年配のハリウッドスターと二十歳過ぎの女性。
アメリカ人と日本人。
ロサンゼルスと東京。
一瞬とか、その時は分かり合えても、
親密になればなるほど、
お互いの理解がずれる。
理想の展開になりそうでならないのはそのせいなのか。
スカーレット ヨハンソンの美しさと新鮮さが際立つ。
そしてもちろん、ソフィア コッポラの構成力とかも。
1つの小さな過ちが、大きな喪失を生んでしまうのも、Translation のLost なんだ。
そして、その積み重ねが人生なのか。
だとすると、哀しくも魅力的。
人生が2つあればいいのにと思わない理由なのだ。
キャッチコピーの、「ひと時の恋心、永遠の思い出」も秀逸。
とてもいい映画だった。
マーケティング コンサルタント 理央 周(りおう めぐる)
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「映画が目にしみる」読了。
僕の大好きな、小林信彦氏の映画に関するエッセイ。この本なんかもすごい好きだけれども、この人の映画表は私見が多いというものの、逆にそこが面白い。
映画に対する描写も、映画がいい悪いという「単なる評論」ではなく、
小林信彦氏の「好み」が色濃く反映されているのが、
逆に、公平な目で、さらに映画好きな人の視点で見られているので、すっと読める。
第3者的視点であるため、ニュートラルに紹介されているから、
このように読みやすいのだと思う。
ともかくこの本を読むと、紹介されている映画が見たくなるのはこういった理由なんだろう。
たとえば、小林氏はニコール・キッドマンが好きなようで、
この本の中でもキッドマンの映画がかなり紹介されている。
ボクも観た「バースデーガール」などの紹介では、
「安っぽい感じの悪女」がぴったりと書いているが、まさにその通り、
ニコール・キッドマンの良さが「ファンの目から」の視点で描写されている。
小林氏は、映画はできる限り試写室ではなく、映画館で見るようにしている、とのこと。
この点も、映画好きならではの行動だ。
同じ目線から放たれる言葉は説得力があり、共感もする。
本や映画ファンから聞いてみたくなる映画は、自分から選ぶ映画とは違う。その意味で、今までとは違う面白い映画を発見できるはずなのだ。
少し前の本だが、映画好きがもっと映画を楽しむために、
「映画ファンの小林氏のおススメから探してみる」のに最適な必読の一冊である。
マーケティング コンサルタント 理央 周
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すごく観たかったけれど、映画館でロードショーの時に見逃していた、
『アリスのままで』をDVDで鑑賞。
闘病の苦しさを描写する映画ではなく、
人を愛する、大事にするということはどういうことなのかを、
力強く描いた映画だった。
「私が私でなくなる最後の夏よ」
「私は苦しんでいません。戦っているのです」
徐々に薄れていく記憶の中で、
旦那さんや子供たち、そして思いでが消えていく。
それも少しずつ。
とても美しい画の中で、残酷な事実も進んでいく。
そして、映画のコピーは、
「愛した日々さえも失ってしまうのか?」
と問いかける。
若年性アルツハイマーを患うアリスの中で、記憶は薄れていく。
しかし、アリスが愛した夫と子供たちの中で、
アリスは美しく生き続けている。
真摯に生きる、ということがこれほどまでに重要なことで、
美しい、ということを教えてくれる映画だった。
ボクは、母をALSで、父をすい臓がんで相次いで失くした。
どちらも、現代の医学では何ともしようがなかった。
もっとできたことがあったのでは、
あれもできなかった、と悔やんだこともあったけれど、
今、残されたボクと妹、
そして両親の5人の孫たちが、元気でいることこそ、
親孝行なのだと、教えてくれた映画でもあった。
こちらが、ジュリアンムーアのコメント付きの予告編。
とても感動的で、美しく、気づき、学び、泣けた。
素晴らしい映画に出会えて、とても幸せだ。
マーケティング コンサルタント 理央 周
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キングズメンをDVDで鑑賞。イギリスが舞台のスパイもので、ユーモアのあるタッチが、まるで007のようで面白い。
それにしてもこの手のユーモアのあるスパイ物はイギリスの専売特許なのか?と思うくらい、イギリスが舞台のものが多く、シニカルな笑がとても面白い。その辺もイギリスの映画らしい、
というかこれはアメリカの映画だろうけども、こういうものはアメリカ人は好きなんだろうと思う。
副題にSecret Serviceとある通り、どの国の政府機関にも属さない独立系の諜報組織が舞台で、派手なアクションとユーモアのバランスもいい。アクションシーンの撮影も、ユニークな動きが逆にリアルなのも見応えがある。ちらっと、スターウォーズ シリーズのマークハミルが出てくるのも楽しい。
内容も充実でオススメ。
マーケティング コンサルタント 理央 周
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スター・ウォーズ学 読了。
ちょうど、スター・ウォーズ第7作、「フォースの覚醒」が公開されたばかりということもあり、懐かしく思ったことも手伝ったのが読んでみたきっかけだった。
この本は、
スター・ウォーズの歴史
その熱狂的な人気が浸透した背景
ジョージ・ルーカスのこれまで歩んできた道
ハリウッドのこれまでの歴史とスター・ウォーズのこれから
といった構成になっている。
そもそも、ボクが初めて公開された「スター・ウォーズ第4作」を見たのは、高校の時。
映画マニアだったボクは毎月映画雑誌のロードショーを買っては、映画情報をチェックしていた。
1977年にアメリカで公開された時に、日本ではスター・ウォーズのの邦題が「惑星大戦争」とつけられていたことをよく覚えている。そのあと約1年後に日本で公開された時には、すでにアメリカで大ヒットしたあとだった。
以降、すべてのスター・ウォーズ作品を劇場で観ているくらい、ボクもスター・ウォーズマニアなのだ。ネット時代の今では、ツイッターやインスタグラムでも公式サイトのみならず、様々なファンたちのアカウントで、スター・ウォーズについていろんな情報を得ることができる。
この本の特徴は、学とあるだけあって、スター・ウォーズの生みの親であるジョージ・ルーカスの映画に対する姿勢がどうやって作られていったのかということが説明されている点。
メジャーに対する反抗心や、師であるコッポラとの関係がわかるので、より深くスター・ウォーズの世界観と劇中に出てくる各シーンに込められた意味がわかってくる。
また、5作目以降6、1、2、3まではルーカスの個人資産から造られているという点を初めて知った。文中にあるように「史上最高のインディペンデント映画」なのだ。
これも、ハリウッドメジャーの束縛をきらった、アーティストとしてのルーカスの姿なのだを思う。
こういうことを知るだけで、スター・ウォーズを倍以上に楽しむことができる。
さらに、一人の創造主、クリエイターとしてのルーカスを知ることは、
私たち起業家にとっても、大きな勇気とヒントになる。
その意味でも、お勧めの一冊なのだ。
マーケティング コンサルタント 理央 周
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