Marketing i's [マーケティングアイズ]

マーケティングはサイエンス(科学)に基づいたアート(芸術)である

落語に学ぶ大人の極意 稲田和浩氏 ビジネスにも使えるコミュニケーション


ボクは子供の頃から、演芸やお笑いが大好き。
落語も好きで、見たり聞いたりするだけでなく、
講談社文庫だったと思うが、分厚い古典落語の本を数冊読破したこともあった。

考えてみたら、落語には、
相手を思いやる気持ちや、人間の本音、
当時のユーモアの背景にある、ペーソスなど、
人間の心そのものが現れている、
と感じていた。

だからこの「大人の極意」というタイトルを見たときに、
ビジネスでのコミュニケーションにも使えるのでは、
という考えに至ったのだ。

愛宕山の噺をベースに、
「サラリーマンはNOというべき」ということを書いている章がある。

ここでは、旦那を喜ばせる太鼓持ちの噺をベースに、
会社での人間関係にたとえると、
組織なので、無茶振りをしたり、部下を私用に使ったりする上司がいたときに、
全てをNOということはできない。
しかし、言い方によっては、相手に俯瞰感を与えずに断ることだってもちろんできる。
100%太鼓持ちであることは、やはりいいことではない、と説く。

古典に学ぶのと同じで、やはり語り継がれてきたことには、
含みと気づきがあるものなのだ、
ということに改めて気づいた。

世の中の情報には、必ず何か、自分の仕事に使うことができるヒントがある。
この本で語られている落語には、仕事において最も悩ましい人間関係を、
さらっと、流していけるヒントが満載だ。

マーケティング コンサルタント 理央 周(りおう めぐる)


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