ヒットの崩壊読了。
ヒット、と言う言葉には敏感に反応してしまうのでこの本を買って読んでみた。
何より驚いたのは、2011年から2015年までのオリコンのヒットチャートベストファイブ、1全25曲のうち、なんと23曲がAKB48の楽曲だったこと。
この本に書かれているその理由としては、オリコンそのものが純粋にCDの売上枚数(昔で言うところのレコードの売り上げ枚数)の集計によって行われているからだということ。ファンは、じゃんけん大会や人気投票のために複数の枚数を購入するのも一因だとのこと。
もともとオリコンができたときは、その集計枚数の類推の正確さによって、そのランキングが評価されていたらしいが、今ではCDの売り上げ枚数以外にも、ダウンロードの数やストリーミングなど、その他諸々のCDのヒットの指数が数多く存在するので、枚数だけでは単純に測りきれないのも私が違和感を感じた理由なのであろう。
この本の章立ては以下の通り:
第1章 ヒットなき時代の音楽の行方
第2章 ヒットチャートに何が起こったか
第3章 変わるテレビと音楽の関係
第4章 ライブ市場は拡大を続ける
第5章 J-Popの可能性~輸出から輸入へ
第6章 音楽の未来、ヒットの未来
ヒットとは、本質的に何なのか?ランキングと流行は違うのか?など、現代の消費文化が「所有からアクセスに」変遷していくことなども造詣深く書かれている。
ヒット=流行ではないところも、マーケターん私にとっては新鮮だった。マーケティングは経営とほぼ同義語である、という意味において、ビジネスに携わる人におススメの一冊だった。
マーケティング コンサルタント 理央 周(りおう めぐる)
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