2週連続での福山での講座、テーマは「なぜか売れるの公式」で、マーケティング、売れる仕組み、顧客視点の持ち方についてお話しをさせていただいた。
懇親会の2次会で連れて行ってもらった「よっさんラーメン」なんでも、福山の経営者の方々は「福山のソウルフードなんですよ」とおっしゃる。また、「よっさんラーメンという名前の店ですが、ラーメンはメニューにないんですよ」とのこと。面白いな、と思いつつ行ってみたら、いい感じのもつ鍋のお店だった。確かに、メニューにラーメンはない、というか「メニューそのもの」がないのだ。メニューは1品、もつ鍋だけ。そこにこんな感じで、3杯くらい山盛りの唐辛子を入れる。スープが真っ赤になるので、かなり辛そう。でも、しつこくなくちょうどいい感じで辛く,何より美味しい。
ビールは置くにある冷蔵庫から自分たちでとってくる。
もつ鍋の具が2回転くらいしたら,生卵を入れ半熟でトロっとなってから食べるのがまたイケる。そして最後にやっとラーメンが入る、のがまた最高に美味しい。で、終わるとこんな感じで全員大満足。もちろんまたいきたくなる。
主催者の方は「いろいろと考えたのですが、自分たちが一番美味しいものを召し上がっていただきたくって」とうれしいお言葉。
それも、JC時代から先代に連れられて通っていたというストーリーがあるから。
飲食店に限らないが、お客様商売では「一番最初に思い出してもらうこと」(=想起)が一番重要である。想起されるために必要なことは、
- 美味しいこと
- ストーリーがあること
- 独自性があること
の3つ。ビジネスでは最も重要なことなのだ。
マーケティング コンサルタント
理央 周
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今日はマーケティング寺子屋、第1期生の優等生、
NHKでもおなじみの料理研究家廣瀬ちえさんの新規ビジネスの打ち合わせで、
お気に入りの四川料理の「黄河」さんへ。
前菜は生姜に、生のキクラゲ。生、というところが格別に食感もよくって、料理研究家のちえさんも驚いていた。
中華料理なのに、このホタルイカとかはまさにイノベーション。沖漬でもなく、しっかりと中華味であるところが期待をはずさない。白ワインにぴったりだった。
今が旬のアサリがあったので、ちえさんは外さず注文。さすがはプロなのだ。もちろん味はかなりイケる。にんにくの風味がきつすぎず、ほどよいし、浅葱がアクセントになってて心地いい。
極めつけはこの穴子!オイスターソースに、何かの隠し味がついている。このサツマイモが意外にマッチしている。今日のメニューの中でも出色の出来。
まさしく、なんどでも来たくなる店。もちろん店の雰囲気も、店員さんの対応もいいんだけど、なにより「美味しい」。
飲食店の方と話ををすると、
- 大事なのは従業員です
- 店の雰囲気に気を使っています。
- イメージをよくしています
とおっしゃる。それはその通り、ボクもこういったことが残念な店にはいかないと思う。
でもなによりも、飲食店に望むこと。それは一つだけで、
「美味しい」こと。
ここだけは忘れないでほしい。今日行った黄河さんはまさしく、なんどでも行きたくなる美味しさだった。
ごちそうさまでした。
マーケティング コンサルタント
理央 周
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名古屋市昭和区吹上にある薬膳ラーメンの名店「好来道場」に行ってみた。
店構えはこんな感じで年季の入った風体。
味のバリエーションはなくシンプルで、塩とか醤油とか味噌とかなく、1種類だけ。
メニューとしては、チャーシューやメンマ、麺、ネギをそれぞれ大盛りにするか普通か、
またはとろろ昆布を乗せるかどうかの組合わせ。 ボクはとろろ昆布乗せの「快老麺」にしてみた。
そうすると、こんな感じの札をくれる。
で、順番が来るとカウンターに呼んでくれてその時にこの札を渡すと作ってくれる,という段取り。
なによりこの重厚でレトロな感じにまずは惹かれる。
ボクが頼んだ「快老麺」は上にばさっととろろ昆布が乗っていて、いかにも体に良さそう。
スープはあっさりとした醤油ベースという感じだが、いかにも薬膳、という味も香りもせず、すんなりと楽しめる。麺そのものはやや太めで、やや固め。大盛りにしなくても十分なボリュームだった。
聞けば、創業の方がラーメンのセオリーであるところの「スープを煮立たさない」ところを間違えて煮立たせてしまった時に、味見をしてみたら美味しかったので、そのまま改良を重ねて独自の味にしていったとのことだった。やはり、基本には忠実に、しかしそこからどうやって殻を破り独自の味にできるか、という積み重ねなのだな、と感じる。
好来,という名前の薬膳ラーメン店は、ここから「のれんわけ」をしてもらっているとのこと。
発祥、というだけあってやはり美味しい。 ボクは途中までそのまま食べて、
半分くらいまで来てから友人のすすめで、ラー油と高麗人参の入った酢をいれた。
この食べ方で二度美味しいといった感じが楽しめる。
11時から午後2時までの3時間だけ,店を開いているとのこと。 今日も満席でひっきりなしにお客さんが来ていた。 この美味しさと、雰囲気の良さならうなづける。 駐車場も3カ所にあるとのこと。もちろん地下鉄の吹上駅からも歩ける。 また来たくなる名店だった。
この店に「もう一度」来たくなる理由はこの3つ。
- とにかく美味しくシンプルでわかりやすい味とメニュー
- 押しつけのないおもてなし
- 11時から2時までの3時間で勝負!という限定感
飲食店にとってはおおいに参考になるシンプルさだった。
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理央 周
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【名古屋市昭和区桜山駅の和食屋「萬々事々 ままごと」】
先日妻と一緒に娘の受験校を下見に行った時に、名古屋の桜山駅近くでランチを食べることになった。
駅近くを歩いていてふと見つけたこの看板。
手書きでなかなか面白い。
さらに、写真つきのパネルも置いてある。
このパネルがなかなかよくできている。
良くあるパターンは写真と商品名だけ大きく書いてあるのだが、このパネルには「鉄火御膳」の説明が書かれている。これを読んでみると、「今食べなければならない理由」がしっかりと書かれているのだ。
これだけで、「美味しそうだね~」となり、妻と入ってみて頼んだのがこちらの日替わりランチ。ワカサギのフライもしっかりとボリュームもあり、うれしい小皿とかもついて810円。かなりの満足度だった。
夜のメニューも新聞風のこんなデザインになっている。
という意味で秀逸である。
【ちょい足しポイント~もしも理央さんがコンサルだったら】
とても満足度の高いこのお店、一点だけアドバイスをさせていただくとすれば店名。
「萬々事々」とかいて「ままごと」と読むらしいが、読めないし、さらに覚えられない。
これだけ美味しく、POPやメニューにも工夫があるこのお店、次に来たい時には「なんてお店だったっけ?」となるし、こうやってブログやフェイスブックに投稿するときに、萬々事々と変換もできない。どうしてもこの店名にしたいときは、ひらがなでそこここに書けばいい。
飲食店など小売店は覚えやすい名前にすることがリピートにつながるのだ。
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以前から行きたかった、松坂牛のシャトーブリアンで有名な名古屋のステーキハウス「キッチンリボン」に行ってみた。大事な友人の誕生日祝い、ということもあり、とても楽しみだった。
オードブルの後には、こちらのタタキ。ワサビを肉に満遍なく伸ばしてつけ、手前にある卵でいただく。火の通し具合がちょうどいいのか、柔らかい中に肉の味がぎゅっと詰まっている感じ。ボクはレモンを絞って、まずはいただき卵をつけて交互にいただいた。やはりあっさりめの赤ワインがあう。
メインはこちら。今回はヒレ肉を四人で。
この年になると、やはりサシが入っていたりするよりも、肉の味がしっかりする赤みが美味しい。こちらでは、レモンの上に乗ったバターを熱した皿の上で薄く延ばし、つけていただく。この香ばしさとレモン、そしてバターが混然とまじりあって「しつこくなく」美味しい。
リボンさんの名物は、肉以外にはガーリックライス。4人に適量に作ってくださる。持ってきてくれるタイミングも抜群だった。
名物はデザートのメロンも。誕生日の人がいるとこんな感じでもう1品フルーツとアイスもつく。この心憎いサービスもいい。ちなみに女性には赤いバラを一本くださる。この日は女性が2名いたので、彼女たちがボクの妻と娘にくださった。
こちらは持ち込みの誕生日ケーキ。融通をきかせてくださった。
キッチンリボンさんが売れる理由はもちろんその味のおいしさにある。それ以外にも行きたくなる理由が数多くあるが、やはり他のステーキハウスにないメニューとおもてなし、特にこのたたきとスイーツに惹かれるのである。
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