Marketing i's [マーケティングアイズ]

マーケティングはサイエンス(科学)に基づいたアート(芸術)である

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カテゴリ:「仕事術」の記事

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【登壇のお知らせ】KADOKAWA「brand new ME!」Facebookライブにて"時間デザイン"

【登壇のお知らせ】1月21日「brand new ME!」Facebookライブにて、"時間デザイン"についてお話しします

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2026年1月21日(水)20:00より、KADOKAWAが運営する女性向けライフシフト支援プロジェクト『brand new ME!』のFacebookライブに登壇します。

今回のテーマは、ずばり 「未来のために、今の時間をどう使う?」
これからの自分をデザインする"時間の使い方"について、マーケティングの視点も交えてお話しします。

■ イベント概要

  • イベント名: brand new ME! Facebookライブ #13
  • 日時: 2026年1月21日(水)20:00〜21:00(約60分)
  • テーマ: 『未来のために、今の時間をどう使う?〜brand new ME!世代のための"時間の見直し方"〜』
  • ゲスト: 理央 周(マーケティングアイズ株式会社 代表取締役/関西学院大学専門職大学院 客員教授)
  • 進行: 小林さん(brand new ME!)
  • 視聴方法: brand new ME! Facebookグループ内ライブ配信(女性限定)
  • グループ参加はこちら: brand new ME! Facebookグループ

※Facebookグループは女性限定のため、私は入れませんが(笑)、視聴可能な方はぜひご参加ください。

■ ライブの見どころ

このライブは、日々がんばり続ける40〜50代の女性が、"次の自分"を考えるきっかけを届ける企画です。

忙しい毎日のなかでふと湧く「このままでいいのかな?」という想いに寄り添い、
未来を整える"余白の時間"の価値を見つめ直します。

✔ トピックスは以下の5つ

  1. これからの人生は"今の時間設計"で決まる
    10年後のために、まずは"時間の使い方"を整える。
  2. "やること"より"やめること"を決める勇気
    捨てる戦略が、次の自分を引き出す。
  3. "余白"はサボりではなく、未来への投資
    ひらめきと整え直しは「緩んだ時間」から生まれる。
  4. 未来の自分を"顧客"として扱う時間デザイン
    仕事・健康・お金・人間関係を、時間でマーケティングする。
  5. 「今」から始める、小さな一歩
    まずは「週に1時間の余白」をつくるだけで未来が変わる。

■ 当日お話しする予定の一部をご紹介

  • 「タイパ」よりも「余白」
    やみくもにスピードを求めるのではなく、立ち止まる時間の重要性を解説します。
  • "サボる"という戦略
    日経COMEMOでも話題になった「いいサボり」の話も交え、私の「週1サウナ習慣」についてもご紹介します。
  • 「未来の自分」を最優先顧客として扱う
    マーケティング思考を"自分の時間の使い方"に応用することで、人生を再設計できます。
  • 価業(価値を生む行動)と作業を見極める
    日々の「やること」を整理し、「やめること」を決める実践的視点もお伝えします。

■ Facebookライブ詳細

■ 最後にひとこと

時間を味方にできた人から、未来は動き出す。

すべてを変える必要はありません。
まずは、"週に1時間の余白"をつくるところから。

未来を育てる時間、ぜひ一緒に考えてみませんか?
当日のライブでお会いできるのを楽しみにしています!

執筆者

マーケティングアイズ株式会社 代表取締役 理央 周(りおう めぐる)
家電メーカー、石油会社、大型車両メーカー、高機能フィルムメーカー、建築部品メーカーなどに、新規事業立ち上げ・ブランド構築のコンサルティングと、顧客視点の顧客文化にするマーケティング社員研修を提供。 2013年より2024年まで、関西学院大学 経営戦略研究科で教授を務める。
著書は「売れない問題 解決の公式」(日本経済新聞出版)など国内外で24冊。米国、台湾、香港など海外でも講演。テレビ、ラジオの出演や新聞・雑誌への寄稿も多数。YouTubeでも最新のマーケティング情報を発信中。 本名 児玉洋典 

マーケティングを自社に取り入れたい、営業チームを活性化したい、新しいビジネスを軌道に乗せたいなど、この記事やマーケティングについて知りたいこと、聞いてみたいことは、マーケティングアイズ株式会社のフォームからお気軽にどうぞ(以下をクリックください)

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なぜ、サボる人ほど成果が上がるのか? タイパを考えて仕事で効果を出すための時間術101のヒント

タイムパフォーマンスを考えて効率を上げる、
空けた時間で、成果のあげられる仕事に取り組む、
そしてメリハリつけてサボる。

時間を濃縮し、成果を出すための時間術、
「なぜ、サボる人ほど成果が上がるのか?」 
〜仕事の成果を出す自由な時間のつくり方
を、2023年3月に出版しました。

なぜサボる人ほど成果が上がるのか.jpg

私としては、23冊目の出版のうちの、
時間術4冊目になります。

▶️ 詳細はこちら → なぜサボる人ほど成果が上がるのか?

1. 時間を管理する前にやるべきこと

「忙しくて時間がない」のではなく、
「自由な時間がないから、忙しい」のです。
ビジネスパーソンにとって大事な時間。
でも、時間を管理する前に、すべきことがあります。
それは何か?

タスク=やるべきことをはっきりさせることです。

2.サボるとは何か?

あくせく仕事をしている人を横目に、
どこで何をしているかはわからないけれど、
抜群の成果を出す人が、周りにいませんか? 

できる人は「手ではなく頭を動かして」います。

この本では、手を動かす「作業」に対し、
"知恵を捻り"工夫し、成果につながること考える仕事を、
「価業」と呼びます。

価業をする時は、何もしないかのようにゆっくりと落ち着いて物事を考えるので、
「サボる時間」と呼びます。

「何をしてもいい自由な時間=サボる時間」をつくるほど、
成果がおもしろいように生み出せるようになるのです。

作業の時間を効率化し、

3.今考えるべきタイパ=タイムパフォーマンスとは?

時間は経営資源です。
しかも、過ぎ去ったら2度と戻ってこない、
替えの効かない資源なのです。

なので、お金の投資対効果を考えるように、
時間の投資対効果を考えたいところです。

その時間で、何を生み出せるのか、
この仕事にこれだけの時間をかけてもいいのか、
を考えることが「タイパ」なのです。

時間を作るには「やめる」か「まかせる」しかありません。
作業の時間をできる限り効率化し、時間を生み出したいところです。

この本では、タイパのいい人と悪い人の行動を徹底比較し、
「やめるべきこと」とその代わりに「やるべきこと」がひと目でわかる!

経験の浅い人はもちろんベテランでも、時間の使い方を見直せる本。

読者対象〜こんな人に読んで欲しいです

社会人歴の浅い若手ビジネスパーソン。
また、中堅以上のビジネスパーソンで、
自分の時間の使い方を見直せるヒントがつかめる内容にしています。

「いつも忙しくて1日があっという間」という営業の担当者だとすると、
顧客に提案する資料を作る時間と、
アポを取る時間、報告書をまとめる時間など、
何をいつやるといいのか、
のヒントにして欲しいと思っています。

自分自身のサボり癖を正しく理解する

本書には自己診断テストが掲載されているため、
自分自身がどの程度サボり癖を持っているのかを把握しましょう。
自分自身のサボり癖について正しく理解することで、自己改善につながります。

メンタルモデルを育てる

本書では、成果を出すためにはサボり癖を持つ人たちが持っている、
メンタルモデルを育てることが大切だと述べられています。
具体的には、「自分のペースで進める」というメンタルモデルや、
「やるべきことを絞り込む」というメンタルモデルが挙げられます。
自分自身がどのようなメンタルモデルを持ち、
どのように育てることができるかを考えてみましょう。

ホワイトスペースを意識する
本書では、成果を出すためには「ホワイトスペース」と呼ばれる空白の時間を作ることが大切だと述べられています。具体的には、仕事の合間に休憩を取ることや、自分自身の思考を整理するための時間を作ることが挙げられます。自分自身がどのようにホワイトスペースを意識し、実践することができるかを考えてみましょう。

実践的な方法を取り入れる

ポモドーロテクニックや集中力を養う方法などが紹介されています。
これらの方法を自分自身に合わせて取り入れ、
仕事の効率を上げることができます。
自分自身に合った実践的な方法を見つけ、日常的に取り入れてみましょう。

以上のようなアプローチを通じて、本書の内容を実践することで、
自分自身の仕事においてサボり癖を克服し、
成果を出すことができるようになるでしょう。


「なぜ、サボる人ほど成果が出るのか?」では、
他の時間術の本とは異なる視点で、
時間管理や仕事術を解説しています。

この本に関するお問い合わせやご質問はこちらに:
マーケティングアイズ お問い合わせフォーム

サボる書影.jpg

マーケティングアイズ株式会社 代表取締役
理央 周(りおう めぐる)

絶対達成する人は言葉の戦闘力にこだわる 横山信弘氏著


目標を絶対達成する営業コンサルタントであり、
アタックスセールスアソシエイトの社長である横山信弘氏の新作を読了。

私は、横山白絶対達成における予材管理の考え方を,
再現性が高いので実戦的なアプローチだと思っている

横山氏は、営業といえば、まず名前が出てくる営業の第一人者だ。
その横山氏が、言葉というテーマでの新刊を出したことに、
とても興味を覚えたので読んでみた

最初にも書かれているように、多くの"流行り"や"定番"のビジネスワードが、
多くのビジネスパーソンに使われている。

一方で、これを正しく使っている人がどれほど多くいるのか、
そしてその考え方を、正しく仕事で使えていて、
成果を出している人がどれほど多くいるのか。
私もこの件に関しては、常々疑問に思っていた。

横山氏はその点にメスを入れ、間違って使っていると結果が出づらくなる言葉を提示し、
その理由と、解決のためのフレームワークや別の表現という内容を、
8つの言葉についてそれぞれ説明している。

それらは、

  • モチベーション、
  • 働きがい
  • PD CA
  • イノベーション
  • 主体性
  • 褒める
  • 楽しむ
  • 論理的

といった8つのワードだ

この中で、私の専門分野であるマーケティングに関連深い言葉では、
イノベーションがある。

イノベーションとは、誰もが考えなければいけないことであるが、
誰もが簡単にできることではない。

それ横山氏は、絶対達成できる人は、
偶然を形にする方法を知っている」と書いている。

一方で、絶対達成できない人は、
合言葉は、イノベーションを起こそう」
という人だと言っている

まさに、この通りだな、と私は共感した。

イノベーションという言葉は、単なるバズワードではなく、
もはや事業戦略として考えなければいけない、
企業の戦略テーマだ。

それを、会社の方針として進めていこうという意欲は、
私も重要なことだと思う。

しかし、なんのフレームワークも導入の背景の理由の説明もなく、
何のストーリーもし目指す、社員に「イノベーション起こせ」「合言葉はイノベーションだ」
と連呼するだけでは、社員は何をすればいいのか分からなくなり、疲弊してしまう。

横山氏の主張に対する私の解釈は、
イノベーションを始める際に、
最低限必要なフレームワーク、やり方がというものがあり、
ゴールまでの道のりを示すことが必要だ、ということだ。

ここに書かれているような、
ポアンカレの4つの思考プロセスとか、
4W2Hといった定番のフレームワークのことである。

もちろん、そしてそこから先は企業努力で、
どう進めていくのか、何をやるのかを示し、ゴールに進む。

このイノベーションという言葉のようなビジネスワードを、
曖昧な解釈で、曖昧なままで進めていると、曖昧なままで終わってしまう。

そしてもちろん、結果につながらないため、目標達成ができないのである。

この横山氏の新刊において紹介されている8つの言葉は、
今のビジネスパーソンの仕事のために、必要な言葉であり、考え方である。

一方で、その言葉の意味をしっかりと考え、腹に落とした上で、
自社に必要かどうかを見極め、自分のビジネスや仕事に落とし込み、
ツールとして使っていくことができるかどうかが、
成果を出すために必要なことだ。

その意味でも、読む価値のある1冊だ。

マーケティングアイズ株式会社 代表取締役
関西学院大学 経営戦略研究科 教授

理央 周(りおう めぐる)

スマホ脳 アンデシュ・ハンセン氏著〜スマホ、SNS、インターネットとの向き合い方

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時間術、仕事術の本を書いていることもあり、今、話題になっているこの「スマホ脳」を読んでみた

帯にある「スティーブ・ジョブズは子供たちにiPadを触らせなかった」とある通り、
また、第3章にある「スマホは私たちの最新のドラッグである」という言葉も、
今私たちがすべきことを示唆しているように聞こえた。

しかし、私はこの本を「スマホ中毒をやめるべき」ということではなく、
「スマホとどう向き合うべきか」という視点で読んでみた。

2007年にアップルがiPhoneを出して以来、世の中は激変した。
同時期から、通信回線やインフラは整備され3Gになり、合わせてSNSをはじめとする、WEBの双方向性、いわゆるWeb2.0という時代に入った。

マーケティング・コミュニケーションの観点からすると、メディアとしてのインターネット活用は大きく変わり10年もしないうちにネットメディアは、企業のコミュニケーション媒体として従来のメディアを押し除けていった。

これを生活者目線で考えると、テレビやラジオ、新聞や雑誌といった旧来からあるマスメディアに使う時間は減り、スマホやPC、タブレット端末などでSNSや動画コンテンツに触れる時間が激増した。

好きな時に、好きなコンテンツを見ることができる、というライフスタイルが浸透したのだ。
わかり切ったことだが、改めて考えてみると、生活そのものが激変したと言える。

やっかいなのは、激変のスピードが緩やかだったこと。
年単位で見ればたったの数年だが、生活には徐々に浸透してきて、知らない間に私たちの生活、行動の一部になってきたのだ。

この本では、医学的な見地からスマホの生活への浸透が危惧すべきもの、と書かれている。
私も確かにその通りだ、と感じる。
実際に、スクリーンタイムをみてみたら「ポケモンGO」に毎日1時間以上割いていた。
「朝の散歩のお供に」「健康にいいからいいや」と自分に言い訳しつつ、3年間毎日のことだった。
ふと我に気づいき、私はポケモンGOのアプリをスマホから削除した。
こうやって、数字にしてみると以下に中毒になっているのか、が分かる。
そして怖いことにその中毒になっていたことを何年も気づかない、ということだ。

一方で、他の用途に関していうと、スマホのおかげで事業主の私はオンライン秘書のように活用できている。
予定管理、メールチェック、仕事としてのSNSへの投稿や反応などだ。
PCのみだったら、とてもこうはいかない。

さらに、腕時計や体重計と連携させての体調管理にも使っているし、
Spotifyで毎朝の散歩や移動の時の音楽でも癒されている。
映画好きなので、AIスピーカーと連携させてTVに映画をキャストもしているし、
仕事以外でも多くの場面で使っている。

このように、もし今スマホが全く無くなったら何もできなくなる、ことに近いくらい困ってしまう。

なので、スマホをやめる、という選択肢は私にはない。
これは、多くの地域の大半の現代人にとって同じだろう。

しかし、先述したような問題も多くあるのも事実なので、大きなジレンマに陥る。

この本がいいたいことは、そのような時代と生活の中で、人間として何を重視するべきか、
を、医学的に問いかけている。

第4章以降にあるように、集中力の高め方、メンタルヘルス、運動の効果など、私たちの生活や仕事の上での重要な「鍵」を多く示唆してくれている。

スマホ、SNS、インターネットとどう向き合うか、は個人の判断によるところが多い。
その、判断の基準になることを自分で決めることが大事なのだ。
この判断基準の事例が多く書かれている点が、とてもありがたい。

時間は、仕事をやる上で大きなそして重要な経営資源だ。
大事な仕事をするために、どれくらいの時間を割り振るかは、仕事の基礎になるくらい重要なこと。
その判断基準の参考にできる事例が多く書かれているので、
ビジネス・パーソンにおすすめの一冊だと言える。

マーケティングアイズ株式会社 代表取締役
関西学院大学 経営戦略研究科 教授

理央 周(りおう めぐる)

ファクトフルネス Factfulness 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣


製品開発、新規事業において、重要なのが、今までの延長線上には無い、新しい発想に基づいたビジネスモデルの開発が期待される。

一方で、新しいことをやれ、と言われてもそうそううまく行かないのが現実でもある。

このような現状を打破するには、過去の成功体験による固定観念に囚われないことが重要だ。

この本では、その思い込みをいくつかのカテゴリーに分け、数字を始めとする事実を持って物事を考えよう、と提起している。

たとえば、繊維の素材産業が、今までのアパレル用繊維ではなく、
新しい分野の、新しい顧客の獲得を狙うプロジェクトがあったとする。

このようなケースでよくあるのは、
経営陣からの「今までとは違うことをやれ」「イノベーションを生み出せ」
という号令のもとに、プロジェクトチームを組み、
課題に取り組んでいく。

そこで、メンバーは技術、開発、生産、営業といった、
これまでの新製品開発の主軸メンバーが招集され、
ブレーンストーミングから、企画会議、営業計画、そして顧客への商談、
といったプロセスで進んでいくことが大半だ。

しかし、これでうまくいくことは、まずない。
なぜなら、既存のメンバーでやるということになると、
これまでの経験から、アイディア出しをすることになるため、
今よりいいものはできるかもしれないが、市場に潜む潜在ニーズを汲み取り、
新しい画期的なアイディアはそもそも出てこないからである。

まず、大切なのは「何ができるか?」から一旦離れることだ。
それよりも、何が流行るのか?10年後はどうなっているのか?
その中で楽しいことな何か?など、
市場や消費者の動向と、彼らが喜びそうなことを出していくことから始めるべきだ。

このアイディア出しの次のプロセスで初めて「何ができるか」を考える。
そこで重要なことは、
「事実に沿っているかどうか」に基づいて、アイディアを削ることだ。
数字や現実に基づいて、劣後順位をつけ、絞り切った上で、
優先順位を決める。

でないと、思い込みによって、プロジェクトを間違った方向に進めてしまう。
事実、数字に基づいて考えていくことを「ファクトフルネス」なのだ、
と私は解釈した。

この本では冒頭から、
「現在、低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を修了するでしょう?」
A 20% B 40% C 60%
といった、13のクイズから始まる。

そして、欧米や日本、アジアなどの国々別の正答率が出ているのだが、
大半の回答が、ランダムに回答しての正答率(例えば、3択の質問であれば33%)
よりも、低い。
私もやってみたが、正解するどころか一番反対を答えてしまう、という有様だった。

それもこれも、各質問からくるイメージに対する、
たとえば、低所得国では初等教育が受けられていないだろう、
といった「思い込み」によるものだ。

事業開発にかかわらず、情報を収集し、分析することの目的は、
「現状を正しく把握すること」にある。
そしてそこから、各情報をつなぎ合わせ、情報が意味する「含意」を導き出す。
この、含意は仮説のもとになるが、含意が正確であればあるほど、
打ち手も正確になる。

ということは、正しい含意を導き出そうとするためには、
ただし情報を集めなければならない。

その意味もで、この本で述べられている「ファクトフルネス」、という考え方は、
重要、を超えて必要なアプローチと言える。

この本では、医師であり公衆衛生学の権威でもある、ハンス・ロズリング氏の、
研究と事例を用いて、第1章から10章まで、
思い込みを10のカテゴリーに分け、
第11章でその実践法についてまとめている。

  • 第1章 分断本能 「世界は分断されている」という思い込み
  • 第2章 ネガティブ本能 「世界がどんどん悪くなっている」という思い込み
  • 第3章 直線本能 「世界の人口はひたすら増える」という思い込み
  • 第4章 恐怖本能 「実は危険でないことを恐ろしい」と考えてしまう思い込み
  • 第5章 過大視本能 「目の前の数字がいちばん重要」という思い込み
  • 第6章 パターン化本能 「ひとつの例にすべてがあてはまる」という思い込み
  • 第7章 宿命本能 「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み
  • 第8章 単純化本能 「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み
  • 第9章 犯人捜し本能 「だれかを責めれば物事は解決する」という思い込み
  • 第10章  焦り本能 「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み

各章は、事実情報と考え方、そしてその章のまとめとしての定義で構成させているため、
「分厚い学術書」ではなく「体系立てて書かれた実務書」として、
多いに使える内容になっている。

昨年のベストセラーだが、その名の通り内容も濃く、
私も、何度も読み返したりして、読み切るのにあえて、時間をかけた。
それくらい、内容のある本だ。

ビジネスの最前線で頑張る実務家、経営者にぜひ、読んで欲しい、
オススメの一冊だ。

理央 周(りおう めぐる)

最新刊「なぜ、お客様はそっちをかいたくなるのか?」~二択クイズでMBAのエッセンスを身につける!

 

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