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カテゴリ:「ビジネス書書評」の記事

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親の家の片付け方:遺品や遺産を生前整理で相続をスムースに

親の家の片付け方 読了。

私も数年前、病気で相次いで両親を亡くし、その後の遺品の処理に手こずった覚えがある。

特に、遺品と相続 について。
親族と分ける、という意味に於いてはスムースだったが、
その前段階で、「どこに何があるのか?」
ということを洗い出すことが非常に難しかった。

もちろん、病に伏せている父に聞くこともできなかったので、
亡くなった後に、調べ始めたため手こずったのだ。

なので、「万が一のために」遺される家族に、伝えておくことが重要だと痛感した。

この本の特徴は、その手法よりも先に、
まず生前に整理をしておくことで、家族全員が万が一のことがあった時でも、
幸せにスムースに、整理ができるという、心持ちの大事さから入っている点にある。

そして、生前整理をスムースに行える7つのステップが書かれているので、
すっと腹に落ちやすい。
再現性が高いのだ。

また、私自身、時間術の本をこれまで2冊、そして来年2月にも出すので、
参考にしたい、という視点でも読んでみた。

第4章の4分類の仕分けの章にある、
「モノは4つに分けて仕分ける」という点などは、
私が時間術で書く「タスクをまずは整理する」というコンセプトと共通している。

また、捨てられないトップ3は、「本、衣類、紙類」という点にも共感した。
私も本が捨てられないのだが、以前筆者の大津たまみ氏に聞いてみたところ、
「本にも賞味期限がある」とのことだった。
無駄なモノを削ぎ落とすことで、より自由な時間が確保できる。
ドラッカーの言うところの「体系的廃棄による劣後順位」をまずはすべきなのだが、
この点でもコンセプトは同じである。

捨てる、ということが整理の第1歩。
その意味でも、私生活でも仕事でも使える1冊だった。

*この本をテーマにした講演会はこちら→ これ1冊で安心 親の家の片づけ方」出版記念講演会

マーケティング コンサルタント  理央 周

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久米繊維工業のショールーム:イノベーションの源泉は楽しさから

昨日は久米繊維工業さんへ。
1階がこんな感じで、ショールームのようなファクトリーショップになっている。

先進的でセンス抜群、面白いデザインのTシャツが、こんなにたくさん、しかもラグジュアリーブランドのショップのように、スパースをたくさんとって陳列されているのも楽しい。

色のデザインだけじゃなくて、形も面白く、ノーマルなTシャツだけでなく、ちょっと長めの一見ワンピース風の女性用Tシャツもある。

KITOシリーズというこちら、いろんな都市の名物などが象徴的にデザインされている。
左側のものは、三角のデザインが京都の「八つ橋」を表している。

Tシャツ Kito.jpg

さっそくボクも購入しようと思ったけど、あまりにもたくさんカッコよく欲しいものばかり。さんざん悩んで買ったのがこちら。

やはりKITOシリーズで、北海道の川をモチーフにしたもの。色といいデザインといい、そして記事の質感の柔らかさといい、ほかにはない「しっとり」とした感じのTシャツなのだ。

TシャツKITO.jpg打ち合わせをさせていただいた会議室の壁にはこんなにかっこいい、書の額が飾られている。

書道額縁.jpg

気に入ったTシャツがあったので自分用に買ったのだが、入っている箱もカッコいい。

久米繊維工業Tシャツ箱.jpg

ご自身の生き方も、ショールームから応接室の額や細部に至るまで「粋」なのだ。
かっこよさも、その生き方から生み出されているのも、
やはり僕などはこれから見習っていきたいと思っている。

さらに、この後連れて行ってくださった蕎麦屋までがかっこよかった。

普段よくしてくださっている上に、著者としても大先輩の久米会長には、
新刊にこんなサインまでいただいた。
(私の書評はこちら → すぐやる人ので会う技術 読了 )

すぐやる人ので会う技術.jpg

昨日教えてくださったことの中で、実践したいのは、
「クリエイティブでイノベイティブなことやものは、楽しさから生まれる」
ということ。
久米さんが楽しそうに話してくださったことが、それを物語っていた。

マーケティング コンサルタント  理央 周

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すぐやる人の出会う技術:仕事で重要なのは人 志と戦略と手法のビジネス書

すぐやる人の出会う技術 読了。

考えすぎて動けない人のための「すぐやる技術」の久米信行氏の新刊。

序、心、技、体、結、叶の6部構成になっていて、
自分が出会う「人」が
なぜ重要なのかという心構え、
どう出会うのかという手法、
出会ったら何をどうすべきかという育み方、
出会うと自分がどうなるのかという展望、
そして夢や希望を叶えた人たちの事例
ということが書かれている。

各章に書かれていることが、リアリティをもって、かつ、ロジカルに書かれている点が、
仕事に使おうとするときに生きてくる。
再現性が高いのだ。

たとえば、名刺の整理法。
私自身、年間1000枚以上の名刺を交換し、それ以上の人と会い仕事につながっていく。
しかし、1000枚の名刺を全て同様に保存することはしていない。
仕事につながるスピードで仕分けをしていく。
その際に、1割くらいの名刺をすぐにデータベース化するのだ。

著者久米氏は「心」の章で、気の合う2割と気に触る2割の中から、
さらに各2割の働き者を見出し、同志とせよ、と書いている。

これには目から鱗が落ちた。

発想を転換し、画期的なアイディアを生む、イノベーションの源泉は、
常識の枠から外れることにある、というのが私の信念である。

そのためには、自分とできる限り違う人の意見やアイディアを、
いったんは、自分の中に入れてみることが必要になる。
ということを、この考え方から再認識できた。

この本では、ネットの活用や出会いの手法だけが書かれているわけではない。
いうまでもなく、ビジネスで最も重要なことは、
「人」として周りの人に価値を提供し、お互いに幸せに成ることである。

私たちは、ビジネス・パーソンである前に、一人の「人」なのだ。

その考え方が根底にあるなかで、機会を逃さず、やりぬき、認められるには、
何を大事にし、何をすべきかを再現性高く書いてある。
2、30歳台の若いビジネス・パーソンに読んで欲しい1冊だ。

 

 

 

マーケティング コンサルタント  理央 周

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お金の教養:ファイナンシャルアカデミー泉正人氏に学ぶお金の仕組み

ファイナンシャルアカデミー代表の泉正人氏の著作である「お金の教養」を読了。


先日お会いした時に、
「自分が以前、お金がたまらない時になぜかと思い本を読み漁った。
しかし、解決にならなかったので、自分で学校を創った」とのことだった。

銀行の人のセミナーに行けば銀行の商品を売られ、
証券のセミナーに行けば証券の商品を売られる。
生命保険も同じことで、自社の商品を売りに来るのでその中からしか選択肢がない。

ボクもそうだったけど、貯金や証券や保険など、
自分の財産はトータルで考えなければならないのに、
お金のことはおろか、家計のことまでも学校では教えてくれない。

ということで、この本を書いたとのこと。

この本ではお金の仕組み、と称して、

正しい収入と貯金の割合
買ったものとはらった額の差異が重要。価値が低ければ無駄使い
バランスシートの重要性

などなど、今さらではあるが、分かりやすい。
目から鱗が落ちたのだ。

特にBSの見方について、ボクは以前ビジネススクール時代に、
「なぜBとSがバランスするのか?」と金融関係の友人に聞いたことがある。
その時に彼は「バランスするからだよ」と答えていた。
答えになっているようだが、いい答えにはなっていない。
ボクが、マーケティングのことを聞かれて専門用語で答えるようなものだ。

泉氏はこの本で、
「資産マイナス借金イコール純資産」と答えている。
こう聞くと、バランスして当たり前だとはらに落ちる。


この本の内容が充実しているということもあるが、
なにより説明の仕方が、受け手側のニーズに合っていることが素晴らしい。
その意味で、表現者としても非常に参考になった一冊だった。

 

マーケティング コンサルタント  理央 周

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中小企業のIOT活用:ものづくりとモノゴトづくり:メーカーズ進化論

ここのところ頻繁に使われているキーワード「IOT」
Internet of Things の略で、いわば「すべてがインターネットにつながる」ということ。
10年前くらいからある「ユビキタス化」とほぼ同義語なのかと考えていたのだが、
まんざらそうではない、と最近考え直すようになった。

そんな中で読んでみたのがこの、「メーカーズ進化論」

章立ては、

  • モノが売れる
  • モノが作れる
  • モノゴトで稼ぐ
  • IOTとその先の未来

と、いたってシンプル。

しかし、この本の真の意味は「インターネットモノだけではなく、モノ+コト」につながる、と言っている点にある。

この点が面白かったので、掘り下げて書いていこうと思う。

モノが売れる・作れるの章の中で、
モノというのはそもそも「デザインと機能」で成り立っていて、
日本はその「デザインがダサい」ため、世界的な競争の中で埋もれているという。

一方で、IOTが可能にするのは「グローバルニッチ」
つまり、マスでの市場が無くても、付加価値をつけた製品であれば、
多少局地的なニーズのモノだとしても、どこででも販売が可能であるとも、言っている。

「モジュール化」もその一例で、
例えば、テレビは3つのモジュールがあればどこででも作ることができる。

クラウド・ファンディングも同じことで、
ただ単にネットを通して少額投資家を募ることではなく、
販売後の、マーケティング・コミュニケーションまでを考えに入れたうえで投資家を募ることで、
製品開発や企画のためのファンドを集めることが可能になった。

私たち中小企業にとって、IOTの考え方を取り入れ、
デキることが多くあることに気づかされる。

モノやサービスをユーザーが使う際のデータの収集にしても、
消費者の購買行動や、使っている様子から製品やサービスの改善につなげることもできるし、
次に買ってもらうタイミングを計ることもできる。
顧客関係性をマネジメントしてく上でも非常に有効なツールなのだ。

その意味でも、この本はIOTの考え方を広げてくれた名著である。

合わせて読むといいのは、週刊ダイヤモンド10月3日号。
こちらにはよりわかりやすい図解と、事例が掲載されている。

今すでに必須の考え方のIOT。
スピードもって取り入れることが、市場での優位性を得られることは間違いない。

   

マーケティング コンサルタント 理央 周

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