半径3メートルの「行動観察」から大ヒットを生む方法 を読了。
帯に「9割が見逃している売れるツボの見つけ方」とある通り、
既知、ではもちろんなく、仮説を立てることもできない「大いなる未知」に、
どうやって気づき、製品化できるようになるのか、
ということが、事例を紹介しながら書かれている。
「イシューから始めよ」の安宅 和人氏のハーバード・ビジネス・レビューへの寄稿文に、
従来のリサーチは「聞く」ことを前提としているが、
それだけでは見いだせないことがある。
従ってその発見には「見る」ことが重要である、
とのこと。
定量的に見ることを「ビッグデータ分析」とすれば、
定性的に見ることが「行動観察」ということになる。
そしてこの「顧客も市場もまだ知らない。つまり競合もいない」分野・カテゴリーこそが、
「大いなる未知」であり、イノベーションそのものということになる。
【中小企業が参考にするべきマーケ的ポイント】
この発見があった事例が数多く書かれている点が分かりやすい。
たとえば、花王のキュキュットの事例。
洗剤は汚れを落とすことを主目的に使われているが、
主婦の行動観察で、「すすぎのスピードの速さ」が重要だと気付いた。
こういう点は、ユーザー自体が気付いていないので、リサーチでは出てこない。
観察して初めて出てくるのだ。
ここでのポイントは、
「現地現物」で観察すること。
ユーザーの属性をまずは規定し、そのターゲットがいるところに行ってみてみることになる。
行動観察による大いなる未知こそ、宝の山である。
中小企業が独自性を持つ商品開発をするために、
「やるべきこと」だと言える。
マーケティング コンサルタント
理央 周
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