四書五経の1つ、易経は難解だ、と思い込んでいた私に、
その奥深さと楽しさ、そして仕事に活用することの有用性を教えてくださった、
竹村亞希子氏の著作。
特に、リーダーの易経で、龍の成長の理論をお教えいただいた時に、
目から鱗が落ちたことを、今でも鮮明に覚えている。
地中に潜み、世に出る準備をしている潜龍が、
見龍となり、ひとから見られるようになり、
乾惕として、反省をし、失敗に学び、落ち込んでも次の日には元気になり、
躍龍として、何度もチャレンジをし、
飛龍として、空を飛び、
ときに、己の力を過信し、威張り、ふんぞり返ることで、抗龍となってしまう、
と、龍の成長物語について、私は理解している。
人間としての学び、気づきが多いことはもちろんだが、
ここで、ビジネス・パーソンとして、
世に出る準備を怠らず、人から見られる準備をし、
失敗に学び、何度もチャレンジをする、
そして、褒め称えられても奢ることなく、常に初心を忘れずにいられるように努力をすること。
まさしく、リーダーとしてあるべき姿なのだ、
と感じる。
この考え方を、子供たちが夢を持ち、
あきらめることなく、かなえていくことの重要さと、素晴らしさをここでは書かれている。
この本は子供が読んでもその成長論を学ぶことができるのだ。
今の子供たちは将来の夢が持ちにくい、と言われている。
ものや情報があふれ、
インターネットの普及で、なんでも簡単に手に入る、
と勘違いしがちな、昨今、
夢を持とう、と子供たちに言うことも大事だが、
夢を持つ意味とかなえるまでの段階、そして、
なにより、夢がかなうとこんなに充実した人生になるよ、
ということを伝えるのが大人の役割なんだな、
と、この本を読んで強く感じる。
その意味で、親として、またビジネス・パーソンとして、
そして、一人の人間として、この本を読まれることをおススメする。
マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)
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