外資系コンサルが教える読書を仕事につなげる技術 読了。
本の読み方、本の選び方の本は数多くあるが、本を読み、そしてさらに「仕事つまり成果を出すことにつなげる」考え方やり方・手法を体系的に解説するこの本のアプロ―チは面白い。さらに、どの章もとても使える内容である点がいい。
読み方のところでは、
- 第1章の本は2割だけ読めばいい
- 最初の段落でおっと思わなければ飛ばし読む
- 全ての本を読む必要はない
ということが書かれている。すなわち、ビジネス書は読むことを目的とするのではなく、アウトプットを意識したうえで成果を出すために読め、ということになる。
- 読書は株式投資と考える
というところも面白い。すなわち、「せっかくだから全部読もう」と考えるのは、時間コストがかかり効率的ではない、ということである。
- 情報のいけすを作れ
という考え方もユニークで興味深い。いけすを作ってそこで情報という魚を放し飼いにするというアプローチだということ。
- 広く浅く多くの分野の本を読むという事はなんとなく物知りになることだけ
にも共感した。よい本を見つけた時に、さらに掘り下げて読むことをすれば成果につながるという意味でこの考え方すばらしい。
人生戦略を描くと言う第3章も面白い。そもそも、経営戦略、マーケティング、ファイナンスが人生に役立つという点はまさにその通りである。
ビジネスをやっていく上でもこの3つに関しては、アメリカの起業家がまず学ぶ重要項目である。すなわち、経営の3大資源、ヒト、モノ、カネになるのだ。さまざまな経営に関する本が主張していることは、突き詰めていくとどれも同じことになる。それは、
- どの戦場が美味しいのか と
- どの戦場なら勝てるのか
という2つのポイントであるという。美味しい戦場とは「収益性が高く成長力がある」市場のことになる。そして、いうまでもないがそこで勝つということが必須の条件なのである。
さらにすぐにでもやろうと思った事は「本棚の区切り方」である。
筆者は、判型すなわち単行本や新書、文庫などの「本の大きさ」で本を並べてはいけないと言う。
マーケティングやセールス、会計や組織論など、「カテゴリー」ごとに、棚を作るべきだということであった。
なるほどと思ったとのは、「アナログである本」を並べておくと、探したい本を見つけるのが非常に困難である。しかしカテゴリごとに並べておけばそれも容易になる。
仕事の成果というのは重要度と緊急度、つまり「時間の使い方」に密接に関係する。この2つを組み合わせることなのである。それを考えたときに、この創造性とクリエイティビティあふれる考え方が積み重なっていくと、仕事の成果も当然ながら出てくる。
熱心で前向きなビジネスパーソンにおススメの一冊である。
マーケティング コンサルタント 理央 周
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