マンガ「神の雫」を大人買いした。
けっこう前のマンガなのだが、
ボク自身料理が趣味ということと、最近赤ワインに凝っていること、
そして、料理に合う赤ワインにはどんなものがあるのだろう、と思っていたので買ってみた。
では、なぜマンガなのかというと、もちろんマンガ好きなので、ということもあるが、
「それほど真剣に」学ぶ、つもりもなく、楽しんで覚えるところから始めたかったのだ。
ちなみに、漫画は大好きで家に何冊あるのかわからないくらい持っている。
大半が、「作家が好きで買う」タイプ。
なので、手塚治虫、弘兼憲史、さいとうたかお、荒木飛呂彦、、、さんたちのマンガはすべて持っている
という買い方をする。
で、決まった読む時間帯は眠る前に1冊。
あまり難しいことを考えたくないときに、リラックスしながら心地よく眠りに入っていく。
本が大好きなんだけど、漫画も好き。
画と言葉を同時に楽しめるマンガは「メディア・ミックス」
これからもたくさん買い続けると思う。
*「神の雫」で紹介されているワインセットも売っているのも、ある種のメディア・ミックス↓
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理央 周
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ベストセラーになっている、「フランス人は10着しか服を持たない」を読んでみた。
この本から学び気づいたこと
普段,このての本を読むことはそれほどないんだけど、ずらっと書店に並んでいるのを目の当たりにしたし、何より30万部突破というのも興味深かった。
副題に「パリで学んだ暮らしの質を高める秘訣」とあるとおり、アメリカ人女性がフランスに留学し、そこで出会った方々の「上質のライフスタイルを持ち続けるコツ」の数々が書かれている。
章立ては、以下の3章立て。
- 食事とエクササイズ
- ワードローブと身だしなみ
- シックに暮らす
それぞれに、自分の体型にポジティブなイメージを持とう、美肌のためにいつも水を持とう、一番いいものを普段使いにする、予算内で一番いいものを買う、持っているものに満足するといった具合に、とてもシンプルで感じのいい体験談としての気づきと学びが書かれている。
この本を読んでやってみるといいこと
パリの人とか、お金持ち、と聞くと(もちろん全員ではないが)「値段が高く高級なものを数多く所有する」人たちだと思っていた。生活は華美で、贅沢三昧かとも感じることも多い。
しかし、この本に登場する人たちは「自分にとって大切にしなければならないものをよく理解している」人たちであることがわかる。このような価値観と考え方があると、この本に描かれているような質の高い暮らしになるのだと思う。
物質主義的な考え方を持つと思われているアメリカ人の多くにとって、フランス人のこういった考え方は一種のアンチテーゼなのではないか、そして憧れているのではないかということを考えると、このアメリカ人とフランス人の対比がこの本の大きなテーマなんだと思う。
ボク自身この本を読んで、クローゼットの中に眠っていた、ほとんど着ない要らない服を捨てることができた。実はボクは捨てることが苦手でたまりにたまっていたので、妻は大歓迎のようだった。
そうすると家の中のタンスにも空間ができて、心がすっきりするのがわかる。
この手の本を、ピンとこなかったこともあり、これまでは感覚的に避けてきたのだが、この本に関しては影響され行動につながった。
ライフスタイルの質を高めたい女性だけでなく、忙しすぎる男性ビジネス・パーソンにもおススメの一冊だと思う。
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「すごいインド」を読んでみた。
副題に「なぜグローバル人材が輩出するのか」
とあるように、今ITをはじめとして多くの「人」がインドから出ているし、
そもそもゼロの概念を考え出した国、という印象も強くインドそのものに興味があった。
また、ボクは関西学院大学のビジネススクールでマーケティングの教鞭をとっているが、国際経営コースは英語で講義をおこうなうため約半数が外国からの留学生なのだ。したがって、異文化を知りたいという興味もこの本を読むきっかけになった
- 英語が得意なのは貧しいから
- ジュガールと「フルーガルイノベーション」の関係
- ココイチをインドでやれば逆に流行る
- インド人は金持ちぶりをみせつけてなんぼ と考える
- 最大の問題は汚職と貧困
インドについて新しく学べたのは上記のような点
近い将来、中国を抜いて人口でも世界一になるだろうし、GDPレベルでも急成長している。
同時に、他民族国家であり、各州がまるで国のように個性がある。
様々な宗教や文化が混在する国インドを知るにはとても面白く、すんなりと読める一冊だった。
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毎月発刊している電子マガジン、「e-ウレシク電子版 売れる仕組み研究所」第14号を発刊しました。
共感のコミュニティ
今月号の特集は「共感のコミュニティ」
SNSなどの発達で、依然と比べるとコミュニティを創りやすくなった。
その反面、コミュニティが乱立し、誘いも多くどこに属していいのかもわからなくなってしまう。
また、生半可な思いで立ち上げると、コミュニティそのものも継続することが難しく、
できては消えて,を繰り返すことになってしまう。
特集では、継続しているコミュニティを分析し、その共通点をあげてみた。
コミュニティ運営をしている方、興味がある方にぜひ読んでほしいと思っている
14号の内容と新メンバー
今号では、
女性起業家から学ぶ「売れる仕組み」において、編集プロダクション『オフィスマイカ』の代表取締役である井上真花をインタビューをしています。プロジェクトごとにチームを組んで本を作っていくスタイルと、有機的にチームで作品を生み出す秘訣を聞きだしました。
第2特集では、「iPhone6ではどう変わっていくのか」編集長佐藤新一のコラムです。
好評をいただいている、ライター はちがゆかの「蜜を探して街へ出て」は、彼女のチーム「マムハイブ」のビジネスモデルを書いています。
また、新メンバーとして2名、ハッカドロップスの中根初代と、デザイナーの小島有加が加わり、パワーアップしました。
無料での購読はこちらから:
⇒ 「e-ウレシク電子版 売れる仕組み研究所」第14号
※ Facebookアプリなどで、ダウンロードができない場合は、Safariで開き直してください。
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「買いたがる脳」を読んでみた。
マーケターとしてのこの本からの気づき
副題に「なぜそれを選んでしまうのか?」とあるように、ニューロマーケティングの考え方をもとにした、理性的ではなく「感情的」な買う時の判断について書かれている。
と同時に、脳科学研究者の著者がその知見を説明することで、消費者として賢い買い物ができるようにすることにもある。
ボクたちマーケターの多くは、これまでの理論やフレームワーク,そして数字を用いてロジカルに物事を考える傾向が強い。しかし、生活者がモノを買う時はどうかというと、必ずしても論理的に,三段論法を用いてモノを買う意思決定をするとは限らない。
中学3年生になるうちの娘を見ていても、
「あ、これカワイイ〜」
と言って買いたくなることもしばしばなのだ。
マーケティングに限らず、このような情緒的で一見説明しづらいことをなんとかまとめていくのが科学や学術のすべきことなんだけど、消費行動の特に「脳の中身」が何を考えてどのようなステップでモノを買うに至るかをこの本はまとめている。
たとえば、裕福なエリアに住んでいる少女は「多分賢い」と思い込んでしまう、という実験結果があるそうだ。これを脳はパターンを求めると意味付けている。すなわち、人は無意識のうちにカテゴリー化してしまう、ということである。(第5章)
これをマーケティング活動に活用するとすれば、拙著「なぜか売れるの公式」にも書いたようにハロー効果を用い、著名人やその道の第一人者に解説をしてもらうなどしてもらうことで、購買意欲をあげることにつなげられるのだ。これはブランドマネジメントをする際の「見た目の価値」の資産につながる「信じる理由」の一つにもなる。
このように、脳科学をマーケティング活動に応用することは可能になることが、この本には多くの実例とともに書かれている。
ニューロマーケティングを活用するときに気をつけるべき点
もちろんこのアプローチを活用する際には気をつける点(=ダウンサイド)もある。
生活者の消費行動の逆手をとり、「だまして買わせる」という姿勢にならないように気をつけるべきである。
たとえば、第6章「雰囲気の説得パワー」にある視覚への効果の中で、光の当て方によって野菜などを美味しく見せることができるとのこと。
これは,小売業などが用いるVisual Merchandising VMDと呼ばれる考え方などにも応用できる考え方で大いに活用できる。
しかし、この場合気をつけなければならないのが「売り手目線」にならないこと。
たとえば、少し古くなった野菜や、信頼できないところから安く仕入れたものを、よく見せようとして照明でごまかす、ということは本末転倒でやるべきではない。
自社の都合で物事を考えるべきではなく、あくまで「より美味しく見せる」ことを主眼に置くべきなのだ。
ビジネスで一番大事なことは「いいプロダクトを生産し顧客に価値を提供すること」。よく見せることは二の次なのだ。
この点をはき違えると、脳科学ニューロマーケティングも意味がなくなってしまう。
ビジネスにおいて「稼ぐ・儲ける」は目的ではなく、顧客や社会、自社を幸福にするための手段に過ぎない。このことを再認識したうえで読むと、非常に使える本なのだ。
おススメです。
■この本から学ぶこと■
- 消費者がモノを買う時には、論理的でなく感情的に行動する。そしてそれは脳が関係する
- 脳が関係するその行動にはいくつかのパターンがあり、覚えておくとマーケティングに活用できる
- しかし、あくまで顧客主導。自社の都合で考えない
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