自社プロダクト、または自社そのもののブランドに関して好感度をあげることは重要になる。好感度には2種類あることを理解しているべきである。
Liking 好きであるということ
まずは自社プロダクト(=製品またはサービス)が好きかどうかということ。
これをLikingという。
スターバックスのブランドマネージャーを例にとると、ターゲット層の間で好かれているかどうか、Likingのレベルを知ることから始める。リサーチなどで言えば「スターバックスが好きですか?」という問いに対して「はい または いいえ」で答えてもらうのがこれにあたる。
Preference Aの方がBよりも好きですということ
次に必要なことが、競合他社と比べて好かれることになる。
スタバの例でいえば、
「スタバとタリーズ、どちらが好きですか?」と聞かれた場合に、
「スタバです」
と答えてもらうことを目指す。
いくらスターバックスが好きでも、タリーズの方がより好きでは競合より優位に立てず選ばれなくなってしまう。
好感度をあげる順序
広告宣伝などにおいて自社ブランドの好感度を上げていく場合は、
まずLikingのレベルが十分かどうかをチェックすることから始める。
次に対競合と比較してPreferenceのレベルをチェックする。
Likingは必要条件であって十分条件ではない。Preferenceがあって初めて十分となる。
一点注意したいのは、「日本人は直接的な比較広告」を嫌うこと。
ダイレクトに比較し、自社の方がいいですよ、とうたうと逆に好感度が下がるリスクも高まる。日本市場に置いてたい競合を考えていく時には情緒にうたった得ていくのが得策と言える。
マーケティング コンサルタント
理央 周
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