あなたの地元が稼ぐ町に変わる
人が集まる物語、仕掛けを満載
と、帯にあるコピーに惹かれて読んでみた。
僕自身、東京の一極集中に対して名古屋に住んでいる身からするととても大きな違和感を感じていたので、興味深く手に取ってみたのだ。
各章の構成は、
第1章都会が疲れた高齢者の顔になる日
第2章雄大な自然、世界遺産に潜む罠
第3章平凡な風景が時報の稼ぎ頭に?
第4章実例・非常識な地方活性化
第5章駅前が日本経済を動かす
第6章 お金は空と海からやってくる
第7章陸海空モデルで稼ぐ
となっている。
ビジネスにも考えられる活用の仕方がたくさん載っている。例えば第3章の高山市の取り組み学環今年の作り方においては、2005年以来周辺9つの町村が合併してできた子である高山が9万人の人口でありながら非常に多くのインバウンド放置日外国人客を読んでいるのが事例がある。
まず面白いのが松本高山金沢国際観光ルート整備推進協議会発足させ東京京都大阪と言ういわゆるゴールデンルートだけではない日本の歴史的な文化的魅力を楽しんでもらおうと言う欧米人向けのルートづくりを辞退の枠を超えて推進してきた。
高山だけで外人を呼ぼうという発想ではなく、広域連携で、新しいことを発信しようということらしい。これを昇竜道と名付けたところが目新しい。
これらの都市には、神社仏閣、祭りなどの伝統行事があるので、観光要素という、自分たち独自の強みを生かし、その点わプロモーションしたのが目新しい。
さらに、言葉のバリアフリー化が顧客視点である。英語、中国語だけではなくイタリア語ロシア語アラビア語にまで11カ国語に対応している。
こういったインフラを整えた後に、見たい・体験したいと思うところを、外国人たちに、勝手に見つけてもらおうとする発想をしたらしい。これは逆転の発想である。
例えばモニターツアーを催して、外国人に来てもらい、エリアに何が足りないか、何に魅力を感じるかを自由に発言してもらったそうである。これこそリサーチではなく行動観察による顧客候補の潜在ニーズの発見へのアプローチである。
田園風景や坂道が多い飛騨方面などに、日本が誇る電動アシスト自転車をレンタサイクルとして貸し出したのも好評だったそうだ。
このような高山の努力は、地方都市が自分の地域を活性化することについてはもちろん、我々中小企業も自社を盛り上げていくために大いなる参考になる。
マーケティング コンサルタント 理央 周(りおう めぐる)
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