脳科学 瞑想で集中力が高まる、脳疲労がすぐきえて、頭が冴えるとの副題にある。そもそも、マインドフルネスについて知りたかったこともあたこと、また、塾生に勧められて読んでみた。
わたしはそもそも、スピリチュアルな内容だったり、成功哲学的な書物はなんとなくであるが、読まないことが大半だ。
しかし、この本に関しては、この夏オーバーワークで、そしてビジネスにおけるぎくしゃくした人間関係に少し食傷気味だったことで、自分にしては珍しく疲れが残っていたこともあり、なんらかの「休息」が必要だと感じていた。
そんな時、食事を共にしていた塾生から、
「理央先生、起業以来すごいスピードで走り続けていますよね。
ここのところ、お疲れではありませんか?」
という話から、彼女が最近読んだというこの本を勧めてくれた。
何もしないを練習する
疲労は過去と未来からくる
ラべリングへの5つの対処法
などなど、前述したように、これらの文言を聞いただけでは、
なかなか理解しづらい内容に見えてしまうが、
これを、小説仕立てで、「脳の働き」と医学的、生理学的に関連付け、
理論立てて説明しているので、とても分かりやすくまた、なにより再現性が高いため、すぐに使える内容になっているのがいい。
おもえば、スティーブ・ジョブズも、禅や瞑想に没頭していたと聞く。
心を落ち着け、脳に休息をさせると、
今よりも向こう側にある何かを見ることができる気がしてくる。
起業家、経営者は、とても孤独な仕事である。
そのプレッシャーへの耐性を構築するためにも、
マインドフルネスの考え方を、まずは知るために参考になる一冊だった。
マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)
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四書五経の1つ、易経は難解だ、と思い込んでいた私に、
その奥深さと楽しさ、そして仕事に活用することの有用性を教えてくださった、
竹村亞希子氏の著作。
特に、リーダーの易経で、龍の成長の理論をお教えいただいた時に、
目から鱗が落ちたことを、今でも鮮明に覚えている。
地中に潜み、世に出る準備をしている潜龍が、
見龍となり、ひとから見られるようになり、
乾惕として、反省をし、失敗に学び、落ち込んでも次の日には元気になり、
躍龍として、何度もチャレンジをし、
飛龍として、空を飛び、
ときに、己の力を過信し、威張り、ふんぞり返ることで、抗龍となってしまう、
と、龍の成長物語について、私は理解している。
人間としての学び、気づきが多いことはもちろんだが、
ここで、ビジネス・パーソンとして、
世に出る準備を怠らず、人から見られる準備をし、
失敗に学び、何度もチャレンジをする、
そして、褒め称えられても奢ることなく、常に初心を忘れずにいられるように努力をすること。
まさしく、リーダーとしてあるべき姿なのだ、
と感じる。
この考え方を、子供たちが夢を持ち、
あきらめることなく、かなえていくことの重要さと、素晴らしさをここでは書かれている。
この本は子供が読んでもその成長論を学ぶことができるのだ。
今の子供たちは将来の夢が持ちにくい、と言われている。
ものや情報があふれ、
インターネットの普及で、なんでも簡単に手に入る、
と勘違いしがちな、昨今、
夢を持とう、と子供たちに言うことも大事だが、
夢を持つ意味とかなえるまでの段階、そして、
なにより、夢がかなうとこんなに充実した人生になるよ、
ということを伝えるのが大人の役割なんだな、
と、この本を読んで強く感じる。
その意味で、親として、またビジネス・パーソンとして、
そして、一人の人間として、この本を読まれることをおススメする。
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七転び八起きの人びと、と副題にある通り、ある商店街の人びとのストーリーが、淡々と綴られていく、連作小説。
苦労した人、ちょっとした幸せを感じる、ほっこりした話などなど、心温まる。
「リンゴは傷がついている方が美味しい」
「恩は返すもんじゃない。困っている人がいたらその人にあげるのだ」
最近、この手の小説を読む機会が少なかったので、余計に人と人のふれあいや人情の大事さを再認識できた。
著者の志賀内泰弘氏は、「レクサス星ヶ丘の奇跡」などビジネス書も書く方だが、こういう、いい話を書かせたら、天下一品といえる。
この両立ができる、数少ない著者だと思う。
ビジネス・パーソンも人間。
意思決定で迷う時などあるが、やはり最後は人としてどういう判断をすべきか、が重要。
この本は、その助けにつながるオススメの一冊だ。
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この本の最大の面白さは、AIにどう備えるのか、AIが普及したらなくなる職業は何かという、よくある未来予測ではない点にある。
人工知能時代の3つの働き方のステップ、
知る、使う、創る
というのが大前提のコンセプトになり、それぞれをどう突破していくのかという内容をもとに、職種別にするべきヒントが多く書かれている。
その上で、AIが苦手なことから仕事を考えるという、逆転の発想がいい。
AIに取って代わられる仕事をするのはやめよう、というのではなく、人間にしかできない仕事を創り出そう、というアプローチがポジティブで、読んでいて元気をもらえるのも事実だ。
章立てはこちら:
- 第1章 人工知能はどこまで進化しているのか?
- 第2章 1人1人はどう進化していけばよいのか?
- 第3章 組織のリーダーはどう進化していけばよいのか?
- 第4章 人工知能時代の新しい働き方のモデル
- 第5章 人間の強みを突き詰める
多様性をマネジメントすることが必要な現代において、
AIをどう使いこなすか、どう付き合うのか、
ということに加えて、このAIを逆に活用するアプローチは、取り入れていく価値が十分だ。
その意味でも、オススメの一冊だ。
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地頭より、論理的思考力より、大切なものと言う副題に惹かれて読んでみた。
実際に、マッキンゼーで仕事をされていた方抱き合って、実例がとても興味深い。
アメリカ人は会社ではなくキャリアを選ぶとか、
マッキンゼーでは経営課題の相談を受け、問題の解決法を3つ見つけ、解決する、というステップの中で、人間的な質が必要であるということに共感する。
というのも、この中で自頭がいいことが必要なのは、第2ステップの問題の解決方法を見つけるパートのみだということ。
経営課題の相談を受けるときは、
確かに信頼関係がある程度できていること、
そして、経営者がどの程度まで突っ込んで相談に乗って欲しいと感じるか、
さらに、その段階で信頼されていればいるほど、
深く話しをしてくれるし、こちらも聞き込める。
解決するステップにしても、
粘り強く仮説を検証し、数値を追い、目標達成に向けて、経営者とともに取り組む。
この2つのステップに関しては、
人間力が必要なのだ、ということを改めて認識できた。
章立ては、
第1章 誤解される採用基準
第2章 採用したいのは将来のリーダー
第3章 様々な概念と混同されるリーダーシップ
第4章 リーダーがなすべき4つのタスク
第5章 マッキンゼー流リーダーシップの学び方
第6章 リーダー不足に関する認識不足
第7章 すべてのリーダーに求められるリーダーシップ
終章 リーダーシップで人生のコントロールにいる
働き方改革含めて、今どう働き、何をアウトプットすべきか考えるべき時代だ。その意味でも、お勧めの1冊だった。
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