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カテゴリ:「ビジネス書書評」の記事

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私は、こんな人になら、金を出す!:ベンチャー起業家が持つべきハート

日本テクノロジーベンチャーパートナーズ 村口和孝氏の著作。

ベンチャーキャピタリストの視点から、様々なベンチャー企業への投資について書かれてある。

章立ては、

  • 第1章 DNAの苦悩と栄光
  • 第2章 スペース私はこんな人になら金を出す!
  • 第3章 起業家に立ちはだかる7つの壁
  • 第4章 独立系ベンチャー・キャピタルのダイナミズム
  • 第5章  私がベンチャー、キャピタリストになるまで
  • 第6章 企業の現場を追体験する(創業物語)
  • 第7章 ベンチャーを志す皆さんへ

このように読んでくるとわかるとおり、この本はベンチャー起業家が、ベンチャーキャピタルに、どうやって金を出させるか?という手法論の本ではない。

この本は、ベンチャーキャピタリストとして見たときに、

  • 何が重要で、
  • どんな人が成功するか
  • どんな人が失敗するか、

という、「人としての在り方」を著者自身の目で見て書かれている。

節々に、感じるのは村口私がベンチャー企業またはベンチャーを起こす社長が大好きだという点である。愛を感じるのだ。

ベンチャー企業を起こすときに、成功する分岐点は「人」であるという事はよく知られている事実でもある。

もちろん、技術力や商品力、財務の力、交渉力といったスキルや泡が必要な事は当たり前のことである。

しかし、ビジネスは何をもってしても基本は「人」である。その意味で、ベンチャーを目指す人だけでなく、中小企業経営者にも必読の一冊だと思う。

マーケティング コンサルタント 理央 周(りおう めぐる)


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モノが少ないと快適に働ける 土橋正氏 ミニマリズム的整理術

この本は、
「紙類の流れを作る」ことによって、デスクをコックピット化するという、
とても面白いコンセプトで書かれている。

【この本の構成】

本の構成は、

  • 第1章 書類、ノート、名刺などの紙類の流れを作る
  • 第2章リスク環境のミニマリズム
  • 第3章 ミニマリズム的時間管理
  • 第4章ミニマリズム的プライベートライフ

という構成になっている。

面白い点をピックアップしてみると、まず書類を手に取った瞬間に「どう分けるかを」判断する。わけかたはいかの3つ。

  • アクティブ書類
  • スキャン様書類
  • 保存用書類

【なぜ、この本が仕事に使えるのか?】

これ以外にも、多くの手法や考え方が書かれているのだが、私が一番共感し、また腑に落ちたのが、

広々としたスペースとは、余った空間ではなく、積極的に作る意味のある空間だ」と述べている点にある。

この点こそがこの本の神髄であり、今までによくあるミニマリズムとか断舎利、整理術の本とは一味違う点だ。

そもそも、

「なぜ、ミニマリズムの精神や、机を整理することが、仕事の成果につながるのか?」

ということを端的に表しているからである。

どうやってやるのか、という手法だけでは、人は動くことができない。まして行動変容し習慣化することもできない。なぜそれをするかという理由があって、そしてそれが肚に落ちて初めて、行動することができるのだ。

【2種類のToDoリスト】

その意味で、ToDoリストの使い方にも工夫を込めて書いている点も腑に落ちる。

中でも、「リスト式」と「時計式」に色の違いについて書かれていること。

リスト式はオープンリスト。紙のスペースがある限り、いくらでも書き込むことができる。

しかし、時計式で文字盤を使う場合は、午前と午後の2つの円という「限られたスペース」にしか書き込めないので、クローズドな人だ。しかし、著者が言うように、スケジュールを書き込む事は単なる手段に過ぎない。

何より、実行するためにリストを作るということが必須であり、重要なのである。

その意味においては、「何をいつまでに」やるという、タスクと時間の制限の両方を書くことができる、「時計式リスト」が存在することを、気づかせてくれたことが、ボクにとっては、特に有益だった。

2つの軸である、「タスクと時間」を併用できるリストが、「時計式」だと認識できたのだ。このように、2つの変数がある考え方を、bivariate と言う。

普段の仕事に、この考え方を使えるとのとても素晴らしいことである。その意味でも、ビジネス・パーソンにおススメの1冊である。

マーケティング コンサルタント 理央 周(りおう めぐる)


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結局すぐやる人がすべてを手に入れる:習慣化できない 変われない人のための行動変容術

結局すぐやる人がすべてを手に入れる

結局すぐやる人がすべてを手に入れる、というタイトルにもある通り、
分かっているけれども変えられない、
行動変容ができない、
なかなか習慣化できない、
という人のために、何をすべきかを、非常にシンプルに書いてある本だった。

特に「視座を変える」というわかりやすい表現に、ボクは共感した。

【この本の中身】


第1章はすぐに行動できない人の10の習慣について書かれている。

行動できない人は、行動を阻害する思考の癖がある。
そして自分以外の力を使う、
さらに「時間は有限、打つ手は無限」と断じているのが痛快だ。


第2章では、10秒で行動する人の思考法について書いている。

10秒で行動する人は、
「行動してしまえば、後はなくということを知っている。
行動力と言うのは、雪だるま作りに似ています」
というのが共感できる。

10秒で行動する人は、考えるが、悩まない。
大切なのは、10秒で行動できる人は全体の見取り図が描けているということになる。
つまり、「見えないものを見える化」することであると著者は言う。

確かに、可視化することによって、自分で気づき、行動を変えることができる最初に一歩になりうる。

さらに、第2章の面白いのはネガティブとポジティブを比較しているところにある。

ネガティブな人とポジティブな人は、
それぞれネガティブなきたい気分に浸りポジティブな気分に浸る。
しかし言い方を変えて、
ネガティブからポジティブに浸れば、
逆に「悩むことから、脱出することができる」と言う。

第3章で行動する人になる10秒マインドチェンジを述べている。
つまり、視野を広げると言うのは、
自分の「視座だけに留まっていない」ということらしい。

この章では、視座変容の具体例が6つあげられて呼ぶこれは非常に再現性が高い。

第4章では、結果につながる!周りを巻き込む10秒チェンジということが書かれている。

特に共感するのは、相手をコントロールするのではなく、
「相手の行動力を高める」という点にある。
結果を出す人は、相手の行動力を高めようとします。との事。

相手に対して無理強いをしたり、
命令をしたり指示を出してすることでは全くない。

つまり、責任は自分にあり、自分が人を変えようとすることの逆の現れである、
人を巻き込む力があると、著者は言っているのだ。

そして、第5章では10秒でゴールに近づく思考と行動の骨と言う。
いろいろな具体例が上がっている点が仕事に使える。

特に共感したのは、
「人生を変える人は、ゴール設定は当たり前、その後のその後も設定している」という点にある。

足元ばかりを見ていて、火消しに走らなければいけない人というのは、
以前の私もそうだったが、やはり長い目で物事を見ることができず、
イライラしたり、どうしても目先の利益に走ってしまう様になる。

本質を見失ってしまうのだ。

正直に言って、この本を手に取ったのは、ヒットしている本だからということもあった。
しかし、サブタイトルに、「能力以上に結果が出る行動力の秘密」とある通り、
この本を読み、忠実にこの本に書かれていることの中で、
自分のやるべきことに対して、忠実に、そして愚直に行動すれば、
行動力そのものが上がるというのは非常によくわかる。


僕もやってみようと思う。すべてのビジネスパーソンに、お勧めの1冊。

 

マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)

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ビジネスマンが疲れはどうやって癒すか? すべての疲労は脳が原因 梶本修身氏


「すべての疲労は脳が原因」、

と言う帯のコピーを見て一目惚れして買ったこの本。

そもそもこの本を読むまでは、僕は疲れるというのは体が疲れるということだと認識していた。

例えば、腕や足の節々に疲れが溜まるのは筋肉に乳酸が溜まっているからだと思い込んでいた。

しかし、この本を読んでみると、脳が疲れるから疲労になるのだ、と言う。僕にとっては全く新しい考え方だった。

例えば、

  • 同じ作業の繰り返しがの脳の作業効率を低下させる とか
  • 疲れの直接の原因となるのは活性酸素

であるなど、目からうろこが落ちるような、新しい知識を得ることができた。

確かに、最近はSNSなどの発達もあり、とても多くの情報が世の中に流れている。そんな中で僕たちはたくさんの情報を仕入れ、多くの意思決定をしなければいけない。

しかし、ITが進化しメディアが次々と世に出ても、僕たちがいちどで1日に処理できる能力、意志決定ができる数は限られている。そんな中で、体を癒す・休めるだけでなく、「脳を休める」という考え方は、非常に僕にとっては青天の霹靂、面白い視点だった。ぜひやってみようと思う。

第5章に事例として、「ゆらぎ」というコンセプトが多く出てくる。「ゆらぎ」こそが、脳の疲労を軽減してくれると著者は言う。

「ゆらぎ」を僕が解釈すると、ずっと緊張をテンション高く張り詰めているのではなく、メリハリをつける事によって、疲れにくい環境を作り出す、というようなことに感じる。

いずれにしても、僕たちはこの多様な社会で、仕事に対して成果を出していかなければならない。また、プライベートにおいても楽しくやりたいことはたくさんある。ワークライフバランスを保っていき、幸せな生活をしていくためには、疲れがなく、自由な発想で多くの時間をつくりだし、やりたいことに費やすということに尽きるのだと思う。そんな意味でも、忙しいビジネスマンにおススメの一冊だった。

マーケティング コンサルタント 理央 周(りおう めぐる)


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アメリカで小さいのに偉大だ!と言われる企業の、シンプルで強い戦略:中小企業の社員教育と理念の実践

ザッポスの奇跡の著者である、ロサンゼルス在住で、ダイナサーチというビジネスコンサルティング会社を経営する、石塚しのぶ氏の新刊である。

もともと石塚しのぶ氏が、提唱されてきた「コアバリュー経営」という考え方をベースにした本で、
コアバリュー経営の定義
実践
事例

という3つの大分類に分けて読んでみた。

すなわち、

コアバリュー経営とは何か
そして実践するにはどうしたら良いのか
具体的に、実践して企業は何をし、どうなったのかという実例

が書かれているため、私たち読者が読んでも非常に再現性が高い。
つまり自分のビジネスや仕事に、応用することができるのだ。

【コアバリュー経営】

まずコアバリュー経営とは、
「価値観を共有する仕組み」であると言っている。

核となる価値観こそが、コアバリューであり、
それをベースに組織をまとめていくということになる。
私が最も共感した点は、「人間主体の経営手法」であると著者が断言している点である。

いくらITが便利になったとは言え、
ビジネスは、「人と人」とが進めていくものである。

私も、経営コンサルタントとして多数の企業と仕事をしているが、
やはり一流の経営者、成果を出す経営者は、
人について悩む。

その理由は、「人は難しい」からである。
一方で、人こそがビジネスでの業績を伸ばしていくための、
最大で最高の経営資源であるという側面もある。

統一された意思のもとに従業員が動き、
顧客の価値を最大化できる人に育てていき、
さらにそれを仕事で実践するというのは並大抵の努力ではできない。

その意味でも、このコアバリュー経営の定義というのは、
企業の大小にかかわらず、必要な考え方であると言える。

【実践事例】
事例は、米国の中小企業を中心に描かれている。
例えば、ザッポスでは、
言うまでもなく顧客をハッピーにするという理念を実践してる夢で企業なのだが、
「顧客を満足にするためならほとんど何をしても良い」
ということであり、

ジョワ・ド・ヴィーヴルでは、ドリームメイカープログラムという制度を設け、
「人喜ばせることにこの上ないやりがいを感じる」社員を多く排出しているとのことである。

ミックスピザ&パブでは、命令ではなく「信頼とフォロー」という、
従業員間のリーダーシッププログラムがあるため、
本質的な信頼などがしっかりと育まれている。
したがって会社が学びの場所になっているいうことらしい。

このような事例をあげているなかで、5社に共通する秘密というのが、
「内発的動機付がある」ことだという。
それがhigh-performanceを生み出していると言っている。

【実践】

そして実践編ということになると、
企業文化に基づく
コアバリュー経営の定義
コアパーパスの策定
共有
という3つのステップで、社内に共有していくというフレームワークで紹介されている。

コアパーパス定義し
コアバリューを定め
それを共有する

といった3段階のステップだと言う。

私も多くの企業見ているが、経営理念やビジョンを掲げていても、
それを実践することがなかなかできない企業が多い。

しかし、このような事例を参考にしながら、
このフレームワークに自社を当てはめていくことで、
自社の理念の浸透に何が足りないのか、を発見することはできるはずである。

アメリカの小さな巨人、スモールジャイアントに事例には大きく勇気付けられた。
私も、コアバリュー経営の考え方を自社のクライアントへのコンサルティングに生かしていきたいと思う。

  

マーケティング コンサルタント 理央 周


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