日経MJ 10月13日の記事に載っていた、
「日本ロレアル 管理職 女性半数が自然」
という記事。
女性らしさを仕事に活かしていくということ
女性管理職の社内比率の増加と、自社の市場でのシェアの拡大が正比例しているとのこと。
現在は47%の管理職が女性とある。
具体的には、社内カフェと呼ばれる社内ので打ち合わせで、
「SNSを使った販促キャンペーンをやってみては?」
というような会話が自然に出てくるなど、細やかなアイディアが自然に出てきているのがポイントだと思う。
ボク自身、外資系出身で女性ブランドマネージャーと数多く仕事をしてきたが、
やはり感性豊かな発想と、「お客様の立場に立つ視点」で優れているため、
ターゲット層に響く表現を開発する能力に長けていると感じてきた。
もちろん、男女の能力差というものは一概に論じることはできないし、
女性比率をあげれば良い、ということではない。
記事には「決断と行動も早い」と書かれているが、
組織として人員配置をしていく中で、適正を考慮する際に男女の差を意識しない、
ということが重要なのだと思う。
外資系企業と日系企業の雇用に対する意識の差
外資系企業で働いた経験で考えると、社員に対する意識が日系企業と異なる。
職・キャリアを基本に考える欧米企業では、
「仕事に人を就ける」
一方で、終身雇用、年功序列が今も心情的に浸透している日系企業の多くは、
「人に仕事をつける」
という差がある。
したがって、欧米の外資系企業では特に「この仕事に必要なのは誰だ」と考える。
「この人ができる仕事は何だ」とはDNA的に考えない体質なのだ。
だから、女性のX氏が適任だと感じたらポジションを提供する。
こんなこともあって、女性登用の比率が高いのは自然なのかもしれない。
日本ロレアルのマーケティング、これからもとても楽しみなのだ。
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マーケティング コンサルタント
理央 周
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