この本は、
「紙類の流れを作る」ことによって、デスクをコックピット化するという、
とても面白いコンセプトで書かれている。
【この本の構成】
本の構成は、
- 第1章 書類、ノート、名刺などの紙類の流れを作る
- 第2章リスク環境のミニマリズム
- 第3章 ミニマリズム的時間管理
- 第4章ミニマリズム的プライベートライフ
という構成になっている。
面白い点をピックアップしてみると、まず書類を手に取った瞬間に「どう分けるかを」判断する。わけかたはいかの3つ。
- アクティブ書類
- スキャン様書類
- 保存用書類
【なぜ、この本が仕事に使えるのか?】
これ以外にも、多くの手法や考え方が書かれているのだが、私が一番共感し、また腑に落ちたのが、
「広々としたスペースとは、余った空間ではなく、積極的に作る意味のある空間だ」と述べている点にある。
この点こそがこの本の神髄であり、今までによくあるミニマリズムとか断舎利、整理術の本とは一味違う点だ。
そもそも、
「なぜ、ミニマリズムの精神や、机を整理することが、仕事の成果につながるのか?」
ということを端的に表しているからである。
どうやってやるのか、という手法だけでは、人は動くことができない。まして行動変容し習慣化することもできない。なぜそれをするかという理由があって、そしてそれが肚に落ちて初めて、行動することができるのだ。
【2種類のToDoリスト】
その意味で、ToDoリストの使い方にも工夫を込めて書いている点も腑に落ちる。
中でも、「リスト式」と「時計式」に色の違いについて書かれていること。
リスト式はオープンリスト。紙のスペースがある限り、いくらでも書き込むことができる。
しかし、時計式で文字盤を使う場合は、午前と午後の2つの円という「限られたスペース」にしか書き込めないので、クローズドな人だ。しかし、著者が言うように、スケジュールを書き込む事は単なる手段に過ぎない。
何より、実行するためにリストを作るということが必須であり、重要なのである。
その意味においては、「何をいつまでに」やるという、タスクと時間の制限の両方を書くことができる、「時計式リスト」が存在することを、気づかせてくれたことが、ボクにとっては、特に有益だった。
2つの軸である、「タスクと時間」を併用できるリストが、「時計式」だと認識できたのだ。このように、2つの変数がある考え方を、bivariate と言う。
普段の仕事に、この考え方を使えるとのとても素晴らしいことである。その意味でも、ビジネス・パーソンにおススメの1冊である。
マーケティング コンサルタント 理央 周(りおう めぐる)
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