私は、マーケティングは「サイエンスに基づくアートだ」と考えている。
マーケティング活動は、
準備〜情報収集、分析、市場機会の発見
計画〜事業コンセプト、目標設定、戦略、戦術
行動〜PDCA
の3つから成り立つ。
この中で、市場にいる人や企業から"見える"のは、
テレビCMやネット広告、ホームページなどの自社メディア、
PR、SNSでの投稿などといった、
マーケティング・コミュニケーションの部分。
この部分が「アート」なのだ。
マーケティング・コミュニケーションは、
キャッチコピーなどの言葉と
画像や動画、デザインなどのイメージ
の、組み合わせで成り立つ。
広告キャンペーンのキャッチコピーは、
統計学や心理学から割り出すものでもなく、
リサーチを駆使しても、いいものができるとは限らない。
ある時はふざけながら、時に真剣に、
笑い合ったり、会議の中でだったり、
コピーライターや、デザイナー、クリエイティブ・ディレクター、
といった人たちが紡ぎ出すアート。
なので、いい広告というもができても、
「売れる広告」になるとは限らない。
あたりもハズレもある。
むしろ、外れる確率の方が高いかもしれないし、
鉄板の「魔法の法則」などあるわけもない。
では、適当にやればいいのか、というとそうではない。
当たる確率を最大限に上げるために、
情報収集、調査、分析をし、
そこから気づきを得て、仮説を立て計画を立てる。
ここに、フレームワークや理論、統計といった、
「サイエンス」を駆使するのだ。
マーケティングは、当たる確率が低い、
けれども、愛すべき"アート"。
それをサイエンスが、微力ながら支えることで、
当たる確率を上げる。
なので、アート8割、サイエンス2割、
というのが最適のバランスだと感じている。
マーケティングアイズ株式会社 代表取締役
関西学院大学 経営戦略研究科 教授
理央 周(りおう めぐる)
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