瀧本哲史氏の「戦略がすべて」読了。
「僕は君たちに武器を配りたい」以来、明晰でかつ新鮮な切り口で、
戦略やロジカルシンキングの重要性を説いている姿勢に共感する。
マーケティングコンサルタント、という私の生業上、
また、外資系企業で長く仕事をしてきて感じるのは戦略の重要性。
私たちはともすると戦術、施策から入ってしまいがちである。
しかし、戦術論には数限りない選択肢があり、振り回されてしまう。
戦略が無ければ、自身がとるべき戦術が正しいのかどうかさえ分からない中で、
経営、ビジネスをしていることを散見する。
この本では、戦略論というよりも氏のコラムを中心に、
- ヒットコンテンツには仕掛けがある
- 労働市場でバカは評価されない革新なプロジェクトは報われない
- 情報に潜む企みを見抜け
- 人間の価値は教育で決まる
- 政治は社会を動かすゲームだ
そして最後の章で、
と結んでいる。
戦略とはいったい何だろうか、というよりも、
世の中の事象を戦略というフィルターを通してみると、こうなる、
という事例と氏の考え方をマッチングさせている点が面白い。
たとえば、第1章のヒットコンテンツでは、
- AKBの売り方には「こけるリスク」を排除する戦略が取られていること、
- 鉄道会社とグーグルの事例を用いてプラットフォーム戦略を解説している、
- 東京五輪招致のケースからプレゼンテーションにおける戦略
等といった具合に、各プロジェクトでとられた戦術・手法が、
「どういう戦略に基づいてなされたか」を語っている。
したがって、教科書的に戦略の種類を覚えたはいいが、
実際の経営や仕事に結びつけることができない、
という「勉強熱心だが成果が上がらない人」にとっては、
逆転の発想を持つことができる構成になっている。
私も著者としてはこの点に学ばせていただきたい。
私は研究者ではなく、実践家なので、成果につなげる再現性を持ったコンテンツを世に出していきたいと考える。その意味でも、非常に読みやすく再現性高く使える一冊である。
マーケティング コンサルタント 理央 周
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「9割の人が小物選びで損をしている ビジネススーツを格上げする60のルール 」読了。
ボクは人前に出る機会がおおいため、パーソナルスタイリストに外見戦略をお願いしている。
講演、セミナー、クライアントとの打ち合わせ、メディア取材、会食などなど、
様々なシチュエーションがあり、それぞれ対象者が違うのだ。
たとえば、講演で言えば大企業の経営者向けと、商工会議所などでの起業家向けでは、
同じマーケティングをテーマにするにしても、「着るもの」を変えている。
前者ではオーソドックスなスーツスタイルだし、
後者では、カジュアルなジャケパン、といった具合だ。
講演でもコンサルティングでも、最も注意を向け力を込めるのは、
もちろん「コンテンツ」である。
しかし、外見で損をするのはかなりもったいない話だし、
第1印象で好印象を与えることができれば、
聞く側としても、より腹に落ちるだろうし、ボクとしても話が進めやすい。
四半期に一度、スーツやシャツ、ネクタイに靴などに関し、
対象者別のどのようなコーディネートをするかを、
スタイリストさんから提案書をもらっている。
戦略によって、コーデを変えているのだ。
しかし、靴下や靴の細かい種類、コートやバッグの選び方などに、
基本というものがあることを、この本で初めて、しかもかなり詳しく知ることができた。
靴の形や色デザインごとにランク付けされること、
靴の試着前に履いておくべきソックスなど、
かなり深くまで書かれている。
この本のいいところは、その理由までが説明されていて納得できるため、
これから自分で買い物に行く際にも、迷わず間違ったものを避けることができる。
外見よりも内面が重要であることは百も承知、
の上で外見を気にして、より良い外見にしていく。
僕のようなフリーランスには、仕事上も非常に重要なのだ。
しかも、ボクの場合はしっかりとしたコーデをすることで、
気も引き締まり質の高い仕事ができる。
その意味でも、ビジネス・パーソンにとって参考になる一冊だった。
マーケティング コンサルタント 理央 周
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親の家の片付け方 読了。
私も数年前、病気で相次いで両親を亡くし、その後の遺品の処理に手こずった覚えがある。
特に、遺品と相続 について。
親族と分ける、という意味に於いてはスムースだったが、
その前段階で、「どこに何があるのか?」
ということを洗い出すことが非常に難しかった。
もちろん、病に伏せている父に聞くこともできなかったので、
亡くなった後に、調べ始めたため手こずったのだ。
なので、「万が一のために」遺される家族に、伝えておくことが重要だと痛感した。
この本の特徴は、その手法よりも先に、
まず生前に整理をしておくことで、家族全員が万が一のことがあった時でも、
幸せにスムースに、整理ができるという、心持ちの大事さから入っている点にある。
そして、生前整理をスムースに行える7つのステップが書かれているので、
すっと腹に落ちやすい。
再現性が高いのだ。
また、私自身、時間術の本をこれまで2冊、そして来年2月にも出すので、
参考にしたい、という視点でも読んでみた。
第4章の4分類の仕分けの章にある、
「モノは4つに分けて仕分ける」という点などは、
私が時間術で書く「タスクをまずは整理する」というコンセプトと共通している。
また、捨てられないトップ3は、「本、衣類、紙類」という点にも共感した。
私も本が捨てられないのだが、以前筆者の大津たまみ氏に聞いてみたところ、
「本にも賞味期限がある」とのことだった。
無駄なモノを削ぎ落とすことで、より自由な時間が確保できる。
ドラッカーの言うところの「体系的廃棄による劣後順位」をまずはすべきなのだが、
この点でもコンセプトは同じである。
捨てる、ということが整理の第1歩。
その意味でも、私生活でも仕事でも使える1冊だった。
*この本をテーマにした講演会はこちら→ 「これ1冊で安心 親の家の片づけ方」出版記念講演会
マーケティング コンサルタント 理央 周
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昨日は久米繊維工業さんへ。
1階がこんな感じで、ショールームのようなファクトリーショップになっている。
先進的でセンス抜群、面白いデザインのTシャツが、こんなにたくさん、しかもラグジュアリーブランドのショップのように、スパースをたくさんとって陳列されているのも楽しい。
色のデザインだけじゃなくて、形も面白く、ノーマルなTシャツだけでなく、ちょっと長めの一見ワンピース風の女性用Tシャツもある。
KITOシリーズというこちら、いろんな都市の名物などが象徴的にデザインされている。
左側のものは、三角のデザインが京都の「八つ橋」を表している。
さっそくボクも購入しようと思ったけど、あまりにもたくさんカッコよく欲しいものばかり。さんざん悩んで買ったのがこちら。
やはりKITOシリーズで、北海道の川をモチーフにしたもの。色といいデザインといい、そして記事の質感の柔らかさといい、ほかにはない「しっとり」とした感じのTシャツなのだ。
打ち合わせをさせていただいた会議室の壁にはこんなにかっこいい、書の額が飾られている。
気に入ったTシャツがあったので自分用に買ったのだが、入っている箱もカッコいい。
ご自身の生き方も、ショールームから応接室の額や細部に至るまで「粋」なのだ。
かっこよさも、その生き方から生み出されているのも、
やはり僕などはこれから見習っていきたいと思っている。
さらに、この後連れて行ってくださった蕎麦屋までがかっこよかった。
普段よくしてくださっている上に、著者としても大先輩の久米会長には、
新刊にこんなサインまでいただいた。
(私の書評はこちら → すぐやる人ので会う技術 読了 )
昨日教えてくださったことの中で、実践したいのは、
「クリエイティブでイノベイティブなことやものは、楽しさから生まれる」
ということ。
久米さんが楽しそうに話してくださったことが、それを物語っていた。
マーケティング コンサルタント 理央 周
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すぐやる人の出会う技術 読了。
考えすぎて動けない人のための「すぐやる技術」の久米信行氏の新刊。
序、心、技、体、結、叶の6部構成になっていて、
自分が出会う「人」が
なぜ重要なのかという心構え、
どう出会うのかという手法、
出会ったら何をどうすべきかという育み方、
出会うと自分がどうなるのかという展望、
そして夢や希望を叶えた人たちの事例
ということが書かれている。
各章に書かれていることが、リアリティをもって、かつ、ロジカルに書かれている点が、
仕事に使おうとするときに生きてくる。
再現性が高いのだ。
たとえば、名刺の整理法。
私自身、年間1000枚以上の名刺を交換し、それ以上の人と会い仕事につながっていく。
しかし、1000枚の名刺を全て同様に保存することはしていない。
仕事につながるスピードで仕分けをしていく。
その際に、1割くらいの名刺をすぐにデータベース化するのだ。
著者久米氏は「心」の章で、気の合う2割と気に触る2割の中から、
さらに各2割の働き者を見出し、同志とせよ、と書いている。
これには目から鱗が落ちた。
発想を転換し、画期的なアイディアを生む、イノベーションの源泉は、
常識の枠から外れることにある、というのが私の信念である。
そのためには、自分とできる限り違う人の意見やアイディアを、
いったんは、自分の中に入れてみることが必要になる。
ということを、この考え方から再認識できた。
この本では、ネットの活用や出会いの手法だけが書かれているわけではない。
いうまでもなく、ビジネスで最も重要なことは、
「人」として周りの人に価値を提供し、お互いに幸せに成ることである。
私たちは、ビジネス・パーソンである前に、一人の「人」なのだ。
その考え方が根底にあるなかで、機会を逃さず、やりぬき、認められるには、
何を大事にし、何をすべきかを再現性高く書いてある。
2、30歳台の若いビジネス・パーソンに読んで欲しい1冊だ。
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