毎年この時期になると、大学から届くStudent Evaluation。
学生が、各先生の講義への評価をする。
ボクの場合は、1年で4コマ教鞭をとったので、4枚これが来る、
ということになり、毎年ドキドキ、ワクワクしながら封を開ける。
ボクが米国インディアナ大学のビジネス・スクールにいた頃も同じだったのだが、
学生が先生を評価する、というのは当時のボクには驚きだった。
ボクは、四大まで日本の学校をでているので、そのような経験はなかったし、
それゆえに「先生が言っていることが絶対正しい」という感覚でいたからである。
ところが、米国では先生が言っていることがわからなければ、当然わかるまで聞くし、
反論に近いことを発言するときもある。
いわば「敬意を持ちながら対等」なのだ。
ボクも、同じ気持ちで学生たちに臨んでいる中での、この評価。
中身は、各講義に関して14項目,各5段階評価。
学生たちの平均値が表されている。
素晴らしいと感じるのは、その各スコアの横に学科の平均値も書かれているので、
自分の講義の「相対的な評価」もわかる。
これがよければよいほど、モチベーションにつながるし、
平均よりも低ければ、「どの点を改善すればいいのか」もわかる。
また、量的・数値的な評価に加えて、学生たちの「意見」も文章で書かれている。
いわゆる「質的」な反応である。
関学のBSの学生たちは頑張りやさんたちが多く、前向きな意見が大半。
- こんなにInteractiveな講義は初めて
- 児玉先生の企業時代の経験が身になる
とうれしい意見が多いのだが、中でも、
「とても興味深いので先攻をマーケティングに変えました」
とあるのがうれしい。
ボクの経営理念は
「マーケティングの重要さと楽しさを、ビジネスに関わるすべての人に伝える」
こと。
学生たちも、それを理解してくれて、リアルな世界にでた時に活かしてくれたら、
ボクにとって、これほどうれしいことはない。
このような素晴らしい機会をくださった、関西学院大学の皆さん、
熱心な学生の皆さんに、感謝したいと思います。
マーケティング コンサルタント
理央 周
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今話題になっている、ピース又吉直樹の「火花」を読んでみた。
このところ小説離れをしているボクにとって、かなり久しぶりに読む文学。
正直にいって、25万部刷られた、とか芸能人の書いた小説、という点に惹かれた部分もあるけれど、純粋に読んでみたかった、ということもあった。
まず、全体を通しての感想は次回作以降も楽しみだ、という点。
小説には著者の色が色濃く映る。
そしてそれは、その著者の書いた小説のイメージになる。
村上春樹の小説はどれを読んでも、「1973年のピンボール」の香りがするし、
村上龍の小説は「69」「限りなく透明に近いブルー」の味がする。
ある書のオーラを感じるのだ。
火花には、又吉直樹のイメージが色濃く反映している。
そのオーラは、ボクにとってはとても心地よい。
たとえば、32ページに、神谷氏が「共感至上主義の奴らって気持ち悪いやん?確かに心地いいねんけど、共感の部分が最も目立つもので、飛び抜けて面白いものってないやん。・・・」と言う場面がある。
この芸人が言うには一見矛盾しているような言葉に、
この本で言いたいことの深さがある。
さらに、ボクなんかはここに共感する。
テレビで見慣れているイメージがあるせいか、又吉氏の漫才はけして正統派ではないし、しゃべりも立て板に水、という感じではない。一風変わった髪型に、やせ過ぎという感じのルックスが目立つが、真剣なまなざしにファッションもセンスがいい。そこにこだわりとセンスを感じる。
その点が、先に書いた矛盾を表している。
芸人として、万人に刺さる笑いを届けるのだが、
その根底というか本質は、誰にも理解できない自分自身のこだわりから湧き出てくるのだ、
と言いたげだ。
ビジネス書と違い、小説は「読みたいか読みたくないか」「面白かったかどうか」が読者の評価だと思うし、ボクもその観点で読みたい本を選んでいる。
その意味で、火花はまぎれもなく面白い本だし、次回作も読んでみたい。
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理央 周
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関西学院大学大学の丸の内キャンパス「ビジネス&アカウンティング」コースで、
「見込み客からひも解く顧客獲得戦略~"成果につなげる"マーケティング実践講座」(全2回)をテーマに講義をします。
今回の命題は、「あなたの会社のお客様は誰ですか?」です。
明確なターゲット像を設定しなければ、お客様に適切なコミュニケーションを取ることはできません。したがって、顧客獲得にもひいては売り上げにもつながりません。
「新規顧客は狙いたいけど、既存のお客さんが逃げてしまうのではないか」
「ターゲットを絞ったら、売り上げが減るのではないか」
「うちの商品は全年齢がターゲットだから」
などの理由でターゲティングがあいまいになっている企業も多くみられます。
今回の講座は以下の3部構成で2回にわたりお話しをします。
□ 限られた予算でも確実に顧客獲得につながるターゲティング
□ 少ない予算でもできるメディア・ツールの使い方
□ リスクを最小限に抑えて新規顧客を獲得するためのノウハウ
日時は、5月23日と6月6日のそれぞれ土曜日、13時ー17時。
場所は東京駅直結の丸の内キャンパスです。
詳細はこちらから:
⇒ 丸の内キャンパス「ビジネス&アカウンティング」コース
東京の同窓生や社会人の皆さんに、MBAのエッセンスのマーケティングをお伝えできることがとても楽しみです。
(*参考になるマーケティングの書籍)
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昨日は大府商工会議所さんの「大府あきんど塾」で、売れる仕組みをテーマにセミナーをさせていただいた。
定員の50人を大きく超える参加者の人たちは、かなり熱心。
参加者がやる気があるかどうかは、講師をやっているとしっかりと伝わってくる。
アンケートを観てもわかるように、昨日の参加者のかがたのモチベーションは、かなり高かった。
昨日話した内容は、以下の通り。
- マーケティングとは〜売れる仕組み
- 3つだけ覚えること〜売れるの公式
- お客様目線になるにはどうすればいいのか?
- 成果を出した事例
これ以外に、自社の強みを発見するためのワークシートを持ち帰っていただいたこと、そして、参加者の方の実際のチラシを診断したことが好評だった。
明日やろうはバカやろう。
行動してくれることが講師にも一番嬉しいのだ。
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理央 周
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3月から開始のメルマガ⇒ 「なぜか売れる」の公式バックヤード」 ではヒット商品に共通する「仕掛け」はマーケティングにあり!という記事を毎週発刊していきます。
ブログにはかけないことも含めて、旬のネタを「マーケティング的」に解説していきます。
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本日発売の「プレジデント」3月16日号(ピケティ実践講座の特集)の中で、5ページに渡りインタビュー記事を掲載していただいた。
テーマはもちろんマーケティングで、「なぜか売れるの公式」に書いたことの中で、ハロー効果、ペルソナやAISASについてをさらに深く掘り下げ、別な角度で話しをしたものが載せていただけた。その意味でも、ネタとして新しくなっているし、さすがプレジデントさん、という感じでわかりやすくまとめていただけた。
例えば、この記事の中で取り上げているケンズカフェさんのガトーショコラは絶品。味をさらに美味しく工夫し、値段を上げ、内容量を少なくしても飛ぶ様に売れている。これが本来の、顧客への思いやりの表し方だと思う。
理念として、「すべてのビジネス・パーソンにマーケティングの重要さと楽しさを、すべてのメディアを通して届ける」コトを掲げているので、このような掲載はとても嬉しく感じる。
*ガトーショコラについて書かれているのはこちら:
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