2014年はボクにとって、昨年までに種をまいてきたことが実現できた1年になりました。
マーケティングアイズ株式会社の収益も3期目を迎えかなり好転してきたし、
関西学院、名古屋経営短期大学での教鞭も、自分なりの形を創り出すことができてきました。
そこで新年をむかえるにあたって、2015年の目標を3つ立てました。
■理央 周 2015年 3つの目標■
1. 出版する : 年末まで
2. 海外での講演をする : 9月末まで
3. 新規プロジェクトを立ち上げる : 10月末まで
ちなみに、昨年立てた目標は、
1. 2冊を出版する : 4月と12月
2. 名古屋での新しい学びの場を持つ : 2月から
3. 東京にプラットフォームを創る : 4月から
1に関しては、2冊を11月に、2に関しては名古屋に新しい学びの場をテスト時に設けましたが10月の同時出版で2015年に延期としました。東京でのプラットフォームも同じことですが、その準備としてCPI研究所 長谷川和廣先生のビジネス・サロンで各月で学ばせていただいています。
目標値を立てる時によく使われる言葉に、SMARTという言葉があります。
以下の言葉に沿って目標設定をするといい、という5つの言葉の頭文字を取っています。
□ 具体的な目標値 =Specific を設定する
□ 計測可能な目標値 =Measurable を設定する
□ 達成可能な目標値 =Achievable にする
□ 根拠の明確な目標 =Reasonable に設定する
□ 時間軸を明確にした目標=Time-oriented を設定する
設定する目標には、この5点が入っているべきです。
ビジネスでは目標を達成して、初めて評価されることになります。
この5点を入れ込む最大の理由は、PDCAサイクルにのせるので、
検証を繰り返し目標達成までの経過も同様に重視することにあります。
2015年は、上記の3項目をマーケティング アイズの目標にします。
マーケティング コンサルタント
理央 周
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■最新刊!■
「私の体を鞭打つ言葉」読了。
珍しい「哲学アイドル」であり「哲学ナビゲーター」の原田まりる氏の著作。
かなり面白く読むことができた。
哲学とは
これまで哲学は、中学高校の教科書で少し、社会人になってからはほとんど触れたことがないエリアの学問であり、考え方だった。
哲学とは、「世界・人生の根本原理を追及する学問となる」とのことである(Wikipediaにあった広辞苑からの引用より)。
カント、ニーチェ、ショーペンハウエル、、、
著名な哲学科は多く、実存主義、論理実証主義などの考え方も広く伝わっている。
また、日々の生活の中で「生きるとは」ということに関してぼんやりとは考えてもいる。
しかし、体系的に、また自分のこれまでの、またこれからの生き方について、深く考えてみたことはそれほどない。
この本では、原田氏のこれまでの経験を、ニーチェやカントの考え方に照らし合わせ哲学的に考察している。そしてそれは、自分の生き方や、物事の捉え方、結論の出し方に応用できるものであると気づかせてくれる。
たとえば、「不幸は卒業できる」の章では、学生時代、原田氏がクラスメイトや担任に違和感を抱き続けてきたことを、ニーチェの著作「ツァラトゥストラはこう言った」での考え方に当てはめている。
ニーチェが「世界や人生には、決定的、絶対的な意味はなく、様々な苦悩も繰り返される」、「人生は永劫回帰」であると唱えているため、「超人であれ」と言っているとのこと。つまり、繰り返されるだけの人生の中で、生きていく意味は「自分で見つけるのだ」という意味である。
原田氏は続けて「嘆いていても今は変わらない。自分で切り開くしかない」と解釈し、(ここが重要之なのだが)自分でも実践している。
哲学の考えを仕事や人生に活かすには
このように著者の体験に、偉大な哲学者たちの考え方を当てはめて書いているため、簡潔に理解できる。ビジネス書の多くは、理論やフレームワークの説明に終始し、例題やケーススタディーを入れ込むことで、再現性を高めようとするアプローチの本が大半である。
しかし、自分の実体験を哲学の考え方に当てはめてるという逆のアプローチでこの本が進むので、「もし自分の場合ならこうだな」と仕事や私生活で再現ができやすいのだ。
ボク自身、この本から学んだことは「周りに違和感を持たれても自分の信じることをすべき」ということと「みんなと同じでなくてもいい」ということ。
マーケティング活動で自社独自の強みを発見する時のアプローチに似ている。
また、原田氏は「哲学の素晴らしさを世の中に広めよう」としているように見受けられた。ボクが「マーケティングの重要さと楽しさ」を伝えていきたいのと同じなので、その点も多いに共感できたのだ。なので、内容が濃い割に、文体も読みやすく、表現も専門的な用語に偏っていない。
年末年始やリラックスしながら普段読まないカテゴリーの本を読みたいときなどにぴったりの、おススメの一冊である。
■この本の使い方■
- 原田氏が語る、著名な哲学者の考え方をまずは理解
- 次に自分が持っているであろう固定観念や過去の成功体験をいったん捨てる
- 原田氏の経験と哲学者の考えをもとに、自分に当てはめる
マーケティング コンサルタント
理央 周
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「視聴率15%を保証します!」読了。
副題は「あのヒット番組を生んだ発想法と仕事術」とある
著者は,現テレビ朝日(当時のNETテレビ)で洋画の買い付けなど数多くの仕事をしてきて、そのあとに東映アニメーションでも大ヒットアニメを立ち上げられた方。
なので、テレビの草創期くらいからメディアとしてのテレビ業界のまっただ中にいて仕事を最前線でされてきた方なので、書かれている事例が非常に勉強になる。
ヒット番組を作り上げるプロセスや、買い付けた洋画につけるネーミングなど、企業のマーケティング活動に当てはめて読んでいくと、楽しいだけでなくかなり参考にできる部分も多い。
読んでいて「なるほど」と最も感動したのが007を買い付ける際の逸話。
ユナイト映画の副社長が契約の最後の詰めに来日した時に、ひっくり返されるシーン。
詳しくはネタバレするので書かないが、著者がどうしてもと交渉した熱意が克明に描かれている。
ボク自身、根性論や精神論は苦手な方だが、やはり物事を成し遂げるには「熱意」がなければ何事も始まらない、ということのいい事例だと思う。
やはり一つのことを極めた方の言葉は重く、また参考になる。
その意味でも、これから管理職になるビジネス・パーソンの方や、中小企業経営者にお勧めしたい1冊である。
マーケティング コンサルタント
理央 周
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先日アマゾンで本を買ったら、「Amazon インスタント ビデオ」のクーポンが掲載されているメールが来た。
Amazonではあまりないクーポンの使用はありかなしか?
額面は200円で、キャンペーン期間は10月1日から11月30日までとのこと。
クーポンが付与されるのは、マーケットプレイス以外のほとんどの商品が対象で、
クーポンを利用できるのは、映画やテレビ番組などのAmazonインスタント・ビデオストアの全商品が対象とのこと。この中にはレンタルも含まれる。
ボクが在籍していた頃から、ギフトならともかくアマゾンがクーポンを出すことは珍しい。
また、ほとんどの商品を対象にしていることも同様である。
ただ、よく考えてみると新しく動画をレンタルまたは購入できるストアで、さらに自社に囲い込むためのハードウエアであるキンドルでももちろんのこと観ることができる商品なので、初めてのことに力を入れてトライアルを促すのは非常に順当な戦術だと言える。
動画をレンタル、購入,視聴できるサイトやショップと言えばITunes、Gyao、DMM、TSUTAYAと数多い。その市場にアマゾンも参入していくということになる中での今回のこのプロモーションになる。
Amazonの強みの源泉は自社事業の強みから離れないこと
第3者としてアマゾンを見ていていつもなるほど、と感じるのは「小売業」という自社の事業の軸からぶれていないこと。
創業者のベゾス氏はいつも「顧客体験を最大化せよ。顧客中心主義であれ」と繰り返し社員に強調していた。「より便利に、1秒でも早くお客様が買えるようにせよ」という意味である。
アマゾンのインスタント・ビデオストアもその一環ということでうなずける。
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理央 周
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