マーケティングアイズでは、社員研修、スクール、セミナー、勉強会などを定期的に開催しています。
弊社では、受講者との双方向性での会話、受講者の発言を促していくことで、
"気づき"を得て、"工夫するくせ"をつけてもらうことを 教育事業のポリシーとしています。
こういった、アクティブ・ラーニングの手法を取るため、
これまでは、リアルな場で対面での講義を中心にしてきました。
しかし、コロナウイルスの感染拡大防止に向けて、非常事態宣言も発令され、
講師と受講者が対面するリアルな場所での、集合研修、開催は、
コロナウイルスの感染拡大が落ち着くまで控えるべきだ、と考えます。
弊社では、以前よりオンラインでのコミュニケーションに関しては、
SkypeとZOOMを使い分けてきました。
Skypeは、「電話」として発達してきたこと、私が長く使っていることもあり、
自分対複数の場合のミーティングで主に使ってきました。
個人的には、自分も入れて3名くらいまでの簡単な打ち合わせ、コミュニケーションにとても向いているツールだと感じています。
ZOOMは、ウエブ・セミナー(ウエビナー Webinar)として発達してきた背景もあるため、
主催者から、多人数への発信の場合に使い勝手がいいと感じます。
実際に、数年前に私にZOOM活用を教えてくれたのは、シアトル在住の講師の方。
アメリカでは、町と町との距離が長く、移動に時間もかかるため、
セミナーに気軽にいくことが難しく、発達してきた、という背景もあるようです。
なので、弊社ではセミナー配信、勉強会、社員研修にZOOMを使っています。
私が代表理事を務める、一般社団法人 最適経営学践協会の月例勉強会でも、
3月実施の会から、ZOOMで配信をしています。
また、社員研修の場合でもかなり使い勝手が良いと言えます。
弊社の場合、愛知県に本社があるクライアント様の四半期に一度の5時間の営業研修においては、
本社勤務の方には会議室で対面で受講していただき、東京営業所のメンバーにはZOOMで参加、
という形をとったこともあります。
ZOOMの使い勝手の良さとして3点あげていきます。
- 受講者の名前がビデオにも表示されるため、講師から"当てやすい"こと
- スライド(私はキーノートですが、パワーポイントやPDF)を受講者と共有する場合の、双方への見え方が見やすいこと。
- 受講者の音声の方を一時的に出ないようにすることができるミュート機能があるため、複数が同時に発言すると聞きづらくなることを防げること。
アクティブラーニングでは、事前の準備、受講者の講義への参加、
ワークシートの書き込みと発表などを受講者にしてもらうため、
このような機能がとても便利です。
そして、ミーティング、セミナーの開き方から、上記の操作まで、ユーザーが複雑な知識がなくてもできる操作性の高さが、ここ数年の広がりにつながっているのだと思われます。
一方で、以前から言われていたZOOMのセキュリティに関しても、問題が露見してきました。
私が自分で調べたところによると、問題の多くは、
- 部外者がオンライン会議に乱入
- 不適切な動画などを挿入された
- 動画内で共有された重要情報、個人情報が漏洩された
- 以前ZOOMがフェイスブックでのユーザー情報を送信していた
と報道されています。
この問題の原因の多くは、
- 部外者がSNSなどでURLを知り乱入
- 共有されている動画においての漏洩
であると考えられます。
したがって、
- リアルに集まることは感染防止の観点から好ましくないなか、
- オンラインでの開催は継続していく
- オンライン会議アプリケーションでは、講師、受講者共に総合的に考えるとZOOMの使い勝手が最も良いため、
- 弊社側として、最大限のセキュリティ努力をして、ZOOMで開催する
ことにしています。
弊社としては、クライアント企業様、スクールの受講者に向けても、
- ZOOMのセキュリティ対策をできる限りやった上で開催したいことを伝える
- 受講者さんの方にもセキュリティ対策をした上で臨んで欲しいことも伝える
たとえば、
弊社では、ウエビナー、個別ミーティング、研修の際も、
- 弊社の方で基本的にはミーティングを招集させていただき、
- URL、ID、パスワードを発行し、
- SNSなど不特定多数がアクセス可能なメディアではなくメールで個別に伝える
- その際、IDとパスワードは個別のメールで伝える こととしています。
- さらに、ZOOMのソフトウエアをアップデートする、ことを相互に実施しています。
このように、弊社と受講者、参加者の相互努力で、より良いオンライン会議が実施できると思っています。
コロナウイルスにより、世界は未曾有の危機に直面していると言っても過言ではありません。
弊社も含め、中小・零細企業にとって、過酷な時期、リスクにさらされています。
一方で、私たちはこれまで、多くの危機を乗り越えてもきました。
私たち経済人にできることは、限りなくあります。
経済とは、経世済民。
人間に与えられた特権である、知恵と工夫で乗り切り、より良い社会を取り戻したいものです。
マーケティングアイズ株式会社 代表取締役
関西学院大学 専門職大学院 経営戦略研究科 教授
理央 周(りおう めぐる)
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