すぐやる人の出会う技術 読了。
考えすぎて動けない人のための「すぐやる技術」の久米信行氏の新刊。
序、心、技、体、結、叶の6部構成になっていて、
自分が出会う「人」が
なぜ重要なのかという心構え、
どう出会うのかという手法、
出会ったら何をどうすべきかという育み方、
出会うと自分がどうなるのかという展望、
そして夢や希望を叶えた人たちの事例
ということが書かれている。
各章に書かれていることが、リアリティをもって、かつ、ロジカルに書かれている点が、
仕事に使おうとするときに生きてくる。
再現性が高いのだ。
たとえば、名刺の整理法。
私自身、年間1000枚以上の名刺を交換し、それ以上の人と会い仕事につながっていく。
しかし、1000枚の名刺を全て同様に保存することはしていない。
仕事につながるスピードで仕分けをしていく。
その際に、1割くらいの名刺をすぐにデータベース化するのだ。
著者久米氏は「心」の章で、気の合う2割と気に触る2割の中から、
さらに各2割の働き者を見出し、同志とせよ、と書いている。
これには目から鱗が落ちた。
発想を転換し、画期的なアイディアを生む、イノベーションの源泉は、
常識の枠から外れることにある、というのが私の信念である。
そのためには、自分とできる限り違う人の意見やアイディアを、
いったんは、自分の中に入れてみることが必要になる。
ということを、この考え方から再認識できた。
この本では、ネットの活用や出会いの手法だけが書かれているわけではない。
いうまでもなく、ビジネスで最も重要なことは、
「人」として周りの人に価値を提供し、お互いに幸せに成ることである。
私たちは、ビジネス・パーソンである前に、一人の「人」なのだ。
その考え方が根底にあるなかで、機会を逃さず、やりぬき、認められるには、
何を大事にし、何をすべきかを再現性高く書いてある。
2、30歳台の若いビジネス・パーソンに読んで欲しい1冊だ。
マーケティング コンサルタント 理央 周
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