昨日は、ボクが外出ということもあり、
妻と娘が2人で家で夕食を食べた。
高校2年生、17歳になる娘が、
「すき焼き食べると泣けてくるんだよね」
と妻に言ったとのこと。
「なんで?」
とボクが聞くと、妻は、
「私とあなたが留守の時に、
おじいちゃんが、体調悪かったらしいんだけど、夕ご飯の用意をしてくれたらしいの」
「ああ、じゃあもうガンがわかってた時かな」
娘は妻に、その時のことを話し始めたらしい。
「〝莉麻に美味しいもの食べさせよう"と思ったらしくって、
すき焼きを作ってくれたの」
「おじいちゃん、私に野菜を食べさせようと、
お皿にモリモリについでくれたんだけど、
そんなに、野菜をたくさん食べられないからお肉ばっかり食べて残しちゃったんだよね」
「食べ終わって、おじいちゃんが皿を片付けてるときに、
体調悪かったみたいで、吐いてたのね」
「それを見て、〝おじいちゃん、体調悪いのに、一生懸命作ってくれたすき焼きを残しちゃったから、
悪かったな、と思い出して、ホントに泣けてくるんだよね」
7年前に亡くなったボクの父は、その1年半前にすい臓がんだということが判明して、
手術を受けた。
しかし、転移していたこともあり、
摘出できず、開腹のみしてそのまま閉じた。
もう、どうしようもないくらいがんが進行していたのだ。
ボクと妹の家族はそれぞれ知っていたが、
父には伝えなかったので、父は「摘出できた」と思っていた。
なので、自宅で療養していたのだ。
この時はまだ、ちょっと体調がすぐれないときがあるくらいで、
身の回りのことはもちろん、
庭仕事なんかもできるくらいだったことを覚えている。
父は、8人兄弟の上から4人目、
戦時中から苦労して、兄弟で一人だけ大学に行き、
ボク達を育ててくれた。
人を大事にする人で、ボクの就職活動の時なんかも、
いろんな会社に連れて行ってくれて、行く先々で、
「洋典君、児玉さんの息子さんなんだよね。
本当にうらやましいよ」
などと、言われたことを覚えている。
そんな父が、昔から唯一自分で料理をするのがすき焼きだった。
きっと、一番のご馳走はすき焼きだと思っていたんだろう。
ボクもとてもよく父が作ってくれるすき焼きを覚えている。
すき焼きを見て、涙を流し、おじいちゃんを思いだす、
やさしい娘になってくれたのも、
父と母が、ボクの子供たちをかわいがってくれたからだ。
あなたたちの孫たちはすくすくと健康に、
そして、友達や周りの人を大事にする人間に育ちました。
これも父さん、母さんのおかげです。
ありがとう。
マーケティング コンサルタント 理央 周(りおう めぐる)
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