Marketing i's [マーケティングアイズ]

マーケティングはサイエンス(科学)に基づいたアート(芸術)である

お店の価値は誰が決めるのか?:困った時には客に聞け

小売店が店内を改装する時に考えるべき点は多くある。
「全体のトーンはどうするべきか」
「基調にする色が何色がいいか」
「レイアウトはどうしようか」
などといったことを、資金と相談しながら決めていくことになる。

モントーク 表参道
改装する時に気をつけること      

毎月準レギュラーとして出ているZIP-FM「モーニングチャージ」の番組にある「トヨタ ハイパーチャージャー」のコーナーで、リスナーの方からこんな質問をいただいた。

店の内装の基調となる色について、嫁さんと意見があいません。
私はちょっと鮮やかな、えんじ色にして上品な高級感と清潔感を演出したいと思っています。
(年齢・所得、ともに高めの客層とも合うと思うのです・・・)
しかし、嫁さんは、そんな色じゃ商品の色が分からなくなるので、ありえないと大反対。
どうやって、この論争に結論を出せばいいでしょうか?

店舗改装の戦略立案までのステップ    

この方のお店、どうやら服屋さんのようだが、旦那さんの言ってることと、奥様の言ってること、どちらが正しいのだろうか?

正解は奥様でもご主人でもなくお客様が欲しい喜ぶ内装にすべきである。

一番来てほしいお客様が喜ぶ内装はどんなのだろうか、と妄想でいいから顧客視点でまずは発想していくことが必須である。

主観だけでは十分ではなく、客観的に見ることが重要になる。
ちなみに、客観はお客様が観ると書く素晴らしい言葉で、私の好きな言葉でもある。

店のイメージの問題で意見が対立した時は、どうやってすすめるべきかというと、まずはお客様を想像することから始めればよい。

たとえば、ターゲットが45歳女性で兼業主婦の人が着る服屋さんだとしたら、そういう人たちが行きそうなところに行ってみて感じ取ってみること。いわゆるトヨタが言うところの「現地現物」である。

方向性を決めたらあとはその道のプロに頼むこと。女性がターゲットであれば、女性インテリアデザイナーの方などに相談することで、テイストをフィットさせていくというステップをふめばよい。






マーケティング コンサルタント
理央 周


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