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カテゴリ:「教授の一日」の記事

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マーケティングを理論と事例で考える MBAの講義 英語で教鞭をとる ビジネススクール


関西学院大学 経営戦略研究科は修士課程。ビジネススクールで英語で教える国際経営コース。
私の担当科目である、マーケティングコミニケーション第3日目の昨日は、コミニュケーションにおける目標設定と、展開のための戦略と戦術について。

マーケティングコミニケーションにおいて、複数の選択肢の中から、自社製品にとって最適な目標を設定しなければばいけない。

目標設定の事例を複数で講義し、全員ディスカッションをした。

目標設定に伴って戦略と戦術を構築するのだが、戦略と戦術の違いを把握しないと、実施時の投資対効果が悪くなるので、この点を重視して昨日はディスカッションした。

そして、UGGブーツの事例をもとに、目標設定、戦略、戦術をテーマに、13名を3チームに分け、それぞれで簡易プレゼンテーションをさせた。

この段階で私が教師としてみたいのは、理屈やフレームワークをどの程度実務に落とし込むことができるかということ。もういってんはチームにおいて、どれだけ各位がリーダーシップを発揮できるかという点だ。

今回の講義においては初めてだもう1点はチームにおいて、どれだけ各位がリーダーシップを発揮できるかという点だ。

今回の講義においては初めての試みだが、全員しっかりとやっていた。これからが楽しみだ。

マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)


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関学ビジネススクール マーケティングを准教授として英語で留学生に教えるということ

マーケティングコミュニケーションの講義2日目。今日は履修する学生も13人に増えた。

留学生が大半で、日本人は1名、中東が3名、アジア各国が9名のメンバーだ。毎回初めて会う新しい学生たちの顔を見るたびに、「また3ヶ月この元気な若者たちと意見を買わせる」と思うと、この段階でワクワクしてきて元気をもらえる。

今日の講義内容は、

  • 前回の復習〜マーケティングコミュニケーションの定義
  • 消費者の意思決定プロセスをより詳細に
  • メディアの定義
  • UGGブーツのケーススタディ〜USP・ターゲット戦略とコミュニケーションのコンセプト
  • 広告とPRの違い
  • チームプレゼンテーションとレポートの詳細

毎回必ず復習を入れるのは、前回の講義がどれくらい腹に落ちているかを確認するため。いつも半分くらいの学生はしっかりと理解をしているが、半分ではまだまだ少ない、と感じている。重要なことはお説法のように繰り返し聴くことで考えるための習慣につなげることが重要だ。

マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)


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MBA ビジネススクール マーケティング講義 英語で教鞭をとるということ

関西学院大学 経営戦略研究科 ビジネススクール IBA、の国際経営コース(IMC)で教鞭をとり始めて、6年目になる。全ての講義を英語で進めるスクールなので、自然と留学生が多くなる。今期の前半は、日本人1名、中東から2名、アフリカから1名、モンゴルから1名、中国から1名の計6名。

教えているのは、マーケティングコミュニケーション、ブランドマネジメントの2科目でこちらは講義。それに加えてIndividual Research 個人小論文の指導。

この日はマーケティングコミュニケーションの初日。

まずは、学生たちに1人60秒の自己紹介をさせる。これは、私が学生一人ひとりのバックグラウンド、専攻、そしてキャリアゴールを把握し、講義の内容を彼らの希望と将来に近づけるために、まずは彼ら自身を知ることが重要だからだ。また、「エレベーター・ピッチ」と呼ばれる考え方をもとに、社会に出ても自分のアピールポイントを手短にインパクト持って伝えることができるようにする練習の一環でやってもらっている。

次に、コースの概要と教える時のポリシーについて。私は、80%をアウトプット、すなわち講義中に、話すこと、書くことを中心にする。大学院生にとって、フレームワークや理論を覚えることは講義前に済ませておいて欲しく、講義中は知恵をひねり、考え、話すことでさらに考えてもらう。なので、絶対的な正解を求めることはしない。それよりも、まずは自分の考えを出すことで、深掘りしていってほしい。

また、これだけ多様なクラスメートの中で、一人が発言すると他の級友たちに大きな刺激になることも同時に期待しているからだ。新しい風は自分の中から吹いてくることは少ない。性別、年齢、文化、国籍が違う友人の考えは以降の彼らの財産になるのだ。

評価基準に関しても、初日に学生たちに伝える。私の場合は、レポートとミニテストだけではなく、チームでのプレゼンテーションとクラスでの貢献度を加味する。

私自身がアメリカのビジネススクールでMBAを取り最も自分自身の財産になっているのが、異文化・多様性の中での様々な意見をまとめ上げる力だ。これも、チームでの相乗効果を狙った、カリキュラムのおかげだと思っている。役割を重視し、チームメートのモチベーションを上げ、成果を出す、というリーダーシップが当時もこれからも重要だと思っているので、評価基準に入れている。

ここまで説明して、講義に入る。


初日は、コミュニケーションの定義から。重要だが曖昧なコンセプトに関しては、まずは意思統一、共通認識を得るために「定義」することにしている。

この日のメインのテーマは「消費者の意思決定プロセス」について。

マーケティングコミュニケーションの目的は、大きくこの3つに分かれる。

  • 顧客を動かすこと(顧客行動を変化させること)
  • ブランドのイメージ(知名度や高感度を含む)をあげること
  • 顧客の反応を知ること

どれも全て、広い意味で「顧客」に対してコミュニケーションを図るので、まずは購買心理がどう動き、その角フェイズで何をするか、という基本中の基本をまずは抑えることから始めている。

使用している教科書はこちら:

これからが楽しみな6名の学生たちだ。

マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)


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教えるということ 大村はま氏 教師として人としての教育の原論

書店の店頭に、たまたま平積みになっていたのが目に留まり読んでみた。

帯に、わかりましたか?静かにしなさい!は、禁句にしたいということ、また、教師という職業人に徹したした大村はまが語る教室でのエピソード。優れた技術としての教えることとは、と書かかれていることに共感。

私も、関西学院大学ビジネススクールで教鞭をとっていることもあり、また、日ごろから企業の社員研修を提供していることもあり、やはり受講生の方々にマーケティングあるいは経営というものを伝える立場においては、とても興味が惹かれる内容だ。
マーケティングの社員教育については以下の記事でも説明してるので参考にしてください。
マーケティングの学び方〜マーケティングをマスターする5つのステップ

この本では、大村はまさんの教師として教室で日々体験をされてきたことが、エピソードとして描かれている。

中でも私が感銘した点、参考にした点を以下に挙げてみる。

【研究と子供の本質について】

研究をしない先生は、先生ではないと思います。前進しようと言う気持ちがないのはいけないから。1歩でも前進したくてたまらない。そして、力をつけたくて、希望に燃えている、その塊が子供なんです。

という一節に、自身の限りない向上心が教育だということという哲学として現れている・

また、この本を通しての著者のポリシーとして、子供の自由な発想を阻害しない、という考え方がこの部分に現れている。

【教育の楽しみ方】

未来へ心をつないで生きるのでなければ教育ができませんわね。根性だけに奉仕するんだったら、教師はつまらない。次の時代を生き抜く人を作らなければなりません。したがって、読んできましたかなんて言うのはもってのほかだ、と、大村氏は言う。

ともすれば、教育という職業はとても辛く大変であると私は感じている。しかし、これはやらなければならないことをやる、というルーティーンで仕事をすると、辛くなる、という意味である。子供達は、損得抜きで純粋に学ぶ。一律で教えていてはつまらないし、足元だけを見ていては辛くなって当たり前。子供達が未来を見ているように、教師も未来を見るべきなのだ、と私は解釈する。

【職業人としての教師が持つべき技術】

やらないのはその生徒が悪いのだ、と言ってしまっては、本職を放棄したことになります。言ってもやらない人にやらせることが、こちらの技術なのですから。そう考えると、書く練習をしなさいと言うようなことではダメで、本当に書かせなくてはダメなのです。書くこと、書きたいことが胸にないと言う状態では、書くことの練習はできないわけです。

この部分には特に強く共感した。

やらないのは子供ではなく、教師の教え方に問題があるという姿勢。

そして、書く練習をしなさい、では意味がなく、書かせて初めて書くことが身につく、という実践法。

この2点は、似ているが非なるものだ。
私も大いに参考になった。

目次はこちら:

  • 教えるということ(長い教師生活のなかで
  • 教師の資格
  • 教えない教師
  • 無責任な教師
  • ほんものの教師)
  • 教師の仕事(教師志望の動機
  • 素人教師と玄人教師
  • 職業人としての技術
  • 職業意識に徹する
  • 教師の仕事の成果)
  • 「ことば」について(「ことば」を考える
  • 流行語は悪いことばか
  • 子どもたちの感覚はするどい
  • 「カッコイイ」使用禁止同盟(ことばを豊かに)

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執筆者

マーケティングアイズ株式会社 代表取締役 理央 周(りおう めぐる)
家電メーカー、石油会社、大型車両メーカー、高機能フィルムメーカー、建築部品メーカーなどに、新規事業立ち上げ・ブランド構築のコンサルティングと、顧客視点の顧客文化にするマーケティング社員研修を提供。 2013年より2024年まで、関西学院大学 経営戦略研究科で教授を務める。
著書は「売れない問題 解決の公式」(日本経済新聞出版)など国内外で24冊。米国、台湾、香港など海外でも講演。テレビ、ラジオの出演や新聞・雑誌への寄稿も多数。YouTubeでも最新のマーケティング情報を発信中。 本名 児玉洋典 

本当のマーケティングを社員に学ばせたい、身につく社員研修とは何かを聞いてみたい、新しいビジネスを軌道に乗せたい、など、
この記事についてのご不明点やご質問、お問い合わせは、マーケティングアイズ株式会社のフォームからどうぞ
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Noble Stubborness 関西学院大学 上ヶ原キャンパスにある標語

毎週、関西学院大学 ビジネススクール(IBA)での講義で、兵庫県西宮市にある上ヶ原キャンパスに行くのだが、
学生生協の近くに、この標語が刻まれた石塚がある。

"stubborn" という言葉には、「頑固な」「強情な」という軽蔑的な意味と、「断固とした」「不屈の」「手ごわい」などの良い意味があり、ノーブル・スタボネスの標語は「高貴な粘り」「品位ある不屈の精神」「高尚なるねばり強さ」「気品の高い根性」などと訳されながら関西学院大学体育会全体のモットーとなっていった。
(関西学院大学のホームページより)

品位ある、高貴な、というところが、いかにも関学らしくていい。

ボクが教鞭を取っているのが、国際経営コースなので、留学生が多いこともあり、この言葉はとても心に沁み入る。

自分の母国語ではない国で、マスターを取得するために、自分と違う国の学友たちと切磋琢磨しながら学ぶ。

ボクもそうだったが、これが並大抵ではない。
授業について行くだけでも大変な上に、毎日の生活のことや、情報入手など、全てが初めての体験なので、通常の倍以上の時間と労力がかかり、疲れも溜まるのだ。
社会人と学生の学びの違いについて以下の記事で説明しています。参考にしてください。
なぜ、社員研修は上手くいかないのか?学生と社会人の学びの違いが成果につながる人材育成のカギ

そんな中で、学位を取って希望の企業に就職するために必要なのは、頭の良さや体力も大事だが、何よりも達成に向けての、泥くさい粘りなのだ。もちろん「正当な手段」で。

品位ある粘り、諦めない気持ち、という意味においても、この標語を、今の学生達とディスカッションしながら、ボクがMBAを取得した時のことを思い出しながらみている。

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執筆者

マーケティングアイズ株式会社 代表取締役 理央 周(りおう めぐる)
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