親の家の片付け方 読了。
私も数年前、病気で相次いで両親を亡くし、その後の遺品の処理に手こずった覚えがある。
特に、遺品と相続 について。
親族と分ける、という意味に於いてはスムースだったが、
その前段階で、「どこに何があるのか?」
ということを洗い出すことが非常に難しかった。
もちろん、病に伏せている父に聞くこともできなかったので、
亡くなった後に、調べ始めたため手こずったのだ。
なので、「万が一のために」遺される家族に、伝えておくことが重要だと痛感した。
この本の特徴は、その手法よりも先に、
まず生前に整理をしておくことで、家族全員が万が一のことがあった時でも、
幸せにスムースに、整理ができるという、心持ちの大事さから入っている点にある。
そして、生前整理をスムースに行える7つのステップが書かれているので、
すっと腹に落ちやすい。
再現性が高いのだ。
また、私自身、時間術の本をこれまで2冊、そして来年2月にも出すので、
参考にしたい、という視点でも読んでみた。
第4章の4分類の仕分けの章にある、
「モノは4つに分けて仕分ける」という点などは、
私が時間術で書く「タスクをまずは整理する」というコンセプトと共通している。
また、捨てられないトップ3は、「本、衣類、紙類」という点にも共感した。
私も本が捨てられないのだが、以前筆者の大津たまみ氏に聞いてみたところ、
「本にも賞味期限がある」とのことだった。
無駄なモノを削ぎ落とすことで、より自由な時間が確保できる。
ドラッカーの言うところの「体系的廃棄による劣後順位」をまずはすべきなのだが、
この点でもコンセプトは同じである。
捨てる、ということが整理の第1歩。
その意味でも、私生活でも仕事でも使える1冊だった。
*この本をテーマにした講演会はこちら→ 「これ1冊で安心 親の家の片づけ方」出版記念講演会
マーケティング コンサルタント 理央 周
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