Marketing i's [マーケティングアイズ]

マーケティングはサイエンス(科学)に基づいたアート(芸術)である

理央 周 台湾講演〜初めての台湾講演で気づいた台湾人のパワーと日本人の現状

2023年7月に、台湾で講演をしてきました。
主催は、台湾政府の労働部です。

テーマは「なぜ、サボる人ほど成果があがるのか? 
〜仕事の成果を出す自由な時間のつくり方」。

私としては、2018年に香港で講演をして以来、5年ぶり4度目の講演になった。
コロナ禍もあり、海外に行くこと自体2019年以来4年ぶり。

今回は、台北松山空港に到着して、台中に移動。
一泊して、7月26日に台中にある二鹿講堂という会館で講演というスケジュール。

政府主催ということもあり、また、台湾の先生方が講演される連続講座の中、
今年は唯一の日本からの講師という話題性もあり、
講演前にTV局の取材も受けることになった。

理央周 台湾講演取材.JPG

この取材は、後に台湾のTV局で放送してもらえたとのこと。
日本時間管理大師 という中国語での説明になっている。

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講演の方は、申し込みが200人を超えているとのこと。
なかなかこれだけの人数を集めることは難しいな、と感じつつ、
続々と集まってくる受講者の人たちを見ていると、
心地よく緊張してくる自分に気づいた。

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まず冒頭に、東日本大震災の時にいただいた、
台湾の皆様からの日本への支援へのお礼を述べさせてもらった。

講演は、日本語でやりディレイで通訳が入り、
スライドも日本語で作ったものを、通訳の方が訳してくれたものを使用、
という形式だった。

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1時間半の講演の間、受講者の皆様は、
とても熱心にメモを取り、写メを取りながら受講してくれた。

終了後には、30分の予定でのQ&Aタイム。
通常、日本だと尻込みして手を挙げる人は少ないのが、
ここ台湾では、最初からかなりの人たちが手をあげて質問をしてくれた。
「価業と作業という分け方がとてもわかりやすかったが、どう分ければいいのですか?」
「時間を作るためには、何かをやめることが大事とのこと、とてもよくわかりました。
でも、全部大事なのでどれをやめればいいのか分かりません」
という前向きな質問を数多くいただいたので、
予定されていた質問タイムを大幅にオーバー。
会場の締切時間ギリギリまで質問を受け付けることになった。

終了後は、ポスターの前で写真を取る時間があり、
まるでアイドルのように、握手と写メという大歓迎ぶり。

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私も、出版をし多くの方々の前で講演をする機会を多くいただいたが、
日本でこれほど熱心に受講し、情報を吸収しようとし、
また、手をあげ質問をされたことはほとんどない。

半導体などを含めて、多くの産業が盛り上がる台湾。
まだまだ伸びる可能性を秘めている人間的なパワーを強く感じた。

好奇心や前向きな姿勢が、学問やビジネスでは起点になる。
日本に足りないこと、日本人が忘れてしまったことを、
思い出させてもらえた、台湾での講演だった。

マーケティングアイズ株式会社 代表取締役
理央 周(りおう めぐる)