Marketing i's [マーケティングアイズ]

マーケティングはサイエンス(科学)に基づいたアート(芸術)である

ビジネス書を書きたい経営者・事業主が知っておくべきこと

ビジネス書を書きたいので、と相談をいただくことが多い。

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ボクは、出版はしているが出版プロデューサーではないので、出版社さんとつなげるところまではできる。そこからあとは自力で出版社さんと企画を通すというステップになる。

ボクの様にコンサルタントとか、士業、フリーランスの実務家、または企業経営者が出版をする、ということに意義は大いにある。やはり、SNSなどと違い自分以外の人が自分の情報を発信してくれるという信頼を得られるメディアであるし、紙のメディアなので残り場所を選ばず読んでもらえる、強力なメディアなのだ。

しかし、誰でもが出版そのものをビジネスの中でうまく使えているとは限らない。

そこでボクがお勧めしたいのが、「目的」を明確にすること。
経営者として出版をし、信頼を得る一ツールにしたいのであれば、
出版物を自社のビジネスの中のどこに位置づけするか、
そしてツールとしてどう使うかを明確にすべきである。
ある意味で一種の広告媒体に近い考え方である。

ボクのパターンはこれとは違い、質の高い情報を様々な媒体で発信する、という目的で出版している。したがって、継続的に出版していきたいし、広くあまねく販売していただきたい、そして売れることが非常に重要なのだ。

次に、出版にも種類があることを知っておくべきである。
出版には大きく分けて以下の3種類がある

  • 商業出版
  • 自費出版
  • 共同出版

商業出版は、出版社が印刷から製本、流通から書店営業までやってくださる。
もちろん編集やカバーデザインなども出版社さんの負担である。
著者は、時間と企画そのものを負担する。
かなり深くまで本当の意味での共同作業になる。

著者のメリットとしては、出版社さんがリスクを負ってくださるので、コスト負担はあまりかからなく、なにより出版社さんのブランドを借りることができる。一方で、出版社さんが印刷などのリスクを負ってくれるため、当然ではあるが売れるという判断がないと出版できない。出版の可能性は必ずしも高くない。

自費出版は著者がほとんどの経費を負担する。メリットとしては、自分の好きなテーマについて、好きなことをかける。もちろん公序良俗に反することは論外だが。デメリットとしては、一般的に広告宣伝や販促、販売まで自社・自分で行うため広がりを得ることは難しい。

共同出版はこの中間と言える。

目的を明確にし、現状を把握することで正しい戦略をとれる。
そのためには、まず出版を取り巻く環境を知っておくべきだと思う。

現在では出版物の電子化がかなりのスピードですすんでいる。

電子書籍リーダー.jpgしかし、ボクで言えば最新刊のマーケティングの本で、講師、研修、コンサルティングのご依頼を数多くいただいている。
こういったことも含めて、事業家にとって出版は今でも協力マーケティング・ツールの一つだとボクは考えている


マーケティング コンサルタント
理央 周


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