経営をしていく上で、企業価値を生み出すためのァイナンスの重要性を特に最近強く感じている。
しかし、マーケティングと同様ファイナンスもとても幅広い上に、抽象的な概念でもあるためにビジネスパーソンの間でもその会社がバラバラだ。
大半の実務家にとって、経営資源であるヒト、モノ、カネ、情報、時間を最大限に有効活用し、利益を上げていくことが企業の最大の目的である中で、実務家としてまず身につけるべきは、マーケティング、ファイナンス、管理会計の3つの知識だと考えていたので読んでみた。
この本では、
- 利益とキャッシュが違うこと
- 過去を見るのか未来を見るのか
- 貸借対照表の本当の意味
- リスクと損失の違い
- キャッシュを生み出すにはどうすれば良いのか
- 事業資産をキャッシュに変えるにはどのようにすれば良いのか
- 投資の判断基準を決めるプロセスは何か
といったファイナンスの役割を、架空の企業を設定しストーリー仕立てで解説している。この一連のストーリーを読むことで、ファイナンスが企業にとってどのような役割を果たすのかを大筋で把握、理解できる。
さらに各章の最後に、文章での解説されていて、より深い情報が書かれているため、マンガのストーリー読んだ部分をもう一度概念としてしっかりと把握できる点が良い。フレームワークと事例ではらに落ちるのだ。
著者が、最後にまとめている「ファイナンスは企業価値の最大化のための道具」であるという定義と、ファイナンスは企業の未来を創るために未来志向であるべきだということが、私がこの著者の一連の書籍から学んだことだ。
その意味でも、まずはファイナンスを自分の武器とすることを目指すビジネスパーソンにとって、最上のオススメ本だ。
マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)
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