名古屋市池下のスーパーマーケット「パレ・マルシェ」で見つけたこのPOP。
数多く並んでいるワインの中で、おススメのものなのか、一番いい場所に置いてあった。
ボクは,イタリアンを作るのも食べるのも大好きだ。
いつも自宅での夕食は、缶ビール1本飲んだ後に、赤ワイン、というのが決まり。
なので、1週間に1本くらいの割合でテーブルワインを買いにくる。
そんな時に意外と困るのが「どのワインにするか」ということ。
以前と違い、かなりの数のワインが店頭に並ぶ。
ボクが選ぶときの基準は、
- 重めか軽めか
- いくらなのか
- 産地はどこか
- 今日の料理に合うのか
といったところである。
ライトかフルボディなのか、とか、値段や産地は見ればすぐにわかるのだが、
料理に合うのか、とかどういうワインなのか、というのは目に見えないのでわかりづらい。
その点、このPOPには、「どっしりしているので肉料理に合う」と書かれているのがいい。
この段階で既に、値段やボディの重さかるさといった「機能的な価値」ではなく、
「今日の夕ご飯に合いそうだ」という「情緒的な価値」での判断になる。
つまり、価格で比べられないから値引きをする必要がなくなるのだ。
右側のコピーもいい。
ボクも愛読している「神の雫」で紹介されました、とある。
なかなか店頭では売っていないし、漫画を読んでいない人でも想像することができる。もう1点書かれているR・パーカー5つ星も同じことが言える。ブランド・マネジメント的に考えても、「有名な第3者」に紹介されているということで「信じてもらえる理由=Reason to Believe」になる。
いい意味でお客様はわがままである。
教えてあげるまで買ってはくれないのだ。
でも有益なことを教えてあげると買ってもらえる。
キーワードは「へ〜、知らなかった」と言わせること。
潜在的なニーズを探り出し、コミュニケーションすることが必要なのだ。
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マーケティング コンサルタント
理央 周
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