私も教鞭をとっている関西学院大学 専門職大学院 経営戦略研究科には、3種類のビジネススクールがある。
大きく分けると、
経営戦略専攻のビジネススクールと、会計専門職専攻のアカウンティングスクールになる。
前者にも2種類あり、
企業経営戦略コース
国際経営コース
で、ともに2年で修了。前者は夜間・週末を中心に講義があり、後者は昼間を中心に英語で講義がなされる。私は後者の国際経営コースで、Marketing Communication、Brand Management、Customer Relations Managementなどのクラスを受け持っている。
教鞭をとり始めて2年になる中で、私が感じている関西学院大学 ビジネススクール 国際経営コースは、まず多様性があること。
英語で講義がすすむこともあり、留学生も多い。
彼らの出身国も東・東南アジア、中近東など多岐にわたる。
したがって、異なる文化やキャリアを持つ学生たちのディスカッションによって、
いい化学反応がおこり、集合知が生まれる。
私の講義では、ケーススタディーをもとにして、チームプレゼンテーションの課題を出す。
各チーム5、6人で構成され、年齢性別出身国がばらばらのメンバーが、自分たちの強みをそれぞれ出し、プレゼンに臨む。そうすると、同じテーマを与えても、過程も結果もまったく違うものができてくる。それを全員で討議するので、自分たちが気づかなかったことを発見することができるのだ。
多様性があるのは、教授陣も同じである。
研究テーマはもとより、出身校も多様であるため、学生にとっては学ぶところが多いと聞く。また実務家教員も様々な分野で現役として活躍しているため、学生にとっては活きのいいライブ感のある情報を得ることができる。アカデミックでもあり、現実的でもあるのだ。
私もMBA取得時に感じたのだが、ビジネススクールは数多くあり、特徴も様々である。
私が在籍したインディアナ大学のケリースクールというビジネススクールは、当時「ノン・ナンセンスなMBAを輩出する」つまり、現実社会に出て通用するビジネス・パーソンを育てる、という理念を掲げていた。これが今の私を形作っていると思っている。
関学のビジネススクールでは、卒業時の就職もいいため、
企業サイドでの評価も高いと思われる。
5月には入試説明会も開催される。
詳細はこちら:⇒ ビジネススクール講演会・説明会のご案内【5/16】
マーケティング コンサルタント
理央 周
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毎年この時期になると、大学から届くStudent Evaluation。
学生が、各先生の講義への評価をする。

ボクの場合は、1年で4コマ教鞭をとったので、4枚これが来る、
ということになり、毎年ドキドキ、ワクワクしながら封を開ける。
ボクが米国インディアナ大学のビジネス・スクールにいた頃も同じだったのだが、
学生が先生を評価する、というのは当時のボクには驚きだった。
ボクは、四大まで日本の学校をでているので、そのような経験はなかったし、
それゆえに「先生が言っていることが絶対正しい」という感覚でいたからである。
ところが、米国では先生が言っていることがわからなければ、当然わかるまで聞くし、
反論に近いことを発言するときもある。
いわば「敬意を持ちながら対等」なのだ。
ボクも、同じ気持ちで学生たちに臨んでいる中での、この評価。
中身は、各講義に関して14項目,各5段階評価。
学生たちの平均値が表されている。
素晴らしいと感じるのは、その各スコアの横に学科の平均値も書かれているので、
自分の講義の「相対的な評価」もわかる。
これがよければよいほど、モチベーションにつながるし、
平均よりも低ければ、「どの点を改善すればいいのか」もわかる。
また、量的・数値的な評価に加えて、学生たちの「意見」も文章で書かれている。
いわゆる「質的」な反応である。
関学のBSの学生たちは頑張りやさんたちが多く、前向きな意見が大半。
- こんなにInteractiveな講義は初めて
- 児玉先生の企業時代の経験が身になる
とうれしい意見が多いのだが、中でも、
「とても興味深いので先攻をマーケティングに変えました」
とあるのがうれしい。
ボクの経営理念は
「マーケティングの重要さと楽しさを、ビジネスに関わるすべての人に伝える」
こと。
学生たちも、それを理解してくれて、リアルな世界にでた時に活かしてくれたら、
ボクにとって、これほどうれしいことはない。
このような素晴らしい機会をくださった、関西学院大学の皆さん、
熱心な学生の皆さんに、感謝したいと思います。


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今話題になっている、ピース又吉直樹の「火花」を読んでみた。

このところ小説離れをしているボクにとって、かなり久しぶりに読む文学。
正直にいって、25万部刷られた、とか芸能人の書いた小説、という点に惹かれた部分もあるけれど、純粋に読んでみたかった、ということもあった。
まず、全体を通しての感想は次回作以降も楽しみだ、という点。
小説には著者の色が色濃く映る。
そしてそれは、その著者の書いた小説のイメージになる。
村上春樹の小説はどれを読んでも、「1973年のピンボール」の香りがするし、
村上龍の小説は「69」「限りなく透明に近いブルー」の味がする。
ある書のオーラを感じるのだ。




火花には、又吉直樹のイメージが色濃く反映している。
そのオーラは、ボクにとってはとても心地よい。
たとえば、32ページに、神谷氏が「共感至上主義の奴らって気持ち悪いやん?確かに心地いいねんけど、共感の部分が最も目立つもので、飛び抜けて面白いものってないやん。・・・」と言う場面がある。
この芸人が言うには一見矛盾しているような言葉に、
この本で言いたいことの深さがある。
さらに、ボクなんかはここに共感する。
テレビで見慣れているイメージがあるせいか、又吉氏の漫才はけして正統派ではないし、しゃべりも立て板に水、という感じではない。一風変わった髪型に、やせ過ぎという感じのルックスが目立つが、真剣なまなざしにファッションもセンスがいい。そこにこだわりとセンスを感じる。
その点が、先に書いた矛盾を表している。
芸人として、万人に刺さる笑いを届けるのだが、
その根底というか本質は、誰にも理解できない自分自身のこだわりから湧き出てくるのだ、
と言いたげだ。
ビジネス書と違い、小説は「読みたいか読みたくないか」「面白かったかどうか」が読者の評価だと思うし、ボクもその観点で読みたい本を選んでいる。
その意味で、火花はまぎれもなく面白い本だし、次回作も読んでみたい。


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関西学院大学大学の丸の内キャンパス「ビジネス&アカウンティング」コースで、
「見込み客からひも解く顧客獲得戦略~"成果につなげる"マーケティング実践講座」(全2回)をテーマに講義をします。

今回の命題は、「あなたの会社のお客様は誰ですか?」です。
明確なターゲット像を設定しなければ、お客様に適切なコミュニケーションを取ることはできません。したがって、顧客獲得にもひいては売り上げにもつながりません。
「新規顧客は狙いたいけど、既存のお客さんが逃げてしまうのではないか」
「ターゲットを絞ったら、売り上げが減るのではないか」
「うちの商品は全年齢がターゲットだから」
などの理由でターゲティングがあいまいになっている企業も多くみられます。

今回の講座は以下の3部構成で2回にわたりお話しをします。
□ 限られた予算でも確実に顧客獲得につながるターゲティング
□ 少ない予算でもできるメディア・ツールの使い方
□ リスクを最小限に抑えて新規顧客を獲得するためのノウハウ
日時は、5月23日と6月6日のそれぞれ土曜日、13時ー17時。
場所は東京駅直結の丸の内キャンパスです。

詳細はこちらから:
⇒ 丸の内キャンパス「ビジネス&アカウンティング」コース
東京の同窓生や社会人の皆さんに、MBAのエッセンスのマーケティングをお伝えできることがとても楽しみです。
(*参考になるマーケティングの書籍)



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昨日は大府商工会議所さんの「大府あきんど塾」で、売れる仕組みをテーマにセミナーをさせていただいた。
定員の50人を大きく超える参加者の人たちは、かなり熱心。
参加者がやる気があるかどうかは、講師をやっているとしっかりと伝わってくる。
アンケートを観てもわかるように、昨日の参加者のかがたのモチベーションは、かなり高かった。

昨日話した内容は、以下の通り。
- マーケティングとは〜売れる仕組み
- 3つだけ覚えること〜売れるの公式
- お客様目線になるにはどうすればいいのか?
- 成果を出した事例

これ以外に、自社の強みを発見するためのワークシートを持ち帰っていただいたこと、そして、参加者の方の実際のチラシを診断したことが好評だった。
明日やろうはバカやろう。
行動してくれることが講師にも一番嬉しいのだ。
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3月から開始のメルマガ⇒ 「なぜか売れる」の公式バックヤード」 ではヒット商品に共通する「仕掛け」はマーケティングにあり!という記事を毎週発刊していきます。
ブログにはかけないことも含めて、旬のネタを「マーケティング的」に解説していきます。

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