先日、待ち合わせで入った表参道のカフェ、モントーク。
出版社の編集者さんが捜してくれたカフェなんだけど、表参道に面している割に中はとても静かでいい感じ。店の前には看板や店のサインなんかも全くない。
FourSquareの情報にあったように、ラグジュアリー・ブランドのショップが立ち並ぶ表参道において、アンチテーゼのように静かにたたずむ感じが落ち着ける。
雨の日だったのが、逆にとてもいい感じで窓の外を見渡すことができた。
ありがちな通りに、流行の店とか同じトーンの店を出しても、それは当たり前にしかならない。
ちょっとした違和感もあり、さらにとても重要な美味しさと落ち着ける店内の雰囲気が重要だということを再確認できたカフェだった。
マーケティング コンサルタント
理央 周
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毎月準レギュラーとして出ているZIP-FM「モーニングチャージ」
出ているのは毎月第4月曜の朝で、この番組にある「トヨタ ハイパーチャージャー」のコーナーに、7時45分くらいから出ている。
ZIP-FMでは「エントリー」というサイトを設けていて、ここに「理央さんに聞いてみよう」ということでマーケティングに関する質問ができるようになっている。
名古屋市昭和区にあるうどんやさん
今回は、こんな質問をいただいた。
「うどん屋をやっています。
2号店を出したいと、ずっと狙っていたエリアに、他のうどん屋が出店してきました。
特徴として、「お値打ち価格、だけど安過ぎず」、「チェーン店ではない」。
それに「名古屋では珍しい関東風」といったように自分の店と、個性がかぶっている様子です。
自分もすっかり店を出すつもりでしたが、ここは、いったん引っ込めて様子をみたほうがいいのでしょうか?」
このメールを読む限り、まだ出店計画を中止できる段階のようだが、ボクは、
「まだコンセプトがはっきりしていなさそうなので「練り直してできる限り早く」出せるにはどうすればいいのか?を考えるべきですね」
と答えた。
いったん中止して相手の様子を見る場合のメリット、デメリットを考えてみたい。
様子を見るメリットは相手の戦略や様子を見たあとで自分だけのメニューなどを開発できること。デメリットは、先行者利益を与えてしまうこと。その地域での「うどん屋」としての認知度があいての方が先に高くなってしまうことにある。
強引に同じタイプの店をぶつけていくメリット、デメリットというと、
「同じうどん屋というカテゴリーで違うタイプならともかく、同じタイプのものをそのままぶつけるメリットは無いに等しい。後発にとってはデメリットだらけである」
一番やってはいけない事は何かというと、「価格競争」
利益も減るし、ブランドマネジメントで重要な「見た目の価値=Perceived Value」も下がってしまう。もっとも避けるべきである。
飲食店は何で勝負をすべきなのか?
「では何で勝負していくべきか?」
やはり、どんなうどんで誰を幸せにしたいかをまずは考えるべきである。
うどん屋に行く理由は、値段や味だけではないはずである。
先日このブログでも紹介した、名古屋市天白区植田山の鮨や、ふじわらさんでは、カウンターの下に小さい電熱線が引いてありほっこりした。
顧客が満足し、次にもう一度来たいと思うのは味に加えて、雰囲気やおもてなしなど総合的なものになる。したがって、勝負は価格だけですべきではない。
*そのときの記事は⇒ こちら
こういう場合でも、自分の構想は変えないべきですか? それとも柔軟に対応すべきなのだろうか?
うどんへのこだわりはそのままで、お客様に喜ばれることを取り入れる心だけは、臨機応変に常に探り改善していくべきである。
■行列ができる飲食店になる3つの秘訣■
1.まずは自社だけのメニューを開発する
2.誰をどうやって幸せにしたいかを徹底的に考える
3.常に改善していく
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理央 周
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名古屋の天白区植田山にひっそりとある隠れ家的寿司屋、ふじわらさんで会食をした。
友人たちがこぞってすすめるお店なので期待も高かった。
中庭を抜ける玄関に着くと、一月ということもありしめ縄で出迎えてくれる。
小さめの個室とカウンターは最大9席。
掘りごたつ形式になっていて、足下を電熱で暖めてくれるのが嬉しい。
お料理はおまかせで、最初はこちらのお寿司。
ウニの上にキャビアが乗っている。
おつまみは、たこの柔らか煮とあわびや、お造り、かぶらを煮たものなどどれも優しく上品な味。
メインのお寿司は、ネタに切れ込みが入っているのも特徴。
また来たくなる飲食店には3つの特徴がある。それは、
まずは美味しいこと。あと、そこにしかないメニューがあること。そして居心地がいいこと。
特に居心地に関しては、大将と女将さんのご夫婦がとても仲良くされていること。
そして3人娘さんがいるうちの次女の方がカウンターで造ってくださり、彼女もとてもいい雰囲気を出されていることが言える。
ふじさわさんには,この3つがすべてそろっていた。
名古屋地区で、大事な人とゆっくりおいしいお寿司を食べたい方、
やすらいで美味しいものを食べたい方には特におススメです。
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理央 周
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先日初めて飲んだ、スターバックス リザーブ®の「1000円のコーヒー」
厳密には、トールサイズの税込みで1140円。
同じサイズのドリップコーヒーが345円なので、約3倍の値段になる。
スターバックス リザーブ®シリーズ Starbucks Reserve
このシリーズはボクが飲んだもの意外にも複数の種類がある。
スタバのサイトによると、以下のような感じで説明がされている。
「それぞれの個性的な味わいをじっくりと楽しんでほしいから、ご注文ごとに挽いて、選りすぐりの器具で一杯ずつ抽出します」
まず、スタバでこのシリーズのことを聞いてみると、通常とは違うメニューを出してくれてその中から選ぶ。支払いが終わると、通常ドリップコーヒーはカウンターで、ラテなどのものは「赤いランプの下」でコーヒーを受け取る。しかしこのスターバックス リザーブ®シリーズは、席まで持ってきてくれるのだ。
しかも、カップは通常の白いマグカップではなくスターバックス リザーブ® ようのブラウンのもの。
ボクが頼んだコーヒーは「Wallenford Coffee Company」の「Jamaica Blue Mountain Coffee」 で、こんな説明用のリーフレットなんかも渡してくれる。
ホームページを見てもすごくしっかりしているし、Instagramもやっているみたいで、ボクがアップしたら、すぐにコメントを残していった。
ちょっと調べてみると、豆売りになるが1杯換算で1998円のものは売っていたようで、
「スタバ史上最も高いコーヒー 1杯1998円」 というタイトルで朝日新聞デジタルが取り上げている。
スタバがスターバックス リザーブ®シリーズをメニューに入れる理由と戦略
これくらいの価格帯の商品をなぜスタバはメニューに入れるのか?
たぶん、高価格帯にシフトしたい、というワケではなく、直接競合のタリーズやシアトルズベスト、代替品のマックカフェなどに対して、
「コーヒーそのものにこだわりを持っているのです」
という理念を伝えたいのではないかと思う。
スターバックスは、コーヒーだけではなく雰囲気もお客様に提供している。
情緒的な価値としては「リラックスできる空間」ということになるのだ。
其の価値をさらに強めるコトができる商品ラインアップになると思われる。
スターバックスリザーブから学べること、さらにいうと中小企業や個人事業主が応用できるポイントは、自社独自の価値をしっかりと考えること。それを様々な角度で考えていくとリザーブシリーズのようなアイディアにつながるはずである。
■スターバックスリザーブ® からの気づきと学び■
- こだわりのプレミアムシリーズがあるというこだわりを伝えることが差別化につながる
- 特別なコーヒーを楽しんでもらいたい と示すことで競合よりも独自なイメージを創り出せる
- カフェ・飲食店で売るものはコーヒーだけでなく、感情に訴える雰囲気やホスピタリティ
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理央 周
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昨日友人と入った東京駅 八重洲北口あたりにある焼肉屋「矢澤」さん。
この辺りは、サラリーマン層が多く利用するエリアで、どちらかと言えば居酒屋やバール、それもチェーン展開している店が多い。また、焼肉屋も多くあるがよくある古くからのオーソドックスな焼肉屋か韓国料理の店が多い。
その中でこの矢澤さん、Japanese BBQと店にある通り、焼き肉のテイストを残しながら、どことなく日本風な料理もあり、なにより店内が明るく、無煙の備え付けコンロ、そして内装や中央にあるガラス張りのキッチン周りも銀色のステンレスなのだ。
メニューはオリジナルで創ってるとのことで、一番最初のページに「今日の希少部位」、イチボとかミスジがまず最初に書かれていて面白い。
最初のページにあるということは、当たり前だけど最初に見られるし、次回まで覚えてもらえる確率が一番高い。だから、売りたいものはここに置くべきなのだ。
ボクたちが選んだのは「サーロインの矢澤焼き」
薄切りのサーロインを、お肉を山芋と卵黄、鰹だしのタレでいただく。
極上のすき焼きをいただいている感じで食べられるこの矢澤焼きはこの八重洲店だけとのこと。ボトルで頼んだカリフォルニア・ワインにぴったりだった。
もちろんこれ以外にも厚切りのタンなどどれも絶品。
さらに、店員さんんが一枚ずつ丁寧に焼いてくれて、食べ方も教えてくれる。
ワインの合わせ方までアドバイスをくれるので、とても心地いい空間になっている。
お客様から見て、飲食店は美味しくて当たり前。
ホスピタリティ、他の店と違う独自性、ここだけでしか食べられない逸品などが絡まって、次に来店する理由になるし、クチコミをしたくなる。
おススメの店舗だった。
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