◾️ 関西学院大学 経営戦略研究科(ビジネススクール IBA)主催の「在学生・同窓のための研修会&シンポジウム」
関西学院大学 経営戦略研究科(ビジネススクール IBA)主催の「在学生・同窓のための研修会&シンポジウム」で講演をしてきました。
テーマは「Unlock the MBA Advantage: How to Maximize What You've Learned」
MBAは取得後が大事なので、何を得て、どう使うか?得るものは理論やフレームワークだけではない、という話です。
この会は、関西学院大学 経営戦略研究科 というビジネススクールのリユニオン(同窓会)とワークショップです。
私が、基調講演をさせていただき、その後にランチ、続いて卒業生3人のスピーチでした。
私の教え子たちも多く参加していました。
私は国際経営コース(IMC)という、全て英語で講義を行うスクールで教授をしていたので、学生の大半が留学生でした。
なので、帰国し頑張っている卒業生も多いのですが、中には日本でb頑張っている卒業生も多くいます。
「日本企業に勤めたんです!」
「博士課程に進んでます」
「在学中だけど、2人でECサイト立ち上げたんです」
と、久しぶりに会う教え子たちも、たくましく成長しているようでした。
24年7月以来約5ヶ月ぶりに、若いエネルギーをもらうことができました。
やはり学び舎はいいですね。
以下が私がこの時に話したスピーチです。最初が日本語、次に英語があります。
Below is the speech I gave at this time. First is Japanese, then English.
◾️ 「Unlock the MBA Advantage: How to Maximize What You've Learned」 スピーチ日本語
以下、長文ですが、関学でのスピーチ内容です。
まず、この機会をくださったKGU IBAの皆さん、前田 先生、ありがとうございます。
私はここで2013年から2024年7月まで教鞭を取らせていただきました。
またここで、しかも在校生卒業生の皆さんの前で、お話ができることがとても嬉しいです。
私の講義を受けた学生は知っていると思いますが、
講義と同じように楽しんでスピーチをさせていただきます。
今日のテーマは、「Unlock the MBA Advantage: How to MaximizeWhat You've Learned」です。
その前に、私の講義を受けたことがある学生はいますか?
私の講義を受けた学生はわかると思うが、
楽しく学ぶことが大事だと思っている。
なぜか?
私は35年マーケティングをやってきた生粋の企画マンだ
いい企画、アイディアは楽しいポジティブなことからしか生まれない
特にイノベーション的な発想はそうだ
玉田先生は詳しいと思うが。
なので今日も、方の力を抜いて、
リラックスして聴いてください。
私はこのスピーチのレポートも求めないし、
採点もしないので安心してください
まず、在校生、卒業生の皆さん、
君たちがIBAで得たものは何か?
そしてそれを、どう実務で使うか?
知識やフレームワークを得たのか?
そしてビジネスでそれを活用したのでしょうか?
それともそれ以外、それ以上のことがあったのか?
私はこのスピーチが終わったらもう一度君たちに同じ質問をします。
私のスピーチの間中、そのことを考えながら聞いてください。
今日は、まず2024年がどんな年だったのか?
2025年、どんな1年になるのか?
私の専門分野のマーケティングの観点からお話をします。
2024年、最大のビジネストピックスは?
生成AI。
以前からAIは存在したが、生活に浸透した。
2025年はSNSと同じでインフラになる。
この流れは不可逆だ。
こんな中で、私たちは何を見据えていかなければならないか?
A Iの使い方?、デジタルマーケティング?
もちろん大事なことだ。
でも、少し視点を変えてみると、
AIがこのまま進化していくと、
デジタルではいってくる情報が脳内に広がる。
しかし、このデジタルの情報を、そのままアウトプットしても意味がない。
ビジネスでは、情報を分析して気づきを得ることが大事だからだ。
ちょっと2025年どうなるかを予測してみよう
まず大前提として、AIはますますビジネスに浸透していくだろう。
そうなると、マーケティングのエリアでは以下の3つの変化が予想される
1. コンテンツ作成のスピードと効率が飛躍的に上がる
テキスト、画像、動画など、多様なコンテンツを短時間で作成できるようになりました。クリエイティブ領域の壁が低くなった
専門的なスキルがなくても、高品質なデザインやライティングが誰でも作れる時代になる
2. メタバースやNFTといった新しい概念も生まれ、マーケティングの領域はますます広がる AIによるデータ分析が、従来の数倍のスピードで行えるようになり、瞬時に市場動向を把握できるようになった。
3. 個別化されたコミュニケーションが可能に
顧客データを活用し、顧客ごとに最適化されたメッセージや提案を自動生成できるようになりました。
* チャットボットや生成AIによるカスタマーサービスの進化で、24時間対応が当たり前に。
* マーケティングオートメーションの進化で、個別顧客に最適化したメッセージを自動で送ることが可能になった。
ただし、変わらないもの、という変えてはならないものもありますよね。
* 「顧客の信頼を得る」:これはAIではなく、人間の誠実さとコミュニケーションでしか築けません。マーケティングはあくまで「顧客の問題解決」であるという本質は、これからも変わりません。
* 「顧客視点で考えること」:どんなに技術が進んでも、顧客が求めているのは「自分の問題を解決すること」。
* 「自然に売れる仕組みを作る」:値引きや押し売りではなく、顧客が「これだ!」と思える価値を提供することが大事。
ここは、ずっと生い茂る常緑樹のねっこのようにマーケティングの基盤になるところです。
これをふまえて、2025年はどうなるのでしょうか? 2025年はビジネス環境が激変する
1. コンテンツ量と質の競争が激化
生成AIを活用する企業が増えることで、市場に出回るコンテンツの量がさらに増加。単なる量産型コンテンツでは目立たなくなり、質と創造性が求められる。
2. データドリブンな意思決定が当たり前になる:
データを活用できる企業とそうでない企業の格差が広がる。
3. 個別最適化が標準に
AIによるパーソナライゼーションが当たり前になり、顧客体験の精度や満足度が企業の競争優位性を左右するようになる。
4. サステナビリティと社会的責任が評価基準になる:環境や社会に配慮したブランドが選ばれる時代に。社会課題への対応
マーケティングの概念がソーシャルデザインへと拡大し、社会貢献とビジネスの融合が進みます
しかし、技術の進化にばかり頼ると、肝心な「顧客の気持ち」を見失うリスクもあります。
気をつけるべきことが3つある。
それは、
1. 技術に頼りすぎない:AIはあくまでツール。人間の直感や創造力も必要です。人間的な洞察力や創造性を忘れずに、テクノロジーとのバランス
2. 短期的な結果に焦らない:マーケティングは中長期的な視点で,持続可能な戦略仕組みを作ることが重要。
3. 顧客との信頼関係を忘れない:最終的に選ばれるのは信頼される企業だけです。
こうなると一番大事なことは何でしょうか?それは、
1. 人間の価値が再評価される
顧客体験(CX)の重要性が高まる:商品を売るだけでなく、「どんな体験を提供できるか」が勝敗を分ける。体験価値の提供: 商品やサービスそのものだけでなく、顧客体験全体を重視したマーケティングが求められます。AIが定型業務や分析を代替する一方で、独創的なアイデアや「人間らしい共感」による差別化がビジネスの鍵となる。
来年必要なビジネスパーソンとはどんな人なのか?
AIを使いこなせる人?ITに詳しい人?SNSの発信が上手い人?
AIと人間の間のクロスロードに立てる人が求められます。
AIに使われず、使いこなせる人。
人間味を忘れずに、データやITを使える人、という人材です。
もう少し具体的に言うと、
1. AIを活用できる「デジタルリテラシー」が高い人
生成AIを効率よく使いこなし、業務効率を上げつつクリエイティブな仕事に集中できるスキルを持つ人が求められる。
2. ごちゃごちゃをまとめられる、構造化できるスキル「戦略的思考」を持つ人
AIが生成する大量のデータやコンテンツを活用し、ビジネスゴール達成のためにどのように組み立てるかを考える力が必要になる。
3. 「共感力」と「コミュニケーション能力」が高い人
顧客との信頼関係やチームの調和を築ける人材。AIでは代替できない「人間らしさ」が価値となる場面が増える。顧客理解をさらに深める:AIを使いこなし、顧客データを分析して本質的なニーズを見極める。
こういうビジネスパーソンになるには何をすればいいのかを君たちには自分で考えてほしい
ここで少し話題を変えて、私のキャリアの話をさせていただきます。
私は今、こんな仕事をしている
私はこれまで、2社を創業した。マーケティングアイズでは、大企業向けのコンサルティングと社員教育を提供している。
もう1社では中小企業向けに学びの場を提供している
ビジネス書も書いていて、今まで24冊出している
海外でも出ているので、君たちの言語の本もあるはずだ
関学のメインライブラリーに行けば私の本に出会える
本音を言うと、生協にもあると嬉しいのだが
海外でもビジネスをやっていて、LAとサンノゼでは、
日本食を販売するイベントをプロデュースしたり
経営者をニューヨークに連れて行き、最新事情を学んだり、
海外で経営者向けに講演をしたりもしている。
もちろん、このKGUなどいくつかの大学で教鞭も取らせてもらった。
起業して15年こそ順調順調だが、ずっと順調だったわけではない
これが私のキャリアのライフラインチャートだ
この図は縦軸が 私の仕事に対する満足度、横軸は年度だ
このように、紆余曲折している
大学から一緒にいる妻に言わせるとまるでジェットコースターのようだとのことだ
物事には良い面と悪い面があります。
スター・ウォーズのジェダイとダーク・ジェダイのダース・ベイダーのように
まず、大学を出て初めて会社勤めだ
これが22歳の私だ。君たちより若いかもしれない
40年も前だ、、、
私の40年のビジネス経験の中でこの時だけが、
マーケティングではない生産管理だった
私は、11社の会社経験があるが、職を変えたのは一度だけ
根っからのマーケターなのだ。
この会社、いい人間関係には恵まれたが、40年前なので、
残業は当たり前、土日出勤、会社から呼び出しは来る、
年々嫌になっていった
なのでこのチャートも下り坂だ
しかし、4年後に一転し大ジャンプだ
マーケティングに興味があった私に
フォリップモリスという会社からのオファーがあった
当時は、タバコに加えて、クラフトやジェネラルフーズ、
ミラービールを傘下にもつ、巨大な多国籍企業
私のマーケティングキャリアの第一歩だった
海外とのやりとり、英語での仕事、
海外出張にパーティー
濃密な毎日、5時でピッタリ終わる、
当時の私には映画のような毎日だった
ちなみにこの写真は、本国アメリカからCEO初め
エグゼクティブを読んだ時のパーティーの様子だ。
もうわかっているだろうが、
一番左が私。さっきの写真からたったの4年後とは思えないだろう
この会社で学んだことは多いが、
2つを紹介しよう
一つは、外資系と日本企業の文化の違いだ
ある時、できるブランドマネージャーと
そうでないブランドマネージャーの違いに気づいた
できる人は、結論を先に言い詳細を説明する
もう1人は説明して最後に結論を言う
逆なのだ
当時のフォリップモリスは、
ほとんどのボスがアメリカ人
アメリカでは結論を先にいい、後で説明をする
なので、説明を先にするとボスは途中で、
「君は何が言いたいんだ?」とわからなくなってしまう。
まさにピータードラッカーの言う通り、
「コミュニケーションは聞き手によって成り立つ」
文化によってコミュニケーションも変えるべきだ
と言う多様性と包括性を学べた
もう1つは、その方の時間の使い方だ
必ず5時の定時で帰る 残業はしない
ランチも3時間くらいいく。
私もよく連れていってもらったが、
ランチの後に、流行りの場所や点灯などを見てオフィスに帰る
さりげなく市場や顧客を観察しているのだ
マーケティングはデータを操る考え方ではない
人間を考え、顧客の行動を変えることが大事だ、
と言うことを彼から学んだ
ここで私はもっとマーケティングがしたい!と、
君たちのようにビジネススクールに留学する
米国のインディアナ大学だ
会社を辞め不退転の決意だった
この時のチャートはこれだ
アップ&ダウンしているだろう。
今から説明しよう。
インディアナ大学は最高の学校だった。このKGUのように
これが大学の正門、ライムストーンの校舎は、
今っまで見たことがないくらい美しい
治安も最高だ
ちなみにこれが当時の私だ 30歳くらい。
今の君たちとほぼ同じくらい
そしてこの右の好青年が若き前田 先生だ
だがさっき見せたチャートのように、アップダウンした2年間だった。
今から30年前、まだウインドウーズ95が出る前だ
日本ではまだ部署に1台のPCが1人1台、
全てが斬新だった。
学校の施設は最高、教授やクラスメートも最高、
これ以上ないくらい気分が高揚していた
しかし、講義はとても厳しいものだった。
ついていけると思っていた英語についていけない。
それまでのアメリカ人たちと違いクラスメイトは、
普通に話す。彼らにとって普通でも、
日本人の私には早口、スラングなんか1つもわからないし、
流行りのテレビ番組もわからない
講義は1日3教科が4日間で計12クラス。
1クラスあたり30ページの読書、
1つのケーススタディに宿題と
これが毎週12だ
アメリカ人のクラスメートが授業後にバイトに行ったり
ビールに行ったりする中、私は家に帰り、
弁当を持って図書館へ、
合間にチームメートと打ち合わせ、また弁当をもって
深夜まで図書館。
講義中は、発言やクラスへの貢献が高評価になる。
私がKGUの講義でそうしたように
最初は全く発言できない。
このままでは落第だ、と言うくらい落ち込んだのだ。
そうするとクラスメートも最初は
「ひろ、大丈夫か?ついてきてるか?」
と心配してくれるが、
だんだんと話しかけてこなくなる。
日本では沈黙は金だと考える
いい話をするしない、
多く話す、寡黙だをマトリックスで
考えると、
日本で一番いいのはもちろん
いいことを多く話す人
次は寡黙だがいいことを話す人
そして、そんなにいいことを言わないけどたくさん話す人の順だ
しかし、アメリカでは順序が異なる
アメリカでも一番いいのはもちろん
いいことを多く話す人
次にいいとされるんは、
そんなにいいことを否ないけどたくさん話す人、
その次に寡黙だがいいことを話す人
この2と3番目が逆なのだ。
考えれば、エスニックグループや人種、宗教など、
日本より多島なバックグラウンドがある米国では、
自分が言いたいことを伝えないと、
相手が理解できないから、とにかく話す。
そして何より、聴く側も「聴こう」とする努力をする
そしてもう1つ。
誰も文法通りに綺麗な英語を話していない
これがわかってからは楽だった
なんでもいいから話すといい、
と手を上げて話し出したら、
クラスメイトからの視線も変わった。
元々260人中5、6人しか日本人はいない。
アジアも入れても少ない。
そんな中、クラスメートたちは、
「お前すごいな。俺なら自分の母国語と違う言葉で
マスターなんて取れないよ」
と逆に尊敬をされるまでになったのだ。
そんなにいいことを言っていたわけでもないのに
そこからは全てが好転して、なんとか卒業できた。
ちなみに抱っこしているのが私の息子。
今は32歳で子供までいる
この時に、IUでえたもの3つ、もちろんビジネスに必要なスキルセット
特に私はマーケティング以外のファイナンスやマネジメント組織の知識これは今もコンサルタントとしての仕事に活かせている
あとは、素晴らしい仲間たちと、知恵を捻る習慣だ。
この3つを得た、と覚えておいてほしい
IUの後半から私のキャリアは第2のピークへと向かう。
アメリカで就職したかった私は、アメリカの会社に就職し、
米国とブラジルでトレーニングを受けた。
特にリオデジャネイロは今まで住んだ中で最も美しい国に、
美しく優しい人たちがいる場所だった。
あまりに気に入ったため帰国した娘にリオと名付け、
それをペーンネームにした。
ちなみに、22年にブランドマネジメントの講義を受講したマリアナは
私の娘の留学先でのクラスメートだったそうだ。
しかし帰国後に、またチャートはダウンする。
私は大きな挫折を味わう
会社で私が言うことが通用しないのだ。
私は大きな勘違いをしていた
それは「MBAが万能だ」と思い込んでいたのだ
なんでも数字で説得しようとしていたし、
理論ではこうだ、と偉そうなこと言っていた
マーケティングは会議室やPC上ではなく
売りの現場で起きていると言うことを、
この段階ではまだ体得できていなかった
しかし、ある時またチャートが上がり始めた。
社内でもうまく行かなくなっていた時に、
「あなたの力をIT業界で試してみないか」と、
私は上場前のJCOMにヘッドハントされた
マーケティング部を設立し軌道に乗せる、
という仕事だ
今でこそ上場し巨大企業だが、
当時はまだ社員200人くらいの企業だ。
この時のことは忘れもしない
今でこそ普通にある他チェンネルだが当時は、
アナログの地上波テレビが大半。
そこにマーケティングの力でケーブルテレビ、
ケーブルインターネットを契約させるのだ。
初めてチームを任され、
業界2位の企業を買収し、
チームも3倍になった。
生まれたばかりの娘にも会えず毎日タクシーで帰宅する
かなりのハードワークだったが、
私のキャリアの大きな資産となった。
そしてその後、Amazonジャパンでも、
マーケティング部設立だ。
ボスはシアトルにいるアメリカ人、
その上にはジェフベゾスだ。
上場はしていたが、ジャパンはまだ小さかった
1日1000万円売り上げるのがやっと。
ここでも楽しく大変な思い出が多いが、
中でも、マーケティング予算どりが大変だった。
ボスも広告をやれ!増やせ!
だが、その予算は私の上司ではない、
ジャパンの社長、しかもファイナンス出身の、
が持っている。
当時の社長はとてもナイスガイで、頭も切れる
しかし、ファイナンスガイなのだ
君たちも知っての通り、
マーケティングガイとファイナンスガイは仲が悪い
私と前田 先生は別だが
お金を使いたがるマーケターを、ファイナンスガイが好きなわけがない
1つエピソードを紹介しよう
当時のAmazonはまだ本しか売っていなかった
ある時「大リーグのイチローグッズを売ろう!」
ということになった
今の大谷翔平のように、当時アマゾンの本拠地シアトルマリナーズに、
日本のスター選手のイチローが移籍したからだ
日本ではアマゾンのことさえ誰も知らないのに、
しかも、Eコマースも浸透していない
当時、アマゾンでは、全世界的にネット広告しかやっていない。
あと、みんな信じられないだろうが、グーグルも無い時代だ
私は困ったが「であれば、テレビCMや雑誌広告もやらせてくれ。
そのための追加の予算が欲しい」
と、売り上げと利益のシミュレーションを出した。
ノリノリだったボスももOK.
でも、予算を持っている日本の社長は、
「ネット広告と違って効果測定ができないんじゃないのか」
と最初は渋った。
しかし、「100万部の雑誌の読者1%がアマゾンに来たら、
1万人、そのうちのまた1%の100人が買ってくれたら、
LTVは一人あたり3万円。
そしたら200万円の広告でも元がとれるだろう、
と説得し、オフライン広告が実現したのだ。
この時の広告はその後、日経新聞と読売新聞などで賞をいただいた
1つは文化の違う香港系カナダ人でファイナンスガイとの交渉も、
ビジネススクールで得たち力の1つだった
順調だったセカンドキャリアも、地に落ちる
私生活の都合で地元名古屋に帰った私は、
周りとうまく行かなかったのだ。
名古屋ではあまりマーケティングという考え方が浸透していなかった。
社内でマーケティングという言葉が通じなかったのだ。
私は、名古屋に帰ってきたのは間違いだったのか、と悔やんだ
しかし、よく考えてみると、
マーケティングが浸透していない、ということは、
これからマーケティングを浸透させればいいんだ、
と逆転の発想をした。
そこで、起業を決意したのだ。
ある大手食パンの製造業から顧問契約をもらい、
評判を聞いた企業から数社契約をもらえた。
特に飛躍のチャンスになったのは、2011年。
1冊目の本だ。
サボる時間術。日本経済新聞からの依頼で書いた。
この本が、数ヶ月で7回の増刷。
次の出版も次々に決まった。
これまで24冊出せたのは、この1冊目のおかげだ。
起業家にとって出版はとてもパワフルだ。
おかげさまで、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌に取り上げられた。
北野武さんの番組にも出させてもらったことがある。
講演の依頼もひっきりなし、
海外でも多くの講演の依頼を受けた。
LA、NY、香港、チャイニーズタイペイどれも楽しい思い出だ。
LAとNYでは、IBAのコーディネートで、
現地のOB会の皆さんにランチ会も開いていただいた。
今でも、OBの方とは繋がっている。
2013年にはKGUで教鞭を取り始める。
最初の受講生はこの2人。
左の彼は今カメラのメーカーに勤めている。
とてもいい企業だ。
私がある時、その会社から研修の依頼をもらった。
そこがたまたま彼のいる部署からの依頼だった。
なんという偶然だろう。
ただ残念ながら彼はお子さんの出産と重なり受講できなかった。
彼は私の授業を3科目全て受講しているので必要ななかったと思うが。
これ以外にも起業をしたので話を聞いてほしい、
出版をしたいんだけど、就職の相談に乗ってくれなどなど、
去年は東京駅で「児玉先生ですよね!」と卒業生に呼び止められたこともあるし、
さっき言ったように娘の同級生までいる。
私は経営コンサルタントとしていつも話をするのは、
同年代かそれ以上の年代のエグゼクティブばかりだ。
毎週1回、KGUで君たちのフレッシュな意見を交わすことは、
何よりの楽しみだったし、刺激にもなった。
多くの気づきをもらうことができた。
教えるということは、何よりも自分の学びになる。
事務局、教授の皆様には改めて感謝したい。
そして、IBAの卒業生のMBAだち、
君たちには、とても素敵な時間をもらえた。
本当にありがとう。
起業後はとても順調だが、一度だけピンチがあった。
君たちもそうだったが、COVIT19だ。
私はカスタムメイドの社員教育を重視しているので、
2019年までは対面での研修のみを提供していた。
しかし、緊急事態宣言で対面は軒並み中止。
方向転換を迫られた。
この時に、無理をして契約を取ろう、とせず、
コンサルティング以外の研修を約1年辞めることにした。
もちろんその間の研修の売上はゼロ。
経営者として厳しい判断だった。
しかし、そこまで培った人脈のおかげで、
いち早くデジタル化に成功。
Eラーニングと対面研修のブレンデッドラーニングを構築できた。
私は仲間に恵まれている。
仲間の大事さを知ったのも、ビジネススクールで苦境を救ってくれた
仲間たちのおかげだ。
また、IUで落第しそうになったことに比べたら、
これくらいのピンチは大したことなない。
精神面でもタフになれたのだ。
さあ、もう一度私のライフラインチャートを振り返ってみよう。
今の私はここだ。
しかし、振り返ってみると、
私の妻が言ったことは正しいだろう?
まるでジェットコースターだ。
こうやってみると、ピークより、
ロックボトムの方が多いくらいだ。
なぜ、私が底辺から蘇ることができたのか、
もうわかるだろう、それは、ビジネススクールで得た3つの資産のおかげだ。
まず人脈だ KGUでの教授職も前田 先生のご紹介だし、後輩の著者仲間でもきた そして他の学校のMBAたちとも仲間だし仕事もしているしかし何よりも、文化の違いを知れたこと、言葉の壁を乗り越えること、多様性の中でどうすれば良いか、文化が違う意見をどう受け入れるか包括性だ、その中最適な何か?それを交渉力に活かせている。そして3つ目は知恵の絞り方だ
この図のように、知識や情報は点だ。これを持っているだけでは意味がない
組み合わせて、知恵にし、そこから発展させて実務に使う。
実はこの図はチャットGPTに作らせたのだが、
やはりあまり上手くないようだ。
しかし、Bufferというサイトにとても素晴らしいコンセプトがあったのでそこから引用させてもらう。
アレンジしてみたものを見てくれ
さっき言ったように、知識や情報は点だ。
しかし、そんな情報は本やネット上にいくらでもある。
だから、知識だけあっても意味はない。
真ん中にあるように、知識や情報をつなぎ合わせて、知恵を捻ること、
つまり気づきや示唆を得ることだ。
君たちが、授業中に講義を聞き、ディスカッションをして、
教授やクラスメートのヒントで、何かに気づくように。
そして、その気づきを発展させていくと、
君達にとってイノベーションになる。
知恵からイノベーションの間に必要なのが、
クリエイティビティだ
君たちもIBAで多く得た、インスピレーションからの、
ナイスな意見、ひらめきがこれに当たる
このプロセスを私はビジネススクールで、
教授と仲間たちからもらうことができた
長々と自分の話をしたが、私が言いたかったことは、
ビジネスや人生は、一直線で幸せに向かって伸びていくものではない
不連続の階段のように、踊り場があったり、
下がることがあったりする。
しかし、一度挫折し、失敗することで、
次の幸せに行けるのだ。
最後に君たちに、私から1つだけアドバイスをさせてもらいます。
生産性には2種類ある
売上データや利益のような量の生産性と
仲間や顧客とのコミュニケーションのような質の生産性だ
量だけではなく、質の生産性も追い求めてほしい
なので、IBAで得るべきものは美味しいパンを作るためのレシピではなく、
なぜ美味しいパンを作るべきか、という本質だ。
AI、SNS、環境が激変する今、
周りの声しか聞こえなくなる。
卒業してビジネスの世界に戻ったら、
君とは違う意見、カウンターアーギュメントばかりだろう。
しかし、大半の周りからの声はノイズだ。
自分にとって大事な情報は2割もなく、
8割は不要なノイズなのだ。
ビジネスは意思決定の連続だ。
多くの意思決定をする中で、惑うことも多い。
君たちは人と人の間で生き、仕事をする。
君たちの周りの人は全て、君も含めて自分の世界の中での主人公なのだ。
主人公しかいない世界で主人公をはるには、
君たちの仲間や上司顧客を動かさなければならない
しかし、人を変えることはできない。
ではどうすればいいか
自分が変わり、動くしかないのだ。
迷ったら、自分の声を聞こう。
そして、IBAで得た知識、知恵の出し方、そして仲間を思い出して、
チャレンジをしてほしい。
サッカーや野球と同じで、全戦全勝はありえない。
失敗して当たり前なのだ。
人は失敗から多くを得られる。
問題は、君の中で、敗北を正しく刻むこと。
そして、次に生かすこと
失敗は終わりではなく、始まりなのだ。
敗北、挫折、失敗はあって当たり前
そこから何を学ぶかが重要
ターニングポイントは、特異点にしかないのだ
たくさんチャレンジして、失敗や敗北からあなたにとって大事なことを学び取ってください
Be Creative and Sophisticated business person
行動からしか、成果は生まれないのだ。
Now or Never
IBAで得た資産を君たちの生活や仕事で生かしてください。
君のチャレンジの話をいつか聞けることを楽しみにしています。
◾️ Speech at KGU IBA English Version
First of all Thank you very much for the opportunity today. I am delighted to have the chance to speak here today, in front of current students and alumni.
For those of you who attended my lectures, you know how I conduct them.
I hope to make this speech as enjoyable as my lectures.
The theme of today's speech is:
"Unlock the MBA Advantage: How to Maximize What You've Learned."
Here are todays topics that I am going to talk about.
Self-Introduction:Bright Side
Business Line Chart: Another Side
What You'll Get at IBA
Unlock and Maximize Your MBA Skill
Before we dive in, let me ask all of you:
How many of you have attended my lectures before?
Some of you, I know, are familiar with my lecture style.
For many of you, this will be the first time I guess.
Students who have attended my lectures will know what I mean,
I believe that learning should be fun.
Why?
I've been in marketing job for 35 years, and I'm a genuine planner.
Good planning and ideas can only come from fun, positive things.
Especially innovative ideas.
I'm sure Tamada sensei is familiar with this.
So today, Please, relax. relax and listen.
You don't have to be nerves because I will not ask you for writing a report of this speech, and I will not grade it.
OK?
First, I will ask a question to both current students and alumni:
What have you gained from IBA?
And how have you applied it in practice?
Did you gain knowledge and frameworks?
And have you been able to utilize them in business?
Or did you gain something more, something beyond that?
At the end of this speech, I will ask you the same question again.
As you listen, I want you to think about these questions.
Today, I will begin by talking about what kind of year 2024 was and what kind of year 2025 will be.
I will approach this topic from my area of expertise--marketing.
In 2024: What is The Biggest Business Topic?
Generative AI
"AI "has existed for some time, but in this year, it truly integrated into our daily lives.
Next yea, "AI" will become as fundamental as social media--
a part of the infrastructure.
So, how shall we deal with this change?
How to use AI? Digital marketing?
Of course, these are important.
But let's shift our perspective slightly.
As AI continues to evolve, digital information will expand into our minds.
But, it is meaningless to output this digital information as it is.
In business, you have to analyze information and you have to gain insight from the data.
Guess What will happen for next year
We can predict three major changes in the area of marketing:
1.
The speed and quality of content creation will skyrocket.
Text, images, videos,,, many types of content can be created in a short time by using Generative AI.
The barriers to entry in creative fields have significantly lowered.
High-quality designs can be produced even without specialized skills.
2.
The scope of marketing will expand with new concepts like the metaverse and NFTs.
AI-powered data analysis will be possible, enabls us instant insights into market trends.
3.
Personalized communication will become the normal.
You can leverage customer data, optimized messages and proposals can be automatically-generated for each customer.
o Advanced AI chatbots will enable 24hours/7days customer support the standard.
However, there are things that remain unchanged like these:
• "Earning customer trust": AI cannot built Trust with customers; it requires human sincerity and communication.
• "Thinking from the customer's perspective": should also remain same
No matter how advanced technology becomes, customers seek solutions to their problems.
• "Creating and optimize business models": It's not about discounts or hard sells but offering value that makes customers think, "This is it!"
These are the roots of marketing, like the evergreen trees that form the foundation of a forest.
Based on these change, next year the Competitive Landscape will be radically changing
1. Competition in content volume and quality will intensify.
As more companies utilize AI, the volume of content will increase.
Generic, mass-produced content will no longer stand out--quality and creativity will be key for the next year.
2. Data-driven decision-making will become standard.
The gap between companies who can utilize data or cannot will widen.
3. Personalization will be the normal.
AI will elevate the customer experiences, Personalisations will become a competitive advantage.
4. Sustainability and social responsibility will be evaluation criteria:
However, if we rely only on technological advances, we risk losing sight of the all-important "customer feeling.
There are three things to keep in mind.
1. Overreliance on technology:
AI is just a tool.
Human intuition and creativity remain essential.
2. No rush for short-term results: Sustainable strategies and systems are key in marketing.
3. Remember customer trust: Ultimately, only trusted companies will prevail.
What are the most important things for next year?
That is the re-evaluation of human value:
1. Particularly Customer Experience:
Not just on Selling products BUT on delivering Memorable Experiences to your customers.
2. Creative differentiation is also important:
AI handles routine tasks and analysis, BUT ONLY human intuition can create unique ideas, and this can be key differntiation in business.
In such a year of 2025, What kind of skills will business people need next year?
That's a skill that can stand at the crossroads of AI and humanity.
.
People who can use AI, not be used by AI.
You will have to use data and IT WITHOUT forgetting their human side.
To achieve this, you must develop 3things:
1.
High digital literacy which is to effectively use generative AI and you focus on creative tasks.
2.
Strategic thinking to structure, and leverage data and content for business goals.
3.
Empathy and communication skills to build trust with customers
Think about What you should do to become such a business person?
Now, let me change the topic and talk about my career.
This is the work I'm currently doing.
I have founded two companies.
Marketing I's provides consulting and employee training for large companies.
The other company provides learning opportunities for small and medium-sized businesses.
I also write business books and have published 24 so far.
Some of my books are available internationally, so they might even be in your language.
You can find my books in KGU's main library.
To be honest, I would be delighted if they were also available in the co-op bookstore.
I am also active doing business internationally:
Of course, I've had been teaching at IBA and several other universities.
Running my businesses for 15 years has been smooth recently,
but Not that they are always doing well..
Here is my career's lifeline chart.
The vertical line shows my level satisfaction with my career, and the horizontal line shows years.
As you can see, it has been UP and Down.
My wife often says it is just like as a rollercoaster ride
This highs and lows means I had good and bad sides to career.
Like the Jedi in Star Wars and Darth Vader in Star Wars.
This is 22-year-old me. My first job. I was younger than you are now--this was 40 years ago.
Of my 40 years of business experience, this was the only time I wasn't in marketing job but in production management.
I've worked at 11 different companies, but I've only changed jobs once. I'm a marketer at heart.
This company had great interpersonal relationships, but it was 40 years ago.
Overtime was the norm, work on weekends,
and calls in mid-night would come from the company,
Year after year, I was getting tired of it.
Naturally, my satisfaction chart went downhill.
But four years later, I had a turnaround, a big jump.
An opportunity came when I was offered a position at Philip Morris.
Back then, the company wasn't just about tobacco; it also included Kraft, General Foods, and Miller Beer--a massive multinational corporation.
This marked the beginning of my marketing career.
The work involved international collaboration, using English, overseas business trips, with work finishing exactly at 5 PM every day.and glamorous parties.
It felt like living in a movie,
The rightmost person in this picture is the Vice President of the head office at that time, and the leftmost person is me, who was 27 years old at that time.
Can you believe this is just four years after the previous photo?
I'd like to share with you What I Learned at Philip Morris
Two key lessons stand out:
1. The cultural difference between Japanese and foreign companies
One day, I noticed the difference between competent brand managers and less successful ones.
The capable ones started with the conclusion and then explained the details.
The others explained first and revealed the conclusion at the end.
The way they explain the two is the exact opposite.
At Philip Morris, most of the bosses were American. In the U.S., starting with the conclusion and then explaining is the norm.
Explaining first left the bosses asking,
"What's your point?" I am not sure what you are trying to say.
As Peter Drucker said, "Communication depends on the listener."
I learned the importance of adapting communication styles based on cultural diversity and inclusivity.
The other I have learned was Time management
My boss always left at 5 PM, never worked overtime,
and often took three-hour lunches.
He would observe markets and customers casually during lunch outings, combining leisure with insights.
From him, I learned that marketing is not just about manipulating data but understanding people and influencing customer behavior.
Pursuing Marketing Passion
Here I want to do more marketing!, I decided to study at business school, just like you. I left my job and enrolled in Indiana University in the U.S.,
My son was only one year old, but I was quitting my job to study abroad, would be unemployed for two years. I can't thank my wife enough for being willing to go with me.
Here's what my chart looked like
then--up and down. Let me explain.
Indiana University: A Rollercoaster Experience
IU was an extraordinary place, much like KGU.
The limestone buildings were the most beautiful I'd ever seen, and the campus was incredibly safe. Most of all, my classmates were wonderful.
This is me at the time--around 30 years old, likely a bit older than many of you.
And this young gentleman on the right is Maeda Sensei in his younger days.
no different than it is now
I'd like to talk about The Ups and Downs of IU
This was 30 years ago, before Microsoft Windows 95.
In Japan, personal computers were still rare--one PC per department, not one per person.
Everything was novel.
The facilities at the university were top-notch,
the professors and classmates were amazing,
and I was willing to do it.
But the coursework was incredibly tough.
Even though I thought my English was good enough, I couldn't keep up.
Unlike the Americans I had worked with before, my classmates spoke at their natural speed.
For me, it felt like they were speaking fast, using slang, and referencing TV shows I didn't know.
The lectures consisted of 3 subjects a day, 4 days a week--a total of 12 classes.
Each class had 30 pages of reading assignment and case studies.
This added up to 12 case studies and readings every week.
While my American classmates went to part-time jobs or for beers after class,
I went home, packed my lunchbox, and headed to the library.
Gathering for team homework, and after that I was back to library worked late into the night, and repeated the cycle.
Participation and contributions during lectures were part of the grading.
Like I do in my KGU classes,
It was important to speak up in class
At first, I couldn't participate at all. Because they assumed they couldn't keep up with the English language.
I was so discouraged that I thought I might fail the program.
Initially, classmates would check on me: "Hiro, are you doing okay? Keeping up?"
But as time went on, they gradually stop talking to me.
I will explain about Cultural Differences in Silence
In Japan, silence is golden.
If we map speaking habits into a matrix:
• The best person is someone who says meaningful things and talks a lot.
• Second-best is someone who speaks rarely but says meaningful things.
• Third is someone who talks a lot but doesn't say much of value.
But in the U.S., the order is different:
• The best is still someone who says meaningful things and talks a lot.
• BUT, Second-best is someone who talks a lot, even if it's not all meaningful.
• Third is someone who speaks rarely but says meaningful things.
Why?
Because in a diverse society like the U.S., with various ethnic groups, religions, and backgrounds, if you don't express yourself, people won't understand you. So they value talking a lot.
Moreover, listeners in the U.S. make an effort to understand what's being said.
Breaking Through
Another realization I had:
Nobody speaks perfectly grammatical English.
Once I understood this, it became easier.
I started raising my hand and saying whatever came to mind.
That's when the way my classmates looked at me began to change.
Out of 260 classmates, only 5 or 6 were Japanese.
Even including other Asians, we were a minority.
My classmates eventually said things like:
"You're amazing. I couldn't imagine getting a master's degree in a language other than my own."
They respected me, even though I wasn't saying anything particularly profound.
From there, everything turned around, and I managed to graduate.
The kid I'm holding in this photo is my son, who is now 32 years old and has children of his own.
From my time at IU, I gained three key things:
1. A skillset crucial for business--knowledge in not only marketing but also finance and organizational management.
These are skills I still use as a consultant.
2. A network of incredible and Culturally Diversified peers.
3. The habit of generating insights by connecting ideas and thinking critically.
I will talk about these 3things later of this speech.
In the latter half of my time at IU, my career was heading to its second peak.
I landed a job at an American company, which allowed me to work in both the U.S. and Brazil.
Rio de Janeiro was the most beautiful place I've ever lived, with warm and kind people.
I loved it so much that I named my daughter "Rio" after the city, which also became my business name.
Returning to Japan and Challenges
When I returned to Japan, my career took another down like this.
I experienced a significant setback when my ideas weren't accepted at my company.
I had a huge misconception:
I thought an MBA was a magical solution for everything.
I tried to convince others with numbers and theories, coming across as arrogant.
Marketing is not happening in the conference room or on PC.
But it is happening in front of customer
At this stage, I had not yet mastered it But at some point the charts started going up again.
I received an offer that
"Why don't you apply your skills in the IT industry?"
This led to my being headhunted by JCOM, a company preparing for its IPO.My task was to establish and scale its marketing department.JCOM is now a large, listed company, but back then, it had only around 200 employees.
It was the 2nd birth of my marketing career.
At JCOM, I had the chance to:
• Lead a team for the first time,
• Acquire another company in the industry, and
• Grow my team threefold.
It was hard work, and I rarely saw my newborn daughter, often returning home by taxi.
But it was one of the most valuable experiences of my career.
Next, I joined Amazon Japan to establish its marketing department.
Because Amazon valued my career and performance very high.
Here's one episode.
At that time, Amazon was still selling only books.
Then one day, "Let's sell some major league Ichiro merchandise!"
and that's what they did.
Like Shohei Otani now, to the Seattle Mariners, Amazon's home team at the time,
Ichiro, the Japanese star, joined the Seattle Mariners last week.
My boss was an American based in Seattle US.
Amazon Japan was small then, struggling to achieve even ¥10 million in daily sales.
One of memorable challenges was securing a marketing budget for a new campaign.
My boss and Bezos encouraged advertising, but the budget belonged to Amazon Japan's president and he is a finance expert.
He was brilliant and kind person, but, as you might know, finance people and marketing people often clash.
Maeda Sensei and I are the exceptions.
Marketers want to spend money, and finance people like save money.
In Japan, no one even knew about Amazon,
And e-commerce had not even penetrated the market.
At the time, Amazon only did online advertising worldwide.
And, people wouldn't believe it, but this was a time when there was no Google either.
I was stumped, but I said, "Then let me do TV commercials and magazine ads.
I need additional budget for that."
And I produced a simulation of sales and profits.
Both the boss and Bezos were in the mood for it and said yes.
But Jasper, who had the budget, said, "Unlike online advertising, we can't measure the effectiveness of our ads,
"Unlike online ads, we can't measure the effectiveness of our ads, can we?
At first, Jasper, who had the budget, was reluctant.
However, It dawned on me that you have to reason with the Finance Guy, not with momentum or guts. I changed my strategy.
"If 1% of the readers of a magazine with a million copies come to Amazon,
10,000, and if another 1% of those 100 people buy,
LTV is 30,000 yen per person.
Then, even a 2 million yen advertisement would pay for itself,
And the world's first offline advertisement by Amazon was realized.
The ad later won awards in the Nikkei and Yomiuri Shimbun, among others.
One of the strengths I gained at business school was the ability to negotiate with the finance guy, one of the strengths I gained in business school.
This experience also taught me the importance of negotiation skills.
Navigating the cultural differences with Jasper, a Hong Kong-born Canadian and finance professional, was one of the lessons I carried forward from business school.
After my time at Amazon, I returned to Nagoya city the where I was born due to personal reasons.
Unfortunately, things didn't go smoothly.
Marketing as a concept was NOT widely understood in Nagoya at the time,
and even within the company, the word "marketing" did NOT understood.
I began to question myself if returning to Nagoya was a mistake.
But then, I had a realized:
If marketing wasn't yet understood, it meant there was an opportunity to establish it from scratch.
This reversal of perspective led me to take the leap and start my own business.
I received an advisory contract from one major bread manufacturer,
And after that received contracts from several companies that had heard of my reputation..
A turning point came in 2011 ne year after starting the company.
It was my first book:
"Time Management for Slacking Off", published at the request of The Nikkei.
This book went through seven reprints within a few months, leading to more publishing opportunities.
To date, I've published 24 books, all thanks to that first one.
ALSO published internationally
For entrepreneurs like me, publishing can be incredibly powerful.
Because of this book, I was invited to appear on TV, I was even featured on Takeshi Kitano's show. radio, newspapers, and magazines.
Speaking engagements poured in, both domestically and internationally.
I've had the pleasure of giving lectures in cities like LA, New York, Hong Kong, and Taipei.
In LA and New York, the IBA alumni network coordinated lunch gatherings, which were wonderful experiences. To this day, I remain connected with those alumni.
In 2013, I started teaching at KGU.
These were my first students.
One of them on your left now works for a fantastic company.
Interestingly, I once received a training request from the company which happened to come from department that he worked.
What a coincidence! Unfortunately, he couldn't attend the training program because of the birth of his child.
But he probably didn't need the training anyway, since he had already taken all three of my courses.
Over the years, many students have reached out to me for advice:
• How to start a business,
• How to publish a book, or
• Career counseling.
• I also wrote letters of recommendation.
Last year, a graduate even stopped me at Tokyo Station, saying, "You're Professor Kodama, right?"
As I mentioned earlier, even one of my daughter's classmates attended my brand management course.
As a business consultant, I usually interact with executives of my generation or older.
Teaching at KGU, hearing your young and fresh perspectives, has been a joy and a source of inspiration.
Teaching is one of the most effective ways to learn for oneself.
I am deeply grateful to the administrative staff and fellow professors at KGU.
To my IBA students and alumni, thank you for giving me such a rewarding experience.
Although my business has been steady,
there was one significant challenge: COVID-19.
I specialize in customized employee training, which was conducted exclusively in person until 2020.
When the pandemic hit, all in-person training was canceled, forcing me to PIVOT.
Instead of scrambling to secure contracts, I chose to pause training operations for nearly a year.
During that time, I focused on adapting to the digital era, eventually launching a blended learning model combining e-learning with in-person training.
This pivot was successful thanks to the network I had built over the years.
Looking back, the challenges I faced at IU, where I almost failed, helped me develop the RESILIENCE to handle this crisis.
Let's take another look at my lifeline chart.
This is where I am now.
As my wife said, it truly has been like a rollercoaster.
Looking at this chart, there seem to be more lows than highs.
How was I able to bounce back from the lowest points?
Why could I be revived?
It was thanks to the three assets I gained from business school.
1. Human relations and Connections
My teaching position at KGU was thanks to Professor Maeda's recommendation.
IN addition to him, I've built relationships with fellow authors, MBAs from other schools, and colleagues who have become lifelong friends.
2. Cultural Awareness and Inclusivity
I learned to understand cultural differences, overcome language barriers, and adapt to diverse environments.
This has greatly enhanced my negotiation skills.
3. Critical Thinking and Insight Generation
Knowledge and information are just dots. Simply collecting them is meaningless.
The key is to connect these dots, turn them into insights, and apply them practically.
As this diagram shows, knowledge and information are dots. Just having this is meaningless.
We need to combine them, turn them into wisdom, and develop them from there for practical use.
Actually, I asked ChatGPT to make this diagram, but IT didn't seem to be very good at it,
So, let me quote from a site called Buffer,See how I arranged it.
As I said before, knowledge and information are dots.
But there are plenty of such information in books and on the Internet.
Therefore, it is meaningless to have only knowledge.
As you can see in the middle, EXPERINCES are connected knowledge and information.
What is important for you is how to connect knowledge with knowledge to get the insight you need, as shown on the left like this. This is creativity.
we need to connect knowledge and information and twist them into wisdom,
In other words, to gain insights and suggestions.
Just as you listen to lectures in class, engage in discussions, and notice something with the hints of your professors and classmates.
This is I expect You to get from experiences at IBA
There are two types of productivity:
1. Quantitative productivity (e.g., sales and profits).
2. Qualitative productivity (e.g., communication with colleagues and customers).
Without being biased one way or the other. Pursue both.
This is because At IBA, the goal is not just to learn recipes for success but to understand why we aim to create something great.
In a rapidly changing world shaped by AI and social media,
you must focus on what truly matters, filtering out the noise.
Remember, most of what you hear around you is noise--only 20% is valuable.
Your challenge is to identify and act on that 20%.
What I want to emphasize is this:
Business and life are NOT linear paths toward happiness.
They are more like staircases, with landings and occasional descents.
Failure and setbacks are inevitable.
But each setback is a stepping stone to your greater success.
You will face many decisions and challenges in your life after IBA.
You live and work among people.
All the people around you, including you, are the main character living their own lives.
To be the hero in a world where only heroes exist,
You will have to motivate your colleagues, your bosses, your clients.
However, you cannot change others, only you can change is yourself.
If you get lost during the Challenge,
LISTEN to your inner voice.
Reflect on the knowledge, insights, and connections you've gained at IBA,
and take on challenges with courage.
Failure is not the end--
it's a new beginning.
Learn from every setback, and turn it into an opportunity to grow.
Be creative and sophisticated business professionals.
Only Action leads to results.
Now or never.
If you don't move now, you will never change.
Use what you've gained at IBA to make a difference in your life and work.
I am looking forward to hearing about your challenges and successes in the future.
Thank you very much for today
執筆者
マーケティングアイズ株式会社 代表取締役 理央 周(りおう めぐる)
石油会社、家電メーカー、大型車両メーカーなどに、新規事業立ち上げ・ブランド構築のコンサルティングと、法人営業にマーケティングを注入する社員研修を提供。 2013年より2023年まで、関西学院大学 経営戦略研究科で教授を務める。
著書は「売れない問題 解決の公式」(日本経済新聞出版)など国内外で23冊。米国、台湾、香港など海外でも講演。テレビ、ラジオの出演や新聞・雑誌への寄稿も多数。YouTubeでも最新のマーケティング情報を発信中。 本名 児玉洋典
社員を元気にしたい、社内にマーケティング視点や顧客目線を根付かせたいなど、
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