ビル・カニンガムのドキュメンタリー「ビル・カミンガム&ニューヨーク」を見てみた。
あまりこの手のDVDや映画は見ないのだが、なによりニューヨーク好きなので、タイトルにニューヨークと書いてあるだけで見てしまう。
冒頭に出てくる言葉が、
「ファッションはストリートにある」
ここからしてカッコいい。
さらにこの言葉、
「ストリートが語りかけてくれるまで待つんだ」
ここには、植草甚一(JJ)に通じるカッコよさと粋がある。
「金をもらわなければ口を出されない」
という言葉には、プロとしての生き方がある。
3つの大事なことは、
「偏るな」
「自腹ファッションを撮る」
「パーティーに出る」
セレブリティに興味がなく、「ファッション」そのものに興味があるのだ。
また、ボクが最も感動したのは最後の方のビルの誕生日のシーン。
「好きなことだけ」やって一流になり、有名にもなったのにこれだけみんなから愛されている。映画中によく「ボクはおかしいかも」という言葉が出てくる。それだけいい意味でユニークなことをしてきたのだろう。著名雑誌編集長が「ショーを観たビルの視点は、私たちの誰とも違う」と言っていたことこそが、ビル・カニンガムの独自性。そしてそれは真摯な好奇心から出ている。
今観ておくべき映画、という言葉がぴったりのこの映画、このタイミングで観られてとてもよかった。
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