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カテゴリ:「仕事術」の記事

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現代のリーダーシップ:リーダーのためのレジリエンス入門を営業や社員研修に使う

久世浩司氏の「リーダーのためのレジリエンス入門」 読了

今、営業の本を執筆しているし、またクライアントからも営業の研修を依頼されているので、とてもいいタイミングでのこの本との出会いになった。

レジリエンスとは、心理学で言うところの「精神回復力」
この本にもあるように、「折れた心」をいかにスピードもって回復させるか、
また、折れることを大前提にして、折れてもすぐに回復できるように心を準備しておくことが重要であると書かれている。

特にリーダーに絞ってそのあるべき姿を、レジリエンスの立場から解説している。

その中でも興味深いのが、全時代的・昭和的な「熱血指導」リーダーと,現代のあるべきリーダーの姿の比較。
「勇気と恐れ知らず」は違うのだ、という点などがそれにつながると感じる。

楽観的なリーダーの強みについて書かれている部分も、他の書籍と違い興味深く共感できる。

「そんなの大丈夫。オレだってできるんだから乗り越えられるよ」
という姿勢でいると、自然にメンバーや部下は信じてついていく気になれるのだ、とのこと。

著者も書いているが、ボク自身もアメリカ人と仕事をすることが多かったので、このタイプのリーダーは多かった。やはり楽観的なリーダーの元だと仕事がしやすく、モチベーションが上がるため、マーケティングのようなクリエイティビティが要求される仕事においては重要な要素になる。

筆者の視点と、実際の体験としての具体例が書かれているところも再現性が高い。
その意味で、おススメの一冊である。


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フランス人は10着しか服を持たない:売れている本に学ぶシックなライフスタイル

ベストセラーになっている、「フランス人は10着しか服を持たない」を読んでみた。

フランス人は10着しか服を持たないこの本から学び気づいたこと 

普段,このての本を読むことはそれほどないんだけど、ずらっと書店に並んでいるのを目の当たりにしたし、何より30万部突破というのも興味深かった。

副題に「パリで学んだ暮らしの質を高める秘訣」とあるとおり、アメリカ人女性がフランスに留学し、そこで出会った方々の「上質のライフスタイルを持ち続けるコツ」の数々が書かれている。

章立ては、以下の3章立て。

  • 食事とエクササイズ
  • ワードローブと身だしなみ
  • シックに暮らす


それぞれに、自分の体型にポジティブなイメージを持とう、美肌のためにいつも水を持とう、一番いいものを普段使いにする、予算内で一番いいものを買う、持っているものに満足するといった具合に、とてもシンプルで感じのいい体験談としての気づきと学びが書かれている。


この本を読んでやってみるといいこと 

パリの人とか、お金持ち、と聞くと(もちろん全員ではないが)「値段が高く高級なものを数多く所有する」人たちだと思っていた。生活は華美で、贅沢三昧かとも感じることも多い。

しかし、この本に登場する人たちは「自分にとって大切にしなければならないものをよく理解している」人たちであることがわかる。このような価値観と考え方があると、この本に描かれているような質の高い暮らしになるのだと思う。

物質主義的な考え方を持つと思われているアメリカ人の多くにとって、フランス人のこういった考え方は一種のアンチテーゼなのではないか、そして憧れているのではないかということを考えると、このアメリカ人とフランス人の対比がこの本の大きなテーマなんだと思う。

ボク自身この本を読んで、クローゼットの中に眠っていた、ほとんど着ない要らない服を捨てることができた。実はボクは捨てることが苦手でたまりにたまっていたので、妻は大歓迎のようだった。

そうすると家の中のタンスにも空間ができて、心がすっきりするのがわかる。
この手の本を、ピンとこなかったこともあり、これまでは感覚的に避けてきたのだが、この本に関しては影響され行動につながった。


ライフスタイルの質を高めたい女性だけでなく、忙しすぎる男性ビジネス・パーソンにもおススメの一冊だと思う。



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2015年度3つの目標:目標設定に入れ込む5つの要素SMART

2014年はボクにとって、昨年までに種をまいてきたことが実現できた1年になりました。
マーケティングアイズ株式会社の収益も3期目を迎えかなり好転してきたし、
関西学院、名古屋経営短期大学での教鞭も、自分なりの形を創り出すことができてきました。


そこで新年をむかえるにあたって、2015年の目標を3つ立てました。

■理央 周 2015年 3つの目標■
 1. 出版する : 年末まで
 2. 海外での講演をする : 9月末まで 
 3. 新規プロジェクトを立ち上げる : 10月末まで

2015年年賀状ひつじ年ちなみに、昨年立てた目標は、

 1. 2冊を出版する : 4月と12月
 2. 名古屋での新しい学びの場を持つ : 2月から 
 3. 東京にプラットフォームを創る : 4月から

1に関しては、2冊を11月に、2に関しては名古屋に新しい学びの場をテスト時に設けましたが10月の同時出版で2015年に延期としました。東京でのプラットフォームも同じことですが、その準備としてCPI研究所 長谷川和廣先生のビジネス・サロンで各月で学ばせていただいています。

目標値を立てる時によく使われる言葉に、SMARTという言葉があります。
以下の言葉に沿って目標設定をするといい、という5つの言葉の頭文字を取っています。

 □  具体的な目標値    =Specific を設定する
 □  計測可能な目標値   =Measurable を設定する
 □  達成可能な目標値   =Achievable にする
 □  根拠の明確な目標  =Reasonable に設定する
 □  時間軸を明確にした目標=Time-oriented を設定する

設定する目標には、この5点が入っているべきです。

ビジネスでは目標を達成して、初めて評価されることになります。
この5点を入れ込む最大の理由は、PDCAサイクルにのせるので、
検証を繰り返し目標達成までの経過も同様に重視することにあります。

2015年は、上記の3項目をマーケティング アイズの目標にします。

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私の体を鞭打つ言葉:哲学書を自分の仕事と人生に当てはめる

「私の体を鞭打つ言葉」読了。
珍しい「哲学アイドル」であり「哲学ナビゲーター」の原田まりる氏の著作。
かなり面白く読むことができた。

私の体を鞭打つ言葉哲学とは                              

これまで哲学は、中学高校の教科書で少し、社会人になってからはほとんど触れたことがないエリアの学問であり、考え方だった。
哲学とは、「世界・人生の根本原理を追及する学問となる」とのことである(Wikipediaにあった広辞苑からの引用より)。

カント、ニーチェ、ショーペンハウエル、、、
著名な哲学科は多く、実存主義、論理実証主義などの考え方も広く伝わっている。
また、日々の生活の中で「生きるとは」ということに関してぼんやりとは考えてもいる。
しかし、体系的に、また自分のこれまでの、またこれからの生き方について、深く考えてみたことはそれほどない。

この本では、原田氏のこれまでの経験を、ニーチェやカントの考え方に照らし合わせ哲学的に考察している。そしてそれは、自分の生き方や、物事の捉え方、結論の出し方に応用できるものであると気づかせてくれる。

たとえば、「不幸は卒業できる」の章では、学生時代、原田氏がクラスメイトや担任に違和感を抱き続けてきたことを、ニーチェの著作「ツァラトゥストラはこう言った」での考え方に当てはめている。
ニーチェが「世界や人生には、決定的、絶対的な意味はなく、様々な苦悩も繰り返される」、「人生は永劫回帰」であると唱えているため、「超人であれ」と言っているとのこと。つまり、繰り返されるだけの人生の中で、生きていく意味は「自分で見つけるのだ」という意味である。

原田氏は続けて「嘆いていても今は変わらない。自分で切り開くしかない」と解釈し、(ここが重要之なのだが)自分でも実践している。

哲学の考えを仕事や人生に活かすには             

このように著者の体験に、偉大な哲学者たちの考え方を当てはめて書いているため、簡潔に理解できる。ビジネス書の多くは、理論やフレームワークの説明に終始し、例題やケーススタディーを入れ込むことで、再現性を高めようとするアプローチの本が大半である。

しかし、自分の実体験を哲学の考え方に当てはめてるという逆のアプローチでこの本が進むので、「もし自分の場合ならこうだな」と仕事や私生活で再現ができやすいのだ。

ボク自身、この本から学んだことは「周りに違和感を持たれても自分の信じることをすべき」ということと「みんなと同じでなくてもいい」ということ。

マーケティング活動で自社独自の強みを発見する時のアプローチに似ている。

また、原田氏は「哲学の素晴らしさを世の中に広めよう」としているように見受けられた。ボクが「マーケティングの重要さと楽しさ」を伝えていきたいのと同じなので、その点も多いに共感できたのだ。なので、内容が濃い割に、文体も読みやすく、表現も専門的な用語に偏っていない。


年末年始やリラックスしながら普段読まないカテゴリーの本を読みたいときなどにぴったりの、おススメの一冊である。

■この本の使い方■
  1. 原田氏が語る、著名な哲学者の考え方をまずは理解
  2. 次に自分が持っているであろう固定観念や過去の成功体験をいったん捨てる
  3. 原田氏の経験と哲学者の考えをもとに、自分に当てはめる


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MBA取得の判断基準:海外と国内ビジネススクールの特徴と違い

ボクはMBA(=経営学修士)を米国で取得したため、日米のMBAの違いについての質問をよくいただく。

同じMBAでも日本と海外では違うのか?  

MBAを取得するには、やはり海外に留学して取ったほうがいいんでしょうか?
海外と日本国内でとるのでは、何が、どう違うのですか?
取得したMBAにも違いが出てくるのですか?

といった具合だが、授業の内容であるカリキュラムが日本、海外にかかわらず「大学によって」かなり違うことが大前提にある。

それを踏まえて、最も違うのはクラスメイト、いわゆる学生の多様性だと言える。
国内の多くは日本語で授業が進むため、日本人の構成比が多い。
ボクが取得した米国ではもちろんその逆だったし、今教鞭をとっている関西学院大学では、英語で講義が進むこともあり外国人比率は半々かそれ以上である。
日本にもこのような学校は少ないがある。


ビジネススクールでMBA取得上記に伴い、海外の大学院の方が教授陣の多様性も幅広いと言えそうである。

日本と海外でのMBA取得:それぞれのメリットとデメリット  

海外で取得する場合のメリットとリスクもそれぞれある。

海外での取得のメリットは「海外の異文化を吸収できる」ことである。
ボクにとっては、多様性の中でいかに自己主張し、自分の意見を伝えるか工夫せざるを得なかったので、非常に重要な要素だった。今自分が持っている交渉力やプレゼン能力などは、ビジネススクール在学中にに得ることができた。

一方でリスクは、渡航費や滞在費などの費用面が余分にかかること、異国語で詳細まで把握できるかどうか、異文化の中で慣れることができるか、という点があげられる。

国内で取得する場合のメリットは、取得後日本で働きたい場合の人脈形成につなげられる。
リスクは、日本人が多い中で、大学までの延長線上での取得で新しいものが得られるかどうかという点があげられそうである。
  
ちなみにボクの場合、当時のMBA取得の目的が「外資系企業の日本支社長になること」だったため、米国人の考え方を体得したかったこと、そしてマーケティングの本場で徹底的にマーケティングを学びたかったので米国に留学した。

MBA取得前に考えるべき最も重要なこと  

こういった質問は、MBA取得を考える際に出てくる重要な疑問だと思う。
その中で、一番大事な判断材料は「キャリアの目標を明確にすること」に尽きる。

まずは何のためにMBAを取得するのかを軸に決めるべきである。

ビジネススクールは大学と違い、自主性を重んじる。
クラスでの発言なども重要だしし、教授や大学の方針もさまざまである。


講義 ビジネススクールそのためにボクも留学前に米国の大学院を数校訪問したが、現地の大学に実際に行って講義に参加するとその点を確認することができる。

MBA取得には、お金を時間を投資することが必須である。
キャリア・ゴールを達成するために必要であれば、MBAで学んだことは裏切らない。
そのためにも真剣に自分に適した学校を探すことが肝要である。

■MBA取得についての3つのポイント ■
  1. キャリアゴールを明確にすること 
  2. 自分の行くべき大学を選ぶこと 
  3. それぞれのメリットとデメリットを知ること


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