東京丸の内の丸ビルにあるカフェ「椿屋茶房」で打ち合わせをした。
普通のメニューに加えて、「はちみつジンジャーティー」のメニューが独立しておいてある。
いつもならコーヒーを飲むところだったけど、このメニューを見てこれを頼んでしまった。
よくあるカフェや飲食店のメニューは、品書きが羅列してあるだけ。
どれがおススメで何を頼んでいいのかわからない。
店として「当店自慢の!」「今のおススメ」「新登場」ということをこういう風にメニューで教えてあげると、当然お客様は頼んでくれることになるし、さらにもしそれをその時に頼まなくても、覚えていてくれて再来店してくれる可能性は高まるはず。
押し売りではなく、顧客視点で今飲むといいものを教えてあげる。
これだけで、リピーターを増やすことができるのだ。
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理央 周
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名古屋で有名なとんかつの店「比呂野」は、リピートしたくなるお店。
今日は,ミックスフライランチ。
ヒレカツ、白身魚、海老のカツに、お惣菜1品とサラダ、そして赤出しというメニュー。
評判のヒレカツランチもあるが、いろいろと食べたいボクは、今日はミックスフライに。
カウンターに座ると「お荷物はこちらにどうぞ」と,女性の店員さんが柔らかい笑顔で。
これだけでその日が楽しくなりそうである。
次に大将らしき方に「味噌はかけてもよいですか?」
と聞かれる。ボクがきょとんとしていると、「では、別皿でお出ししますね』
とのこと。
ここでは、カツにつけるものが,塩、ソース、味噌の3種類ある。
塩で食べる豚カツも珍しく、こんな感じのPOPが用意されている。
4sqでチェックインすると、味の薄い順につけていくのが通とのこと。塩をつけて食べる店は限りなく少ない。
そして店をでる時にはこんなクーポンもくれる。
この間、一つだけ残念なことがあったんだけど、それを差し引いても美味しいから来たくなる。
この点は、重要なので、さらに比呂野にまた来たくなる「売れる飲食店の3つの理由」と合わせて、またあらためてメルマガで書きます。 ⇒ なぜか売れるの公式 バックヤード
やはり、何度も来たくなる店には理由がある。
もちろん食後は隣でコーヒー。
ごちそうさまでした。
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先日、セミナー後の懇親会で入った九州・沖縄料理の居酒屋、
九州男児のうまいもんOki Dokiさん。
店員さんの対応もいい感じだったけど、とてもよかったのがこのメニュー。
それぞれのお酒の隣に、「一緒に食べると美味しいメニュー」が書かれている。
まずはお客様にとって、食事と飲み物の組み合わせがわかりより美味しく食べられること、
また、今回頼まなくっても、次回は頼んでみようと覚えていたりできるので、リピートにもつながってくる。
単に「焼き鳥 280円」をやるのもいいが、金額よりも来たときの楽しさ、食べるときの幸せ感をいっそう増すことで、人に話したくなりクチコミにもつながる。
モノではなく、コトを売る、という意味でとてもいい事例だった。
■モノではなくことを売る■
1.お客様が何を欲しがっているかを探る
2.食べたり飲んだりしているシチュエーションを想像する
3.自分がお客様だったらして欲しいことを表現する
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名古屋市池下にあるイタリアンレストラン、「イル・ポモドリーノ」に、同年代の男子だけの経営者会の方々と行った。
ここでは、こんな感じで前菜から美味しそうなものを出してくれるし、
さらにオーナーも素敵な女性。
彼女は意外と熱血で、東京にいたころ、ナポリまでイル・ポモドリーノを日本にだし手もいいかを交渉しに行ったという豪傑。
ここの名物はこちらの星型のピザ。
今日は、ピスタチオのアイスとチョコとでいただいた。
看板になるメニューがあると行く理由になる。
飲食店では必須の考え方。
独自のメニューの味を極めていくと、自然と人が来る。
ボクの友人たちも、初めて来てから半年で、結婚記念日、他の経営者会、接待とボクよりも多く来ているとのこと。
本当に大事なのは「何を」買ってもらうかなのだ。
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ひつまぶしの老舗、名古屋市熱田区にあるあつた蓬莱軒さんでの勉強会に行ってきた。
明治6年の創業、142年続いているとのこと。司会の方が、五代目の女将にお話を聞くという内容の勉強会だった。
創業140年の老舗から学んだこと
学ばせていただいたのは、
「当たり前のことを当たり前にやってきただけ」
「いい人材に恵まれた。人は宝です」
という素晴らしいひとこと。
顧客サービスのことに話が及ぶと、一番にお答えになられたのが、
「美味しいものを食べていただくこと」
そして、
「笑顔で帰っていただくこと」
とのことだった。
名古屋で蓬莱軒と言えば、誰でも知っているのはもちろん、ひつまぶしの代名詞になっている。
一番に想起されるのだ。
広告などもほとんど打たれていないとのこと。
クチコミで広まって、ここまできている。
それもそのはず、
「美味しいから」にほかならない。
蓬莱軒はなぜひつまぶしの代名詞なのか?
心に響いた言葉は、
「美味しかったら、必ず人から人に伝わります」
というひとこと。
飲食店に行くのは、広告がきれいだからとか、値引きをしているからではない。
大事な人と、美味しいものを、楽しく食べに行くのだ。
ということを、再度思い起こさせていただけた一言だった。
さらに、
「うちは独特の味をこれからも守り続けます」
という言葉に、「何を」買っていただくのかという原点を絶対に忘れないという信念を感じた。
ひつまぶしは世の中に多いけれど、やはり蓬莱軒さんを一番に思いおこすのは、この味だからである。
ちなみに、ボクが書いた3冊目の本にも蓬莱軒さんを取り上げさせていただいた時に、そのお礼ということで女将からご丁寧なお手紙とお礼をいただいた。(その時の記事はこちら→ あつた蓬莱軒のお客様へのおもてなしの心)今日やっと、その時のお礼を申し上げることができた。
今日は、うまきと、
さらに熱田神宮に献上するお酒「草薙」、
そしてもちろんひつまぶしをいただいた。
流行っている有名店になるには理由がある。
ということを、学ばせていただくことができた勉強会だった。
■蓬莱軒から学んだこと■
- 独自の味を守り続けることこそが、お客様への価値になる
- 美味しいものを提供することが自社の事業。そこから外れないこと
- お客様に毎日相対している従業員こそ宝である
*蓬莱軒のことも書いた、イノベーションをテーマにした本はこちら ↓
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