売れる仕組み、顧客視点の持ち方についてお話しをさせていただいた。
懇親会の2次会で連れて行ってもらった「よっさんラーメン」なんでも、福山の経営者の方々は「福山のソウルフードなんですよ」とおっしゃる。また、「よっさんラーメンという名前の店ですが、ラーメンはメニューにないんですよ」とのこと。面白いな、と思いつつ行ってみたら、いい感じのもつ鍋のお店だった。確かに、メニューにラーメンはない、というか「メニューそのもの」がないのだ。メニューは1品、もつ鍋だけ。そこにこんな感じで、3杯くらい山盛りの唐辛子を入れる。スープが真っ赤になるので、かなり辛そう。でも、しつこくなくちょうどいい感じで辛く,何より美味しい。
ビールは置くにある冷蔵庫から自分たちでとってくる。
もつ鍋の具が2回転くらいしたら,生卵を入れ半熟でトロっとなってから食べるのがまたイケる。そして最後にやっとラーメンが入る、のがまた最高に美味しい。で、終わるとこんな感じで全員大満足。もちろんまたいきたくなる。
主催者の方は「いろいろと考えたのですが、自分たちが一番美味しいものを召し上がっていただきたくって」とうれしいお言葉。
それも、JC時代から先代に連れられて通っていたというストーリーがあるから。
飲食店に限らないが、お客様商売では「一番最初に思い出してもらうこと」(=想起)が一番重要である。想起されるために必要なことは、
- 美味しいこと
- ストーリーがあること
- 独自性があること
の3つ。ビジネスでは最も重要なことなのだ。
マーケティング コンサルタント
理央 周
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月いちで寄稿しているBusiness Journal。今月のテーマは、イノベーション発想術。
柔軟な発想こそが、市場に風穴を開けることができる。
現状を打破することでしか、市場に生き残ることはできない。
適者生存はビジネスの世界でも同じなのだ。
市場に打ち勝つためには何をしたらいいのか、上司や部下、得意先や仕入れ先とどう接すればいいのか、についてを、
具体的に書いた。
クリエイティブ・コンフィデンスという考え方もあるとのこと。↓
実はこのテーマは最近、講座としても「現状を打破したい中小企業」の方々に依頼される。
どうしても経営者たちは「今までのお客様にいつもの製品を」という発想から抜けられないようだ。
記事はこちら⇒ 「いちご大福、iPhone...ヒット商品はなぜ生まれたのか?簡単な画期的発想法と阻害要因」
また、別なアプローチは3冊目のこちらでも詳しく書いているので参考に。
マーケティング コンサルタント
理央 周
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3月から開始のメルマガ⇒ 「なぜか売れる」の公式バックヤード」 では、ヒット商品に共通する「仕掛け」はマーケティングにあり!という記事を毎週発刊していきます。詳細はこちらから:⇩
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4月から施行される改正商標法について、
名古屋国際特許業務法人さん主催のセミナーを受講。
ブランドをマネジメントしていく上で、見逃しがちだが重要な商標登録。
今回は、これまでの
文字、図形、記号、複合、立体商標に加えて、
音、色彩、位置、動き、ホログラムの商標が、
新しいタイプの商標として保護される対象になるとのこと。
たとえば、クリスチャン・ルブタンの靴底の「赤色」。
これもアメリカでは「位置商標」になっているとのこと。
マーケティング活動において、ブランドを構築する理由は、
「自社、またはプロダクトやサービス、を他社と区別させるため」である。
それを、文字やロゴ、デザイン,文章またはその組み合わせで表現する。
ルイヴィトンであれば、あのLとVの組み合わせのロゴを見た時に、
シャネルでなく、フェラガモでもない、ルイヴィトンの製品やイメージがぱっと頭に浮かばせることが、ブランドを構築する上での目的になる。そして最終的には「顧客との良好な関係を創り出すこと」を目指す。
その意味で、ルイヴィトンとしては、ロゴやデザインを「真似されることで,自社ブランドのイメージを損ねられる」ことを避けなければならない。このように他からの侵害を阻止するのが商標法である。
売れている商品やサービスはなにかと追随されやすい。
類似品がでれば、当たり前ではあるが自社のシェアが減り、収益にも影響が出る。
その時に、商標登録をしてあれば「真似なのでやめてください」と主張できる。
逆もまた同じことで、商標を先にとられてしまうと、
「すぐにやめてください」となり引っ込めなければならなくなるし、
損害賠償を求められることもあり得る。
したがって、企業としては自社独自のデザインや社名などを作ったら、
真似をされることを避けるため、と同時に先を越されて停止命令を受けないようにするために、商標登録は必須なのだ。
そこに今回新しく、音や色彩が加わるのこと。
中小企業のブランドや商品名にとっても商標の登録はリスク回避のためにの重要である。
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理央 周
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高一になる娘が「机が欲しい」というので、新聞折り込みのチラシを見て初めて来た昭和区滝子町にある家具屋「SUZUYA」さんに来てみた。
チラシには数多くの家具が並んでいたので、来店する前までの印象は、
ニトリのような「だだっ広い」場所にずらっと家具がおいてある店を思い浮かべていた。
ところが来てみるとまるで違う。
外から見ると、一見大規模インテリアショップには見えない。
入ってみると、こんな感じで、品のいい上級な家具がおいてある。
中には一枚板を使うテーブルなども置かれてあったりする。
面白いのは、店内の売り場が中2階とか階層が入り乱れていて、こんな感じの階段で行き来すること。階段の途中には鉢植えの花が置いてあったりと、店内を歩いているだけで楽しくなる。ホームページによると8フロアあるとのこと。
中を回って,家具を見ているだけでもとても楽しくなる。
そうなると不思議なもので、値段よりも「この家具を買うと家がどうなるのかな?」という楽しさが先に頭に浮かぶ。
ボクも、仕事の机を買おうかなと思っているところなので、
「この机を仕事部屋に入れたら、本棚の位置をずらしてテレビを置き換えよう」
と、なんとなくワクワクしてくるのだ。
価格ではなく「商品」で勝負する。
そのためには、顧客価値、つまりインテリアショップで言えば、自分の部屋や家にこの家具が入ったら生活がどう変わるのか?を、顧客が体験すれば、評価される軸も値段ではなくなる。
この鈴屋さんの店舗はまさにそのようになっていて素晴らしい。
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